ご存知でしょうか?
日本では約1200万人が腰痛に悩まされていると言われております(日本人口の10人に1人)
その中でも人口のうち、約6%は腰椎すべり症であるとされています。
腰椎すべり症とは、腰椎が前方にスライドしてすべってしまっている状態です。
すべり症は腰椎がずれた状態ですが、老化による椎間板の変性を伴うすべり症を腰椎変性すべり症、若い時に腰椎が疲労骨折したことによるすべり症を腰椎分離すべり症と区別します。
最もみられる症状が腰の痛み。
中腰を続けたり、椅子に座り続けるなど長時間同一姿勢を続ける事で腰に鈍痛。
立ちっぱなしや腰を反らせることで腰やお尻に痛み、足にかけての神経症状が現れるケースもあります。
当然ですが症状の出方は状態によって異なるので人それぞれ。
それこそ、普段から腰痛も痺れも無い人がレントゲン写真を見たら腰椎にすべりが確認される事もあります。
つまり、必ずしもすべり症があるから腰痛が起きるとは限らないという事です。
ただでさえ腰痛の85%は原因不明と言われています。
腰痛の原因は人によって様々。
なので、腰椎分離症を改善させる上でも身体の状態を細部に至るまで正しく捉え、ライフスタイルや体質、普段の癖や身体のスペック、既往歴まで正確に情報を把握しておかなければ症状を改善させる事は出来ません。
確かに腰椎がすべる事で神経が圧迫されやすくなり、腰の痛みや足の痺れは生じやすくなるでしょう。
しかし、腰部周辺の筋肉が緊張したり、関節の動きが悪くなる事でこれらの症状が出ているケースも少なくありません。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、数多くの腰椎すべり症患者と向き合い症状を改善させてきました。
我々が症状を改善させることが出来ている要因は明確です。
症状の原因となっているのが、腰椎すべり症なのか、そうではないのか、原因がそれぞれ異なる事を前提に検査を行い、その人固有の原因解明に力を注いでいるからです。
今回は、そんな私にしか出来ない腰椎すべり症の話があると思い記事にさせて頂きました。
- 腰椎すべり症とはどんな状態なのか?
- 腰椎すべり症が発症する原因は?
- 腰椎すべり症改善の為に必要なことは?
- どこに行けば腰椎すべり症を治せるのか?
- セルフケアだけで腰椎すべり症を治す事は出来るのか?
私がお伝えできる腰椎すべり症に関する事を全てお伝えしていきます。
当記事をご覧いただいて、辛い腰椎すべり症が少しでも改善してもらえると幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.腰椎すべり症とは
腰椎すべり症改善のためにも、まずは基本的な知識を身につける事からスタートしましょう。
1-1.腰椎すべり症とは腰椎が前方にすべっている状態
腰椎すべり症とは、下の腰椎に対して上の腰椎が前方にスライドして滑ってしまった状態です。
椎骨は全部で24個あり、縦に連なる事で背骨と成しています。
椎骨には椎孔という穴があり、24個の椎骨が重なる事で椎孔はトンネル状の脊柱管を形成し、中には脊髄が通っています。
腰椎すべり症は、腰椎が前方にズレた状態を言いますが、ズレた事で脊柱管が狭くなって内部の神経が圧迫されやすくなり、あらゆる症状が現れるようになります。
主な症状は脊柱管狭窄症と同じで、長時間立ちっぱなしや歩く事で腰から足にかけて痛みや痺れが生じるようになり、しゃがむと落ち着く(間欠性跛行)
場合によっては、麻痺や排尿障害を伴う事もあります。
すべり症は大きく分けて2つ。
腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症に分けられます。
腰椎分離すべり症は、成長期に回旋動作やジャンプ動作の多いスポーツをやりすぎると発症し、大人になってからすべり症になったものを言います。
腰椎変性すべり症は、老化に伴い椎間板が変性して発症し、女性に多い傾向にあります。
2つのうち、高頻度なのは分離すべり症よりも変性すべり症です。
どちらにも言える事ですが、レントゲンを撮影して腰椎のすべりが確認できたとしても、無症状の場合には何も治療は行わない事がほとんどです。
つまり、必ずしもすべり症によって症状が現れるとは限らないという事です。
考えられる原因は、腰部周辺の筋肉の緊張や関節の可動域が狭くなる事などあらゆる可能性が考えられます。
また、その原因の鑑別をする事は容易ではありません。
腰椎すべり症を改善させるためには、原因がシンプルでは無い事を念頭に入れて、その人独自のライフスタイルや無意識の動作や癖を把握する必要があるのです。
1-2.腰椎すべり症の原因と治療法とは
まずは腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症のメカニズムについて見ていきましょう。
腰椎分離すべり症
腰椎分離症は初めの処置を正しく実施しなかったり、患部に負担を掛け過ぎると腰椎が癒合せずに分離したままになってしまいます。
分離した腰椎は、安定性にかけるため成長過程で椎体が変形する要因となり、加齢とともに椎間板の変性などによって、分離すべり症が発症してしまいます。
分離すべり症の症状は腰痛や神経症状(違和感・痛み・痺れ・麻痺)、長時間歩く事が出来ない(間欠性跛行)などがあります。
すべり症は脊柱管狭窄症を引き起こす場合があるため、症状として似ている部分が多く、悪化すると馬尾症状(両足の痛み、痺れ、排泄障害)が現れる事もあります。
腰椎変性すべり症
腰椎変性すべり症は、加齢に伴う背骨の関節(椎間関節)や椎間板の変性で、靭帯や椎間板が不安定になり、椎骨が前方にすべる事で脊柱管(脊髄の通るトンネル)が狭くなり神経が圧迫されやすくなります。
男性よりも女性に好発し、40代前後から加齢に伴い発症率が高くなっていきます。
腰椎の中でも第4腰椎がすべりやすく、その影響で脊柱管狭窄症が起きやすいです。
症状は足にかけての痛みや痺れなどの神経症状、状態によっては両足や会陰部にかけての神経症状が現れます。
とくに症状が出やすいのが長時間の立位や歩行時(間欠性跛行)でしゃがむとらくになるのが特徴です。
重症化してくると排泄障害が出る場合もあります。
腰痛に関しては、変性すべり症患者全員に出るわけではありませんが、運動時に現れて、じっとしていると痛みが落ち着きやすいという傾向にあります。
すべり症は、分離すべり症であれば成長期の過剰な負荷、変性すべり症であれば加齢に伴うものと上述しました。
しかし、分離症の既往歴や老化の影響で全員が発症するかと言われれば、そんなことはありません。
身体に偏った負荷を掛けるような要素、例えば
- 姿勢
- 癖
- 無意識な身体の使い方
- 筋肉や身体の柔らかさ
これらが影響してすべり症を発症させやすくしている可能性も十分に考えられます。
また、専門の医療機関を受診しても、すべり症の治療内容は対症療法である事が多いです。
- 腰のマッサージ
- 温熱や電気などの物理療法
- 痛み止めなどの薬物療法
- 痛みや痺れを止めるブロック注射
など患部に対しての治療法を実施する事が多いです。
患部の筋肉を緩めたり、痛みを止めるような治療法を実施すれば一時的に痛みを抑える事は出来るかもしれません。
しかしそれだけでは、何故腰に負荷が掛かってすべり症が発症したのか、という部分まで改善されたわけでは無いので、今後高い確率で再発してしまう事でしょう。
実際に病院を受診された方のお話を伺っていると、良く耳にするのが
- 湿布と痛み止めを出されただけ
- レントゲンを撮っただけで特に治療はしない
- コルセットをすすめられた
つまりドクターをはじめとした専門家たちの技術や知識があっても、腰椎すべり症の症状にばかりフォーカスしがちで、根本的な原因を特定する事が出来ていないという事です。
表面状の症状にだけ焦点をあてれば簡単な話ですが、そこには原因が複雑化して隠れているため、はっきりと特定する事が難しいのです。
それでも、それぞれの患者さんと向き合って一つ一つ可能性を追っていけば、ほぼ確実に腰椎すべり症の改善に近づける事は可能です。
1-3.腰椎すべり症に類似した症状の疾患
腰椎すべり症を発症する事であらわれる症状に似た疾患があります。
それが脊柱管狭窄症。
ここでは脊柱管狭窄症について詳しく見ていきましょう。
脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は50歳以降に多くなってくる疾患ですが、身体の癖や日常生活同、負荷の掛かり方次第では分かり年齢でも発症するケースもみられます。
脊髄神経の通っている腰の管(脊柱管)が骨の変形などによって狭くなり発症します。
管の中を通る神経がどこかに触れ、痛みや痺れが出ている状態です。
脊柱管狭窄症の主な症状に「長時間歩けない」があります。
歩行を続けると腰から足にかけて痛みが走りますが、しゃがんで休むと回復するような症状です。
これは脊柱管狭窄症の最大の特徴で、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれます。
なお、脊柱管狭窄症もすべり症と同じように、それ以外の要因で腰部痛が増幅している可能性はあります。
そういった可能性を模索しながら普段の生活が送れるように改善を試みる事が大切です。
2.自分で腰椎すべり症を和らげる3つの方法
2-1.背中のストレッチ
背中の筋肉は背骨同士を接続するように位置しているので、筋肉が緊張する事で腰が反るようになってしまいます。
- 椅子に座った状態で手を組んで、前に出す
- 更に突き出すように手を前に出し、背中を丸める(肩甲骨を前に出すイメージ)
- その状態を30秒~1分程度続ける
- これを5セット繰り返します
2-2.前もものストレッチ
骨盤が前に傾く事でも腰を反らせる形になります。
前ももの筋肉は骨盤と膝を結ぶ筋肉なので、この筋肉が緊張する事でも腰を反らせる事になります。
- 正座した状態から片膝を伸ばす
- そのまま上体を後方へ倒して、出来る限り背中を床に近づける
- その状態を30秒~1分程度続ける
- 反対側も同様に伸ばす
- これを5セット繰り返します
2-3.悪化するストレッチを控える
背中と前もものストレッチをすすめたばかりなのに、ストレッチを控えるとはどういう事でしょうか。
確かにストレッチをする事で筋肉には柔軟性が付き、腰に掛かる負担を軽減する事が出来ます。
しかし、筋肉は骨に付いているのでストレッチをすると骨が引っ張られて悪化してしまうケースがあるのです。
それこそ、すべり症を起こしている患部に負荷が掛かるようなストレッチをすると、直後は多少症状が緩和されるかもしれませんが、後で悪化したり長引かせる要因にもなります。
病院などで指導されたストレッチを続けていて、もし症状が改善されてないのであれば、一度やめてみるのもいいかもしれません。
3.腰椎すべり症改善に向けた施術を提供する3つの場所
次の3つの専門機関の違いを確認した上で施術を受けるようにしましょう。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能と言う点でしょう。
まずはレントゲンで腰椎の前方変位がどの程度なのか確認していきます。
また、神経が圧迫されているかを調べたり、正確にすべり部分を確認するためにはMRIやCT撮影が必要です。
腰椎すべり症に対しての治療法は、鎮痛剤やブロック注射を用いて痛みを和らげたり、筋弛緩剤や電気、温熱などの物理療法で筋肉を緩めて症状を緩和させていきます。
それでも症状に変化が無い場合には治療法の選択肢に手術が挙がってきます。
自分の腰の状態を把握するには最も適した医療機関です。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています。
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
腰椎すべり症に対しての治療法は、低周波や温熱などで血流を良くして筋肉を緩めて痛みを緩和させたり、ストレッチや運動療法で関節に可動域を付けて症状を弱めていきます。
病院と比較しても、施術方法が接骨院によって異なったり、治療技術レベルにばらつきがあるため、事前にしっかりと調べておく必要があります。
3-3.整体院
整体院を経営する事自体は資格が無くても何も問題ありませんが、柔道整復師や理学療法士の国家資格を所有している場合が多いです。
整体院は、病院でも無ければ接骨院でも無い為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
整体院によって施術方法は様々で、
- 時間によって価格が設定された長時間マッサージ
- 高周波治療器による痛みの緩和
- 骨格調整
- 症状を弱めるためのストレッチ
- カイロプラクティック
というように施術方法は治療院によってバラバラであり、もともと病院・接骨院で働く有資格者がレベルアップの為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、実際に無資格者が施術をしている場合や、治療技術のレベルの差が上から下まであるのも事実です。
施術方法やシステムなど多様化している為、事前によく調べてから受診するべきでしょう。
4.がじゅまる整体院における腰椎すべり症改善のための施術の進め方
腰椎すべり症の好発部位として、腰椎の一番下である5番が前方にすべっているケースが多いです。
しかし、がじゅまる整体院ではその下にある仙骨が後ろにずれている事が非常に多いとみています。
その場合には、仙骨を調整して正しい位置にする事で痛みや痺れなどの症状を緩和する事が可能です。
「あとは手術しか方法が無い」と言われた腰椎すべり症も仙骨の調整によって改善させることが出来るのです。
日常生活動作によって腰椎に負荷が掛かってしまっている事が非常に多いので、普段の姿勢や立ち方なども併せて改善させていきます。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、腰椎すべり症改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
施術に入る前に問診票をご記入いただき、問診をとっていきます。
まず、症状が出ている現在の身体の状態について詳しくお伺いしていきます。
- いつから症状が出ているか?
- 思い当たる原因は?
- 痛みが強く出る動作や姿勢は?
- 症状が弱くなる姿勢、体勢は?
- 普段の生活習慣(運動、職業 etc)
もし、現在他にも出ている症状などあれば詳しく教えてください。
主症状とは関係無いと思っても、実は原因解明するために重要な要素であり、様々な角度から原因を追究する事が出来ます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では全身を検査する事で原因を解明していきます。
腰椎すべり症の症状が腰に出ているからと言って、腰だけ検査するのはNGです。
腰椎すべり症の原因は、全身に隠れている可能性があるため腰にだけ焦点を当てていては原因を解明する事が出来ないのです。
このように全身の検査を一つ一つ丁寧に行なっているからこそ、がじゅまる整体院では腰痛改善率90%以上という高い数字を維持する事が出来ています。
例えば私たちが腰椎すべり症と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 背骨が歪んでいる
- 片方の肩が巻き込んで、前に入っている
- 骨盤に歪みがある
- 片方の股関節が捻じれている
- 膝にずれが生じている
- 左右の足の筋肉が過剰に緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記したのは一部だけであって、もっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
腰椎すべり症といっても症状が出ている部位に直接的な原因は無く、骨盤や背骨の歪み、下半身の骨のずれ、筋肉の過緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
当院の施術自体特殊なために、施術の最中、施術後に身体の中であらゆる反応が出る場合があります。
- 身体が暑くなる
- 眠気が襲ってくる
- 軽い倦怠感
- 動悸
- 呼吸が乱れる
人によっては、痛みが一時的に強くなる場合や今まで痛みが出ていない部位に痛みが出るケースがあります。
痛みが強くなるケースは稀ではありますが、もしも施術により不安を感じた場合にはすぐにご連絡ください。
4-4.施術
トムソンベッドという特殊なベッドを使い施術していきます。
ベッドは、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部位に分かれており、それぞれが上下に可動するような構造になっています。
上下に動く際に発生する衝撃と振動を使って、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。
動く際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後に再度検査を行って施術前の状態と比較していきます。
筋肉の硬さや関節の動き、ずれの変化を施術前後で確認するためです。
4-6.施術後の説明
施術では、動きが狭いところに動きを付けるようにアプローチしていきます。
その影響で、翌日に筋肉痛のような痛みや、筋肉に張りを感じる事があるかもしれません。
こういった反応をあまり出さないために、出来る限り施術後30分以内に5分〜10分程度歩くことをおすすめしています。
施術後、骨格は調整していい状態ですが、そこに付く筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いてもらう事で筋肉を動かして馴染ませる必要があるのです。
5.今後腰椎すべり症を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.体幹部分の筋力トレーニング
腰椎に負担が掛かる事ですべり症を発症しやすくなります。
とはいえ、常に横になっているわけにもいきませんから筋肉を付けて負担を軽減させる事が重要になってきます。
その中でも特に重要になってくるのが体幹部分の筋肉。
敢えて鍛えようとしなければ大きく動く筋肉ではないため、正しい方法とコツが必要です。
おすすめはバランスボールやストレッチポールなどを使用する事。
初めはボールの上にバランス良く乗り続ける事も難しいかもしれませんが、筋肉が付いてくる事でバランスがとりやすくなる筈です。
体幹の筋肉は腕の筋トレのように、目に見えて大きな変化が出るわけでは無いのでモチベーションとしては上がりにくいかもしれません。
しかし、安定してボールに乗り続けられるという事は筋力的にも変化している証拠です。
体幹のトレーニングは効果を感じるまでに多少時間がかかりますが、腰の調子が良くなってくる事で成果を感じる事が出来るでしょう。
5-2.睡眠の必要性
椎間板は一日重力の負荷が掛かる事で少しずつ潰れていきます。
この椎間板が再生するために必要なのが睡眠です。
再生せず潰れたままの椎間板では腰椎すべり症の発症リスクが高まってしまいます。
また、疲労の蓄積は筋肉を緊張させる要因にもなるので、しっかりと睡眠をとり疲れを翌日に残さない事は腰椎すべり症を予防する上で非常に重要です。
入浴直後の身体が熱い状態では交感神経が優位となり上質な睡眠とは言えません。
理想としては、入浴後一時間以上経過して体を冷ましてから寝る事で、副交感神経が優位となりリラックスして眠りにつく事が出来ます。
出来れば6時間程度は睡眠時間が取れると良いですね。
5-3.同じ姿勢を続けないようにする
長い時間同じ姿勢を続ける事で身体に歪みが生じやすくなります。
特に作業中の不自然な体勢や猫背、偏った姿勢による筋肉の偏った使い方、逆に使う頻度の少ない筋肉があることで身体のバランスは崩れ、骨盤が傾き、身体が歪んでしまいます。
普段やりがちな体勢とは逆の動きをする事で身体に掛かる負荷を左右均等にする事が出来ます。
- 左の肘掛を使いがちな人は右の肘掛を使うようにする
- 左重心で作用する人は右重心に変えてみる
- カバンを左肩に掛ける癖がある人は右肩にかけるようにする
仕事中では出来る事に限界があるかもしれませんが、やれる範囲で実践してみると良いでしょう。
6.患者様よりいただく腰椎すべり症にまつわる5つの質問とその回答
6-1.施術後に腰椎すべり症が悪化する事はありませんか?
すべり症が悪化する事はありませんが、今まで何とも無かった部分に痛みが出たり、一時的に痛みが強くなる事があります。
これは身体の歪みを整えて、バランスを変え、負担の掛かる所を変えた事による影響です。
もし施術による反応が出たとしても、2~3日で消える程度なのであまり気にしなくて大丈夫です。
それでも気になる場合には、いつでもご連絡ください。
6-2.現状痛みや痺れなどの症状は無いのですが、予防のために施術を受けても大丈夫ですか?
全然大丈夫です。
すべり症のような腰痛や足の痺れなどの症状が無くても、身体には歪みが生じている場合が非常に多いです。
日常生活動作の癖や普段の作業中の姿勢など、決まった動作ばかりをしてしまうと体には偏った負荷が掛かってしまい、それによって歪みが生じてしまうからです。
がじゅまる整体院では検査に長い時間をかけているため、頭から足先まであらゆる検査を正確丁寧に行い、全身の身体の歪みを正しく捉えたうえで施術していきます。
身体の状態について気になる事があればいつでもご相談ください。
6-3.ヒールの高い靴で歩くと腰が痛いのですが関係ありますか?
履物によっては、腰に大きな影響があります。
本来歩行時には、踵で接地して、爪先で蹴り出します。
しかし、ヒールの高い靴だと接地~蹴り出しまでスムーズに力を伝える事が出来ず、腰に余計なストレスを掛けてしまいます。
また、サンダルや大きめの靴を履いて歩いた場合にも、靴の中で足が遊んでしまい、しっかりと止まる事が出来ず、その分の負荷が腰に掛かってしまうのです。
もし、長時間歩くような場合にはジャストサイズのスニーカーをおすすめします。
6-4.寝起きで腰が痛むのですが、腰が楽な寝方はありますか?
日中に掛かった負荷を回復させるためにも、なるべく腰に負荷が掛からないように寝る事は大切です。
- 横向きの体勢で痛い方を上にする
- 背中から腰にかけて軽く丸める
- 長めの抱き枕(毛布を丸めても可)を使用して、膝と膝の間に挟むように寝る
横向きの体勢は肩の位置や足の位置次第で身体に捻じれが生じるため、腰に負荷が掛かりやすいです。
抱き枕など道具を使ってフォローしてあげると良いでしょう。
6-5.歩いたり立ってたりすると腰と足が痛むのですが腰椎すべり症ですか?
確かに現在の症状(間欠性跛行)であれば腰椎すべり症の可能性があります。
腰椎すべり症は、腰椎が前方にすべる事で脊柱管が狭まり神経を圧迫して、腰から足にかけての痛みや痺れを引き起こします。
しかし、同じような症状が出る原因は他にも多く
- 筋肉の過緊張
- 神経や血管がどこかで圧迫されている
- 血流の循環不良
- 身体の歪み
- 脊柱管狭窄症 etc
あらゆる可能性が考えられるので、腰椎すべり症と決めつける事は出来ません。
また、原因も一つだけとは限らず、複雑に絡み合っている可能性も含めて、様々な検査や身体の状態などを正しく捉える必要があるからです。
7.まとめ
がじゅまる整体院では、整体師が受けたいと考えるような施術法を提供します。
腰椎すべり症といっても、全身に原因が隠れているため様々です。
細かい部分まで検査しないとわからないものばかりなので、施術後は症状が一時的に弱くなるけれど時間が経つとまた再発してくる。
もしかしたら、今までの施術では原因にアプローチ出来ていなかったのかもしれません。
しかし問診、検査に長い時間を掛けているがじゅまる整体院だからこそ分析できる原因と症状があります。
そのため、治療を進めるうえでの必要な通院間隔を提案させてもらいますが、必要以上に通院を指示したり強制する事もありません。
限りあるお時間の中来院していただいてるので、最適な間隔と可能な限り最短での改善をお約束します。
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