あなたはジャンパー膝について正しい知識をお持ちでしょうか?
ジャンパー膝は「膝蓋腱炎」とも呼ばれジャンプ動作や着地、急激に切り返すような動作を繰り返すことによって、膝蓋腱(膝のお皿の直ぐ下の部分)に生じるオーバーユース(使いすぎ)障害の一つとされています。
男女比としては、男子に多く発症するのが特徴で、競技レベルがグッと上がる中学生〜高校生にかけて発症するリスクが高まってくると言われています。
オーバーユース障害の一つでもあるのでしばらく安静にしていれば、痛み自体は改善していきます。しかし、膝に負担のかかりやすい身体の使い方であったり、身体のバランスの不安定性が改善しなければまた痛めてしまう可能性は考えられます。
どうしてジャンパー膝になってしまったのか、今自分の身体がどういう状況になっているのか、というところを理解しながら読み進めて頂けたらと思います。
ジャンパー膝とオスグッド・シュラッター病における相違部分であったりも合わせて紹介していきます。オスグッド・シュラッター病について気になっている方は、すでに記事として投稿してましたのでそちらをご参照ください。
ジャンパー膝について病態理解とそこにおける原因というのは明確にわかっています。しかし、そこに負荷がかかっている原因というのは人によって全く違います。
当然と言えばそれまでなのですが人それぞれ生活習慣は異なります。癖も違うし身体能力も違うし基礎疾患の有無も違います。
そういった部分を含めて検査を進めていくと一人一人の膝の痛みの原因は絶対に違うはずなのです。さらに、原因が単一であることは滅多になく、あらゆる要因が複合的に複雑に絡み合って発症しているケースが大半でしょう。
ジャンパー膝の原因がそもそもどこからきているのかということを前提に全身の検査を実行し、その人が持つ原因の特定に力を注いでいます。だからこそ、がじゅまる整体院にできることがあります。
前置きが長くなりましたら、今回そんな私だからこそお伝えできるジャンパー膝の話ができると思い筆を取りました。
- そもそもジャンパー膝とは何なのか?
- なぜジャンパー膝が発症するのか?
- どうすればジャンパー膝を改善できるのか?
- ジャンパー膝改善のためにどこに行くべきなのか?
- 専門家に依存せずに自分でジャンパー膝を予防するために何をすべきなのか?
こういったジャンパー膝に関わる私がお伝えできることの全てをこれからお伝えしていきます。
本記事を参考に、ジャンパー膝から解放される日々を送っていただけますと幸いです。それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.ジャンパー膝とは?
ジャンパー膝改善のためにもジャンパー膝における基本的な知識を身につけることからスタートしましょう。
1-1.ジャンパー膝とは成長期に頻発する代表的なスポーツ疾患
ジャンパー膝とは、正確には「膝蓋腱炎(膝蓋靭帯炎)」と呼ばれており、成長期にオーバーユース(使いすぎ)により誘発する代表的なスポーツ疾患として挙げられています。
膝のお皿の下部分を「膝蓋腱」と呼びます。大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が骨盤、大腿骨から付着し、膝のお皿を通過し膝蓋腱となり、脛骨(スネの骨)に付着しています。その為、ジャンプ動作や前後左右への切り返し動作が多いスポーツ競技を選択している子に発症しやすいと言われています。
ジャンパー膝患者の症状はある程度決まっており次のようなケースがあります。
- 膝の下の痛み
- ジャンプした際の痛み
- 曲げた時に痛みが強くなる
- 歩行開始時の痛み
- 押した時の痛み
こう言ったように、スポーツ場面以外に日常生活においても痛みで不便を感じる場面が多々あります。
自分自身の身体の状態を把握しておく上で、どういった動きで痛みが強くなるのか、楽な姿勢や動き方等自身で観察することも大切になってきます。
そういった観察が改善への手がかかりとなり、私たちがあなたのライフスタイルや癖と向き合い改善していくための大切な材料となります。
ただし、あくまでも改善への手がかりや材料になるだけなので、そのまま楽な姿勢のままでスポーツを続けていたりすると別なところに負担がかかり違う障害に繋がることも考えられます。
その辺りは気をつけながら観察してみましょう。
1-2.ジャンパー膝の痛みの原因と成長痛との違い
ジャンパー膝における痛みの原因というのは前項目で記載させてもらいましたが、ジャンプ動作や切り返し動作の繰り返しにより太ももの前の筋肉に極端な負荷が掛かってしまい、ジャンパー膝を受傷してしまうのです。
オスグッド・シュラッター病(以下:オスグッド)も膝の痛みで似た様なところに痛みを感じるかと思います。似ているだけで実は痛みのメカニズムは変わってきます。詳細につきましては、別記事にて記載させてもらってましたので、そちらをご参照ください。
比べるためにもここでも軽く説明していきますね。
オスグッドにより痛みが発生する原因として、太ももの前にある筋肉に大腿四頭筋があります。この筋肉は骨盤、足の付け根の部分から膝のお皿を通って、スネの骨の出っ張っている部分(脛骨粗面)に付着しています。
成長期は骨がまだ出来上がっておらず、成長軟骨が存在します。その軟骨部分に筋肉が付着していると、繰り返し引っ張るストレスが加わるため、軟骨の一部が剥離するよな形で剥がれてしまい、炎症が起きて腫れてしまいます。さらに、剥離骨折となってしまえば、更なる激痛を伴います。
オスグッドを発症して、初期段階であれば運動をしばらく控えて安静にしていれば症状が落ち着くことが多いです。
つまり、同じ大腿四頭筋に必要以上の負担がかかる様になってしまっています。ジャンパー膝をそのままにしてスポーツを続けた際、オスグッドに発展してしまったり、最悪剥離骨折に繋がってしまうケースも考えられます。
ジャンパー膝にしてもオスグッドにしても、まずは専門家に診てもらい意見を聞き、適切な治療を受けるようにしましょう。
最速最短で改善し、痛みから開放されましょう。
1-3.痛みと状態の分類
ジャンパー膝には痛みの度合いに応じて、重症度が分類されています。症状に応じて重症度が決められ、そこに対する運動の可否についても決められています。
下記の通り紹介します。
症状 | 運動 | 対策 | |
Stage 1 | スポーツした後に痛みがあるが、スポーツする分には支障がない | スポーツ活動を継続する | ストレッチ、筋力強化、湿布や冷却、サポーター使用 |
Stage 2 | スポーツ開始時や終了後に痛みがあるが、スポーツ活動に支障がない | 無理なスポーツ活動を行わない | ストレッチ、筋力強化、湿布や冷却、サポーター使用 |
Stage 3 医師介入必要 | スポーツ中にも痛みがあり、スポーツ活動に支障がある | スポーツ活動を休止する | 痛み軽減のための治療(温熱療法、超音波療法など)、リハビリや体外衝撃波、ステロイド・ヒアルロン酸注射など |
Stage 4 医師介入必要 | 膝蓋靱帯の断裂 | スポーツ活動を休止し、安静にする | 手術療法 |
このように、重症度に応じた分類と対策があります。
あなたはどれくらいのstageに該当しそうですか?
参考にして頂き、症状を悪化させないための正しい対策を選択できる様にしましょう。
2.自分でジャンパー膝による痛みを和らげる3つの方法
2-1.オーバートレーニングを避ける
ジャンパー膝は個人差もあり軽症で済む場合も多いですが、人によっては重症化してしまったり慢性化する場合も少なくはありません。
初期段階もしくは進行期であれば、まず第一に運動を休んだり、安静や別メニューでのトレーニングを勧めます。
身体の成長に筋肉の発達が追いついていなかったり、筋肉自体がそもそも硬かったりしている状態で過度な運動量をこなしてしまうと痛みに繋がってしまいます。
安静にしている期間を確保しつつ、その間はストレッチ等で自身の身体のケアを徹底しましょう。
慢性化してしまうと、どうしても安静期間が長くなってしまい、練習量も激減してしまいます。
慢性化してしまい、手術に踏み入るプロスポーツ選手もいたりします。
そうなってしまうと、競技復帰なんていつになるか先が見えません。
悪化してしまう前に早期治療をしていきましょう。
ストレッチの方法は以下に記載していきますね。
2-1.ストレッチ・アイシング
まず基本的な予防方法として自宅で出来るストレッチがあげられます。
筋肉が硬くなってしまった状態で、激しい運動をしてしまうとジャンパー膝の症状を悪化させてしまいます。
痛みの原因となっているのが、太ももの前の筋肉「大腿四頭筋」が過緊張(既に負担が掛かってしまっている状態で固くなっている状態)を起こしてしまい、その結果必要以上の負荷が掛かってしまい、炎症が起きて痛みが出現します。
その為、炎症を抑えるという意味合いでアイシングをしっかり行いましょう。運動後、20分冷やし10分間隔を空ける事を1セットとして、3セット程実施できると良いでしょう。加えて、ストレッチも大切なケアの方法の一つとなります。太ももの前の筋肉のストレッチはもちろんですが、その他に太ももの裏の筋肉「ハムストリングス」、ふくらはぎの筋肉「腓腹筋」のストレッチも重要になってきます。
ここで注意して頂きたいのが、太ももの前の筋肉をストレッチする際に強めに行うと、炎症を起こしている筋肉を余計に引っ張るような形になってしまうため、痛みが強く出ない程度に行いましょう。ストレッチをしていて膝の下の部分が痛くなる様であれば間違った方法になっているので今すぐ見直してみてください。
どんな方法でも痛みが伴う様であればストレッチは辞めて、アイシングを優先して行えると良いです。
2-3.姿勢・動作の見直し、改善
オーバーユース(使い過ぎ)障害により痛みが生じていると言われている、ジャンパー膝。
そもそもなぜ、オーバーユースが生じているのでしょうか。ジャンプ動作や切り返し動作等において、動きの癖や大腿四頭筋に負担の掛かるような筋バランスになっていることが考えられます。
動作については、ジャンプ前のスクワット姿勢や着地した際のスクワット姿勢、ダッシュ中の切り返しする際の片足立ちの姿勢において膝が内側に入り、つま先が外側を向く(ニーイン・トゥーアウト)動作姿勢だと、膝や股関節に負担が掛かってしまい、ジャンパー膝の症状を強めてしまいます。
そのため動作中の注意点としては、つま先と膝が同じ向きを向くこと、もしくはしっかり正面を向いた姿勢でスクワット姿勢を作れるように練習しましょう。
身体のバランスと言う点では、太ももの前後の筋力、左右の筋力の違いにより負担のかかる場所も変わってくるため、筋力の左右差が明らかの場合は、弱い部分の筋力トレーニングも必要になってきますね。
今回、ジャンパー膝でお困りの方はこれを機会に身体の状態を見直し、怪我の起こりにくい身体作り、今後の再発予防をしてみましょう。
きっとあなたのパフォーマンス能力を上げてくれるはずです。
3.ジャンパー膝による痛みの改善に向けた施術を提供する3つの場所
ジャンパー膝による痛みの改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。手術による治療も可能な点がありますが、ジャンパー膝に関しては余程重度ではない限りは適応にはならないのでしょう。また分かりづらい原因の発見(ひび程度の骨折・剥離骨折)にはレントゲン、レントゲンよりも精密な状態(腱や靭帯、筋肉損傷の発見)を確認するにはMRIでの検査が適しているでしょう。
ジャンパー膝に対しての治療法は痛み止めや筋弛緩剤、血流を良くする投薬治療や注射をして痛みを緩和させ、さらに電気での物理療法や運動療法によるリハビリもしていきます。
自分の膝の状態を正確に把握するには最も適した所ですね。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師や鍼灸師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
また、組織の損傷具合を超音波で検査する事も可能ですが、施術者の熟練度に大きく左右されるので信憑性に欠ける場合があり、注意が必要です。
ジャンパー膝に対しての治療法は、物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを取り除いていきます。
病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
・時間によって金額の設定されたマッサージ
・特殊な治療器による筋膜リリース
・カイロプラクティックでの骨格調整
・ストレッチ中心の治療
・オステオパシーによるバランス調整
ここで紹介した治療法は一部に過ぎませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院におけるジャンパー膝による痛み改善のための施術の進め方
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、ジャンパー膝による痛み改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは問診表を記載していただきます。
内容としましては、本日来院するきっかけとなった現状の身体機能を細かく記載してもらいます。(いつ、発症した原因として思い当たることは?、症状が強くなる動きや体 勢は?、楽に感じる体勢はあるか?既往歴の有無、職業、運動習慣等の生活環境に ついて)
併せて、主症状以外の部分で気になる症状等あれば、細かく記載していただきます。詳しく記載して頂くことで、様々な論点から原因を突き止め、根本的なところから改善に繋げる事ができます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
膝の痛みだからと言って膝の検査だけをするのはNGです。前述した通り、ジャンパー膝による痛みの原因を特定するのが難しい上に、膝部分以外のありとあらゆる身体の箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
こういった検査を丁寧に行なうことがとても重要になってきます。
例えば私たちがジャンパー膝による膝の痛みと聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 筋力の左右差がある
- 膝の可動域に左右差がある
- 骨盤に歪みがある
- お尻の筋肉の硬さに左右差がある
- 足首がずれている
- 左右の足の筋肉が緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
ジャンパー膝といっても痛む場所に直接的な原因は無く、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後、施術前に実施して検査を元に再検査を実施します。そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節におけるズレの変化を前後で診ていきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。そのため、そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。
5.今後ジャンパー膝による膝の痛みを防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.筋力と柔軟性をバランスよくトレーニングする
成長期に伴い急激な身長の増加や部活動等により活動量が大きく増えたりすることにより骨格と筋肉のバランスが崩れてしまい、太ももの前の筋肉が硬く張りやすい状態になってしまいます。
その為、太もも周り(前後左右)だけでなく足首周り(ふくらはぎの筋肉、スネの前の筋肉)の柔軟性ストレッチ、筋力トレーニングをしましょう。
ただし、予防のためにもトレーニング前は十分なウォーミングアップが必要になります。全身の筋力の柔軟性を確保した上でストレッチを行える様にしましょう。
5-2.環境設定
今使っているシューズを見直してみましょう。
靴のサイズ感(長さ、幅)は合っていますか?
指に接触していませんか?
柔軟性の低いシューズではありませんか?
ソール(足裏)部分はしっかり残っていますか?
こういったところに注意点を置きながら自分のシューズを確認してみましょう。
もしかしたらそのシューズが原因でジャンパー膝を引き起こしているかもしれませんね。
5-3.立ち姿勢の見直し
立ち姿勢において、骨盤が前傾してしまい腰が反るような姿勢になってしまうと太ももの前の筋肉に必要以上の負担がかかってしまいます。
鏡等で自身の姿勢を観察してみましょう。成長期にそのような姿勢であると今現在痛みがなくても、今後出現してくる可能性があります。そのような方は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチを行うようにしましょう。
記載はさせて頂きましたが、前兆無しに突然痛める方もいるので、そんな方は日頃からの定期的なケアが必要かもしれませんね。
6.患者様より頂くジャンパー膝による膝の痛みにまつわる5つの質問とその回答
6-1.負担をかけない為にも松葉杖等使用した方がいいですか?
状態にもよりますが、歩いたりするときに痛みがなければ使う必要性はないかと思います。
松葉杖を使用すると、どうしても片足での歩行になってしまいバランスが崩れてしまったり、動かす機会が激減するため筋力低下を起こしてしまいます。
落ちてしまった筋力を取り戻すにはかなりの時間を要します。
その為、歩行に支障がなかったり我慢できるレベルなのであれば、松葉杖は使わなくてもいいかと思います。
6-2.痛みが強くなってしまい動けないのですがどうすれば良いでしょうか?
ジャンパー膝により運動後一時的に痛みが強く出る場合があります。その場合は、まずは痛みのでている膝の部分をしっかり冷やしましょう。恐らく触ってみて熱い感じがあるかとは思います。20分ほどしっかり冷やして様子を見てください。痛みが落ち着くのであればしばらく安静にすることをお勧めします。痛みが全く改善しない場合は病院の受診をお勧めします。
6-3.部活等は続けても大丈夫でしょうか?
初期段階であれば、少し様子を見ながら運動を続けてみても良いかとは思います。
ただし、注意して頂きたいのがウォーミングアップを十分に行うこと、ストレッチを入念に行ってから運動する様にしましょう。
痛みが出始めているときは、筋肉が緊張してしまいバランスが崩れてしまっている状態が多いので、しっかり身体を運動できる状態を作りましょう。
初期段階であれば、自身の調整方法を変えるだけで痛みを改善することも可能です。
痛みが強くなったり、気になるようなことがあれば医療機関や専門家に一度診て頂くのも良いかもしれませんね。
6-4.ジャンパー膝は治るものなのですか?
悪化する前に施術を行えれば改善できる症状になってきます。
もちろん症状の程度や重症度にもよりますが、最初は間隔を詰めて見れると良いかと思います。
状態に応じて間隔を空けていきながら回復を目指していきます。
症状も落ち着き改善したら、定期的なケアをお勧めします。2ヶ月一度、もしくは半年に一度施術を受けて頂くことで、再発予防にも繋がります。
ご来院頂いた際にさらに詳しく説明させて頂きます。
6-5.ジャンパー膝は重症化してしまうとどうなりますか?
ジャンパー膝はしっかり治療を受ければ重症化することはかなり少ないです。しかし、そのままにして何の対策もせず運動やスポーツを続けると重症化する可能性は考えられます。
重症化した場合、腱や靭帯の損傷、もしくは腱断裂に繋がることが考えられます。
上記でもあった通り、初期段階であれば自分で痛みを改善することもできるケガです。
重症化すれば、最悪手術という選択肢も考えなければなりません。
ある程度予防できるのであれば、自分自身でしっかり理解した上で予防していきましょう。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
前述した通りジャンパー膝の原因が様々なところにある事は理解して頂けたかとは思います。 細かく診ないとわからないものばかりなので、その時は症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。そんな経験あるかもしれません。
問診、検査に長く時間をとっているからこそ解明できる原因と症状があります。
必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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