胸郭出口症候群とは?腕の痺れや痛み、だるさの原因は何なのか?症状解消のために必要な基礎知識

  • 原因が分からない腕の痛みと痺れ
  • 背中から手にかけての怠さ

その症状、もしかしたら胸郭出口症候群かもしれません。

胸郭出口症候群は、日本人口の約1割が患っていると言われている疾患です。
胸郭出口とは、首から胸にかけての骨や筋肉で構成される狭い隙間で、脳から手にかけて伸びている神経や血管が途中で圧迫される事で痺れや痛みの症状が現れるようになります。

腕や背中に症状が出ても、症状がある場所に原因があるわけではありません。

胸郭出口症候群は、首や胸部分で神経や血管を圧迫しやすい場所がいくつかあります。
筋肉が硬くなっていたり、骨と骨の隙間が狭くなっている、これらを正しく捉えて、圧迫を取り除く事で症状も消えていくのです。

しかし、なぜ筋肉が硬くなってしまったのか、なぜ骨と骨の隙間が狭くなってしまったのか、根本から改善させていかなければ、再び筋肉は硬くなり、骨と骨の隙間は狭くなってしまいます。
つまり、身体全体を見て状態を改善させなければ、いつまでも再発のリスクは付きまとってくるのです。

業界内でも言われがちなのは「胸郭出口症候群は一時的に症状が落ち着いても、後から必ずまた痛くなる」という事です。
これが本当の意味で胸郭出口症候群を改善する事の難しさを物語っています。

2023年現在、医学の進歩で身体の構造について解明は進んでいるかもしれませんが、実際の現場で患者さんに接している私はそうは思えません。

施術家の私が言うのもおかしいかもしれませんが、身体のバランスを調整して、胸郭出口症候群の患部に負荷が掛からないようにする事は簡単ではありません。

また、施術していく上でもう一つ重要な視点があります。
それは、原因となる部分が人によって全く異なる、という事です。

当然と言ってしまえばそれまでなのですが、生活習慣は人それぞれ異なります。
日常生活の癖も違うし、生まれ持った身体能力も違うし、基礎疾患があるか無いかも違います。
それらから考えても一人一人の原因が同じとは考えにくいのです。さらに、原因が一つだけであることは滅多になく、あらゆる要因が複合的に複雑に絡み合って発症しているケースが大半と考えて良いでしょう。

私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、多くの胸郭出口症候群と向き合い改善する事が出来ました。

これほどの結果を出すに至った要因は明らかです。
胸郭出口症候群の原因が誰しも同じでは無く、一人一人違う事を前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。

前置きが長くなりましたが、今回そんな私だからこそお伝えできる胸郭出口症候群の話があると思い記事を書きあげました。

  • まず胸郭出口症候群とは何なのか?
  • 胸郭出口症候群が発症するのはなぜか?
  • 胸郭出口症候群の改善に必要な事は?
  • どこにいけば胸郭出口症候群を改善できるのか?
  • 専門家に頼らず、自分で胸郭出口症候群を予防出来るのか?

胸郭出口症候群に関するあらゆる情報を可能な限りお伝えしていきます。
本記事をご覧いただいて、胸郭出口症候群から解放される日々を送っていただけますと幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。

1.胸郭出口症候群とは?

胸郭出口症候群を改善するために、胸郭出口症候群の基本的な知識から身につけていきましょう。

1-1.胸郭出口症候群とは、胸郭部分で神経や血管が圧迫された状態

胸郭出口症候群とは、神経や血管が胸郭部分の狭い通り道で圧迫されて、痛みや痺れなどの症状が出ている状態を言います。

胸郭出口症候群で訴える症状は多種多様で次のようなケースがあります。

  • 手指や腕の痛み・痺れ
  • 熱感や冷感
  • 力が入りにくい
  • 手のこわばり
  • 肩や背中のコリ
  • 筋肉の萎縮 etc

胸郭出口症候群が発症するには、必ず原因が存在します。
それは疲労を溜め込みすぎたり、筋肉が過緊張して神経や血管を圧迫しているからという事ではありません。
なぜ疲労は溜まってしまったのか、なぜ筋肉は過緊張して神経や血管を圧迫してしまったのか、という事です。

関節の可動域が狭くなってしまった事が原因かもしれません。
さらには、関節の可動域が狭くなった原因が生活習慣など日常生活動作にあるかもしれません。

胸郭出口症候群の原因を一概に決めつける事は出来ず、ほとんどの場合はあらゆる要因が複合的に絡み合っていると考えた方が自然でしょう。

そのため、一人一人のライフスタイルや癖と向き合わなければ根本から胸郭出口症候群を改善する事は出来ないのです。

1-2.胸郭出口症候群は根本から改善されてない事が多い?

専門の医療機関に受診すると

  • 肩や背中のマッサージ
  • 電気や温熱などの物理療法
  • 痛み止め
  • 筋弛緩剤

神経や血管を圧迫している部分に対して、何らかの治療法を実施する事が多いです。
神経や血管の圧迫が取り除かれるように適切な処置をすれば、症状自体はそこまで時間が掛からずに引いてくるでしょう。
しかしそれだけでは、なぜ神経や血管が圧迫されてしまったのか、という根本的な部分まで改善されたわけでは無いので、今後の再発率は高いままです。

実際に、整形外科等を受診後にがじゅまる整体院にいらっしゃる患者様のお話を聞いてると次のような事を良く聞きます

  • 湿布を出されただけ
  • 骨に異常無いから様子をみて
  • 痛みがあるうちは無理をしないで

つまり、整形外科をはじめとした専門家の腕があっても、胸郭出口症候群の原因を根本的な部分まで追及する事は簡単では無いのです。
表面状の症状だけみればシンプルですが、その裏には原因が複雑に絡み合っているのではっきりと特定する事は難しいのです。

それでも、患者さん一人一人と向き合って可能性を一つずつ追及していけば、ほぼ間違いなく胸郭出口症候群を改善させる事が可能です。

1-3.胸郭出口症候群の病態

胸郭出口症候群で神経や血管が圧迫されやすい部分は主に4ヶ所

  1. 斜角筋間で圧迫される斜角筋症候群
  2. 第一肋骨と斜角筋間での肋鎖症候群
  3. 小胸筋と肩甲骨間での小胸筋症候群
  4. 頚椎の頚肋による圧迫

胸郭出口症候群は、状態によっては常に症状が現れるわけでは無く、姿勢や腕を長時間上げる事で現れる症状もあります。
また、なで肩であったり、重いものを運ぶような肉体労働でも発症するケースは多いです。

手や腕にかけて痺れが出る疾患は、他にも頚椎ヘルニアや手根管症候群、肘部管症候群などがあるため、正確に見極める必要があります。

頚椎椎間板ヘルニア

首の骨と骨の間にある椎間板とよばれるクッションのようなものの中から髄核というゼリー状のものが飛び出した状態を頸椎椎間板ヘルニアといいます。

ヘルニアには「脱出」という意味があり、頸椎の椎間板内の髄核が元の位置から飛び出したので頸椎椎間板ヘルニアと呼びます。
飛び出した髄核が神経に触れたり圧迫したりすると肩甲骨周りの痛みや凝り感、腕から指にかけての痺れや痛み、力が入りにくい等の症状が出やすいです。

40代前後の男性に比較的多く、長時間デスクワークやスマートフォン操作をするせいでストレートネックになっている人や、仕事で天井など上を見ている時間が長い人ほど発症のリスクは高まってしまいます。

しかし、ヘルニアがあるからといって、必ず痛みや痺れが出るわけではありません。

髄核が飛び出して神経に触れたり圧迫したりすると痛みや痺れが出ますが、ただ飛び出しただけでどこにも触れなければ症状も無く、なんならヘルニアの存在に気付かない事すらあります。

病院で「ヘルニアですね」なんて言われても実は痛みとはなんの関係も無く、ヘルニア以外へのアプローチで症状が改善されることも十分あり得るのです。

手根管症候群

手首には、手根管と呼ばれるトンネル状の道があり、この中を神経や腱などが通っています。
手根管は手首の使い過ぎなどが原因で、炎症が起きて腫れ、狭くなってしまい神経や腱を圧迫するようになって、痺れや痛みなどの症状が現れるようになります。
また、関節リウマチの影響や糖尿病、妊娠による女性ホルモンの変化や甲状腺疾患の影響で手根管症候群が発症するケースもあります。

手根管症候群では正中神経が圧迫されるため、小指以外の4指の掌側に痺れが現れて、物をつまむような動作が困難になります。
進行する事で母指球の筋肉が萎縮したり、親指と人差し指の間隔が狭くなる猿手と呼ばれる変形をするのも特徴です。

肘部管症候群

肘の内側には、筋肉と骨と靭帯で構成される肘部管という狭い通路があり、そこを神経が通っています。
しかし、様々な原因で神経が圧迫される事で痺れなどの症状が現れるようになります。

  • 周囲の靭帯やガングリオンによる圧迫
  • 老化による関節の変形
  • 骨折のよる関節の変形
  • スポーツ障害

肘部管症候群では、尺骨神経が圧迫されるため痺れが出るのは小指と薬指の一部。
また、症状が進行する事で小指球の筋肉が萎縮したり、鷲手と呼ばれる小指と薬指の変形も特徴です。

2.自分で胸郭出口症候群を和らげる3つの方法

2-1.胸郭を広げるストレッチ

  1. 仰向けの体勢で両膝を立てます
  2. この時、背中と床の間にストレッチポール(無ければ畳んだ座布団など)を置いて高さをつけましょう
  3. さらに、両肘を伸ばしたまま手を床から離さないように90度の高さまで腕を上げます

この時に胸周りに伸びを感じる事が出来ればしっかりとストレッチが出来ています。
胸郭周辺の筋肉が緊張する事で胸郭出口症候群の症状が出やすくなるため、非常に効果が期待出来るストレッチです。

2-2.胸筋を緩める

胸の筋肉が硬直する事で肩周りの動きが悪くなり、胸郭出口症候群の症状が強くなるケースがあります。
ストレッチも有効ですが、直接筋肉を刺激して緩めるのも有効です。

鎖骨の下辺りに胸筋があるので、ゴルフボールやテニスボールなどを鎖骨に沿って転がしてマッサージすると良いでしょう。

2-3.長時間同じ体勢でいないようにする

胸郭出口症候群は、筋肉や関節が固まってしまう事で症状が生じやすくなります。
特にデスクワークは前傾姿勢の時間が長くなるため、身体が固まり血流が滞りやすいです。

長時間作業を続ける場合でも一時間置きに立ち上がって肩を回したり、腰を捻ったり、もも上げをして骨盤を動かすようにしましょう。

肩周りが固くなる事で筋肉が緊張するのもありますが、骨盤の動きが悪くなる事で上半身にストレスが掛かりやすくなり、なお筋肉が緊張しやすくなってしまうからです。

3.胸郭出口症候群改善にむけた施術を提供する場所

胸郭出口症候群改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。

名称誰がやるか特徴
病院(整形外科)医師(有資格)
  • 手術可能
  • 投薬可能
  • 骨折や脱臼などの高度な怪我にも対応
  • 電気療法などの物理療法が中心
接骨院、整骨院柔道整復師(有資格)
  • 手術不可
  • 投薬不可
  • 骨折や脱臼などの高度な怪我は医師の同意を得れば対応可能(応急手当てに限って同意は不要)
  • 電気療法や温熱などの物理療法は可能
  • 手技療法が中心
整体院柔道整復師や理学療法士(有資格)
※無資格者が経営している場合もあり
  • 手術不可
  • 投薬不可
  • 骨折や脱臼などの高度な怪我も不可
  • 電気療法などの物理療法も不可
  • 手技療法(関節や筋へのアプローチ)を行う

    それでは一つずつ解説していきます。

    3-1.病院(整形外科)

    国家資格を所有した医師が治療にあたります。

    病院ではレントゲンやMRIなどの画像診断が可能という点が大きな違いです。
    神経や血管が圧迫されているのが胸郭出口なのか、もしくは頚椎ヘルニアなど他に原因が存在するのか、撮影する事で判明する事が可能です。

    胸郭出口症候群に対しての治療法は、首の牽引で周辺の筋肉を緩めたり、電気や温熱などの物理療法で疼痛の緩和、マッサージで硬くなった筋肉を緩めていきます。
    また、痛みや症状が強い場合には、神経ブロック注射を実施しますが、多くの場合対症療法が中心となります。

    3-2.接骨院、整骨院

    接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています

    柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。

    レントゲンやMRIなどの検査は出来ないので、筋肉や関節の状態を診て状態を把握していきます。
    そのため、施術者の熟練度によって見立てが左右される場合が多いです。

    胸郭出口症候群に対しての施術は、電気や温熱などの物理療法とマッサージなどの手技で緊張した筋肉を緩め、運動療法やストレッチで関節に柔軟性を付けて、症状を緩和させていきます。

    営業時間も寄るまでやっている事が多いため、遅い時間でも治療を受ける事が可能で、保険適用になるケースも多いので施術一回当たりの金額を安く抑える事が出来ます。

    ただし、病院に比べて治療内容や技術レベルの差が治療院によってバラバラなので、事前に口コミなどの情報を調べておくべきでしょう。

    3-3.整体院

    整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。

    病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。

    治療法はその整体院によって様々で、

    • 時間によって金額の設定されたマッサージ
    • 鍼灸治療
    • カイロプラクティックでの骨格調整
    • 整体院独自の矯正法
    • 筋膜リリース

    というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。

    しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。

    4.がじゅまる整体院における胸郭出口症候群改善のための施術の進め方

    長時間同一姿勢でいると肩や首の筋肉に負荷が掛かって緊張したり、背骨の頚椎から胸椎に歪みが生じる事で神経機能が低下し、筋肉もその影響で痛みや痺れの症状が出るようになります。

    がじゅまる整体院では、身体全体の状態をチェックして原因となる背骨のズレを調整し、再びズレが生じないよう骨盤と背骨以外の部分も正しい状態に整えていきます。

    これによって神経機能が正常化し、身体全体の血流の循環も良くなり症状も改善されていきます。

    がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、胸郭出口症候群改善のために以下のような流れで施術を行なっています。

    1. 問診
    2. 検査
    3. 施術前の説明
    4. 施術
    5. アフター検査
    6. 施術後の説明

    それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。

    4-1.問診

    問診を進めていくに当たって、まずは問診表にご記入いただきます。

    現在の身体の状態について詳しくお伺いします。

    • いつからの症状か?
    • 原因として思い当たる事は?
    • 症状が強くなる動作は?
    • 楽に感じる体勢は?
    • 過去に怪我や同様の症状を感じた事はあるか?
    • お仕事内容
    • 普段の生活習慣(運動等)

    また、主症状以外で気になる症状等あれば、細かくご記入ください。
    正確にご記入頂くことで、様々な角度から原因を突き止め、根本的な改善に繋げる事が出来ます。

    4-2.検査

    がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。

    胸郭出口症候群だからと言って症状が出ている部分の検査だけをするのはNGです。胸郭出口症候群の原因は、患部以外の身体のありとあらゆる箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
    こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院では胸郭出口症候群を改善する事が出来ます。

    例えば私たちが胸郭出口症候群と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。

    • 頸の骨が歪んでいる
    • 肩が巻き込んで前に出ている
    • 骨盤に歪みがある
    • 股関節が捻じれている
    • 肘に捻じれが生じている
    • 左右の足の筋肉が緊張している

    これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。

    ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
    胸郭出口症候群といっても痛む場所に直接的な原因は無く、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いのです。

    4-3.施術前の説明

    施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。

    身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
    人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。

    痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。

    4-4.施術

    施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。

    昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。

    4-5.アフター検査

    施術後、施術前に実施して検査を元に再検査を実施します。そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節におけるズレの変化を前後で診ていきます。

     

    4-6.施術後の説明

    施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。

    その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。そのため、そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。

    骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。

    5.今後胸郭出口症候群を防ぐために知っておくべき3つのこと

    5-1.筋肉を緩めるための水分補給

    体内の水分が失われる事で老廃物が流れにくく、血流が滞りやすくなり筋肉の緊張も取れにくくなります。

    一日に必要な水の量は約2ℓと言われています。
    しかし、体内に入った水は即効で吸収されるわけでは無いので、一度に大量の水を飲んでも吸収されずに出てしまいます。

    約半分は食べ物から摂る事が出来ますが、残りは水を飲まなければいけません。
    一度に大量に飲まずに、一日に何回かに分けて飲む事でしっかりと吸収する事が可能です。

    また、夏場や汗をかきやすい人はもっと多くの量を摂るように意識するべきでしょう。

    5-2.身体の体幹部分を整える

    体幹の筋肉が弱まると上半身が不安定になり姿勢が崩れやすいため、肩や背中の筋肉に負荷が掛かりやすくなります。

    また、体幹が安定すると軸のブレが小さくなるため、最大限に筋肉を働かせる事が可能です。
    それによって、首・肩・背中に掛かるストレスを小さくする事が出来、首肩のこりを予防する事が出来ます。

    さらに、全身の関節や筋肉への負担を軽減する事で普段通り生活しても、疲れを感じにくくなります。
    疲労が蓄積する事でも筋肉が緊張したり、身体が不調を起こす事もあるので、体幹の筋肉を鍛えたり、整える事はあらゆる角度から考えても非常に効果的です。

    5-3.日常的に歩くようにする

    筋肉を付けたり柔軟性を付ける事も大切ですが、もっと基本的で大切な運動があります。
    それが「歩く」という事。

    人間には600以上の筋肉が存在しますが、実は7割以上が下半身。
    下半身の筋肉が緊張して、関節の可動域が狭くなってしまうと骨盤の動きが悪くなり、上半身が不安定になって胸郭出口症候群が起きやすくなってしまいます。

    歩いて足を動かし、腕を振る事で全身の筋肉を使い、関節を可動させる事が出来ます。

    最低限の運動をする事で筋力低下の予防にもなるので、意識的に歩くようにする事が大事ですね。

    6.患者様より頂く胸郭出口症候群にまつわる質問

    6-1.どうすれば良い整体院を見つけられますか?

    実際に整体院に行く前に確認しておくべき点がいくつかあります。

    • 口コミ(以上に多い口コミ数は業者が介入している可能性があります)
    • ホームページ(定期的に更新されているか)
    • 予約制(施術のための時間をしっかり確保してくれます)
    • 担当制(毎回施術者が変わっては経過が分かりません)
    • 料金が明確であるか

    ホームページ管理が行き届いており、システムを確立させて経営している治療院は、治療内容においてもしっかりとしている場合がとても多いので事前に確認しておくべきポイントですね。

    6-2.健康保険が使える接骨院ならマッサージしてもらえて良いと思うんですがどうでしょうか?

    確かに、接骨院なら健康保険が使えて一回当たりの施術料も抑えられるため、何度も通う事が可能です。

    しかし、なぜ何度も通う必要があるのか。

    • 施術直後は良くてもすぐに元通り
    • 良くはなってないが悪化もしていない

    理由は色々あるかもしれませんが、結果に繋がっておらず現状変わらずである事が多いのではないでしょうか。

    がじゅまる整体院では保健適応外で施術させて頂くため、最速最短で結果に繋げます。
    辛い痛みや痺れから少しでも早く解放されると嬉しいですよね。

    6-3.何回で胸郭出口症候群は治りますか?

    身体の状態や症状の経過にもよりますが、一回の施術でも身体の変化は感じる事が出来ます。

    しかし、胸郭出口症候群をしっかりと治すとなると話は別です。

    身体の歪みは、長期間続けた生活の癖によって生じたものなので、一度の施術だけでは時間の経過によって元の歪んだ身体の状態に戻ってしまいます。

    身体の歪みは、普段の癖や身体の癖から改善させる必要があるので、初めのうちは短い間隔での施術頻度を提案します。

    もし、一度の施術で治してほしいという御依頼であればお断りさせていただく可能性があります。

    6-4.病院や接骨院で首を引っ張る治療をしたのですが効きますか?

    首の牽引療法で胸郭出口症候群が劇的に変化する事はほぼありません。

    椎間板が潰れると背骨同士の間隔が狭くなってしまいます。
    その間隔を広げるために首を牽引すれば間隔が広がりそうですが、実際はそんな想像通りになりません。

    ピンポイントに間隔が狭くなった部分を狙って引っ張る事は出来ないので、上下の正常な椎間や靭帯を牽引する事になり、神経に負荷が掛かって非常に危険です。

    牽引を100%否定するわけではありません。
    100人実施すれば、中には改善される人がいる可能もあります。
    牽引療法を実施する場合には次の事を覚えておきましょう。

    • 発症から経過が長い場合には効果が期待出来ない
    • 牽引中に痛みや痺れ、違和感を感じた場合には即中止

    現代ではアメリカで牽引療法を実施する事はほとんど無く、実施するのは日本と韓国くらいです。
    そのくらい牽引療法は効果が期待出来ないのです。

      6-5.腕や手の痺れがあれば胸郭出口症候群ですか?

      手の痺れ=胸郭出口症候群ではないので、決めつける事は出来ません。
      頚椎症や頚椎ヘルニア、筋肉の緊張などが原因で血管や神経を圧迫している場合も似たような症状が出るからです。

      レントゲンやMRI、整形外科的検査を実施する事で胸郭出口症候群なのか、それとも別の原因によるものなのか、様々な可能性を考慮して、正しく原因にアプローチしていく必要があります。

      7.まとめ

      がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。

      胸郭出口症候群といっても、頭からつま先まで原因は様々。
      細かく診ないとわからないものばかりなので、一時的に症状は落ち着くが時間の経過でまた再発してくる。
      そんな経験あるかもしれません。

      しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。

      そのために必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要以上に通院の指示もしません。 限りあるお時間の中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。

      【矢巾駅徒歩5分】腰痛や肩こり等の身体の不調はがじゅまる整体院へお任せください!

      がじゅまる整体院は、岩手県矢巾町の腰痛や肩こりに強い整体院です。以下のような症状に対応しています。

      • 肩こり
      • 頭痛
      • 腰痛
      • 膝の痛み
      • 寝違え
      • 足の痺れ
      • 手の痺れ etc.

      疲労感、倦怠感といった症状であっても、適切な検査や施術を行うことで症状が緩和されるケースもあります。もし身体の不調が一向に良くならないとお困りであればがじゅまる整体院にお任せください!

      まずはがじゅまる整体院について詳しく知っていただきたいと思います。以下のボタンより詳細の確認をお願いします。

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