ご存知でしょうか?
日本では10人に1人が腰痛に悩んでいると言われており、推定400万人以上が腰部脊柱管狭窄症であると言われております。
腰部脊柱管狭窄症とは、何らかの原因で腰の脊柱管(神経が通る管)が狭まってしまい、脊柱管内の神経が圧迫される事で腰の痛みや足の痺れなどの症状が現れる疾患です。
若い人たちに発症する場合もありますが、多くは60代以上に発症する事がほとんどです。
腰部脊柱管狭窄症の症状には特徴があり、歩いていると腰が痛くなったり、足が痺れて歩く事が出来なくなります。
ただ、少し座って休憩を挟むとまた歩けるようになるのが間欠性跛行と呼ばれる特徴です。
症状の持続時間も重症度によって数分~10分以上と異なります。
また、立った姿勢や腰を後ろに反らす事で痛みが強くなり、前屈みに身体を倒す事で症状が楽になるという特徴もあります。
腰部脊柱管狭窄症は大きく分類すると2つに分ける事が出来ます。
- 左右どちらかもしくは両方の神経が圧迫される事で、圧迫されている側の腰から足にかけて痺れや痛みなどの症状が出るケース
- 脊髄神経の先である馬尾神経という神経の束が圧迫される事で足の痺れや麻痺、力が入らない、排泄障害が起こるケース
ではなぜ神経が圧迫されるようになってしまうのでしょうか。
好発する年齢から考えても加齢による変形が伴っている可能性も考えられますが、若い人たちにも発症する事からそれだけとは言えないでしょう。
ただでさえ腰痛の85%は原因不明と言われています。
人によって腰痛の原因は異なるので、腰部脊柱管狭窄症を改善させる上でも身体の状態を正確に把握し、生活習慣や体質、日常生活の癖や身体能力、基礎疾患に至るまで正しく情報を捉えておかなければ症状を改善させることは出来ません。
確かに脊柱管に異常があり神経を圧迫しているケースは多いですが、腰部周辺の筋肉が緊張した事で神経を圧迫し症状が出ているケースも少なくはありません。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、数多くの腰部脊柱管狭窄症患者と向き合い症状を改善させてきました。
我々が症状を改善させることが出来ている要因は明確です。
症状の原因となっているのが、腰部脊柱管狭窄症なのか、そうでないのか、原因がそれぞれ異なる事を前提に正確な検査を行い、その人が抱える根本的原因の特定を重要視しているからです。
少し前置きが長くなってしまいましたが、そんな我々だからこそ伝えられる腰部脊柱管狭窄症のお話があると思い記事にさせて頂きました。
- まず腰部脊柱管狭窄症とは何か?
- 何が原因で腰部脊柱管狭窄症が発症してしまうのか?
- どうすれば腰部脊柱管狭窄症を改善できるのか?
- どこにいけば腰部脊柱管狭窄症を改善する事が出来るのか?
- 腰部脊柱管狭窄症を予防するためにすべきセルフケアは?
私がお話出来る腰部脊柱管狭窄症にまつわる情報の全てをお伝えしていきます。
この記事を読んで、腰部脊柱管狭窄症から解放されるきっかけとなれれば幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症を改善するためにも、まずは基礎的な知識から見ていきましょう。
1-1.腰部脊柱管狭窄症とは脊柱管が狭くなる疾患
腰部脊柱管狭窄症とは脊柱管が狭まり神経が圧迫されてしまう病気です。
背骨は首から腰にかけて24個の椎骨が縦に連なり、それぞれ椎骨の中央部分に1~2㎝ほどの大きさの穴があり、この穴が連なる事で出来る管が脊柱管です。
神経は脳から始まり、脊髄神経は首を通って腰まで繋がり、枝状に全身に広がって末端へと伸びていきます。
あらゆる原因によって腰部での脊柱管は狭まり、腰から足にかけて症状が現れます。
軽いうちは、神経が圧迫される姿勢の時にだけ症状が出て、圧迫されなくなると症状が落ち着く。
特に、身体を反らした体勢や歩行時に症状が現れるが、しゃがんだり休憩を挟むと症状も落ち着きます。
しかし、重症化してくると体勢に関係なく神経が圧迫されて、何もしてなくても下半身に症状が出るようになり、さらに悪化して神経圧迫が強くなってしまうと、神経自体が損傷してしまい手術をしても症状は残ってしまうケースがあるのです。
神経症状は様々あり
- 腰や臀部や足の痛み
- 同部位の痺れ
- 足の筋力低下
- 歩行障害
- 排尿障害
人によっては神経症状の痛みをやけどのようにヒリヒリすると表現するケースもあります。
ただし、腰痛に限っては腰部脊柱管狭窄症の症状で必ず現れるものではありません。
①殿部から下肢の疼痛やしびれを有する
②殿部から下肢の症状は、立位や歩行の持続によって出現あるいは増悪し、前屈や座位保持で軽減する
③腰痛の有無は問わない
④臨床初見を説明できるMRIなどの画像で変性狭窄所見が存在する引用:腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021 改訂第2版
つまり、脊柱管が狭くなったことによる神経圧迫での腰痛なのか腰部周辺の筋肉が緊張したことによる腰痛なのか判別する事は容易ではないという事です。
症状改善のためには、様々な要因が絡み合い交錯しているものと考え、その人その人の生活習慣や日常生活における癖を把握する必要があるのです。
1-2.腰部脊柱管狭窄症の原因は老化がすべて?
腰部脊柱管狭窄症は、老化現象の一つなんて言われてしまう事もあります。
しかし、若い年代にも発症する事を考えると、日常生活動作や体質、身体の使い方の癖によって負担の掛かり方が偏ってしまい、背骨の変形を早めてしまっている可能性も多いにあるのです。
先天的に脊柱管が狭い
数としては非常に少ないですが、先天的に脊柱管が狭いことが原因で神経を圧迫してしまう狭窄症があります。
脊柱管狭窄症の好発は60代以上ですが、先天的な原因がある場合には40代でも発症するのが特徴とされています。
長年続けたスポーツや負担となる動作
若い時に無理をし過ぎた事が原因で…
なんて言ったりしますが若い時に激しいスポーツや、仕事内容で無理な体勢や動きを続けた事が原因で、背骨に負担となり変形を助長させて脊柱管狭窄症が起こりやすくなります。
背骨は骨棘という棘状の変形をして神経を圧迫するケースが多いです。
これを変形性腰椎症と言います。
また、骨と骨の間隔が狭くなってしまう事で脊柱管を狭窄する事も。
50代までは何ともなかったが、60代以降になり突然症状を訴える人が多い傾向にあります。
姿勢
長時間の運転やデスクワークなど、日常的に前傾姿勢になる人は注意が必要です。
猫背や反り腰、ストレートネックなどによって背骨に負荷が掛かり徐々に歪みが生じて、脊柱管が狭くなってしまうケースががあります。
脊柱管が狭くなる事で神経は圧迫されやすくなり、年齢を重ねるごとに症状を感じる事は多くなってしまいます。
運動不足
激しすぎる運動は身体に負担となりますが、運動しなさすぎも脊柱管狭窄症の原因となってしまいます。
長年運動をしていないと関節の可動域が狭まり、筋肉が固まって背骨の関節の動きが小さくなってしまいます。
これにより関節を覆う関節包や靭帯が肥厚してしまい神経を圧迫しやすくなってしまうのです。
予防の為にも適度な運動はする必要がありますね。
すべり症
すべり症は、激しい運動を続ける事で背骨の骨折、関節の変性によって骨がずれた状態です。
椎骨が正しい位置から前後にずれてしまうことで、脊柱管が狭まり神経を圧迫しやすくしてしまいます。
また、前後だけでなく左右や捻じれるようにズレるケースもあります。
現在すべり症であることが原因になるのも当然ですが、過去に発症したことが後々に原因となり脊柱管狭窄症を発症する事もあります。
たしかに脊柱管狭窄症は高齢になってから発症する事が多いですが、発症を助長させる要因は若い頃から長年かけて蓄積された負担が原因となっているのは明らかでしょう。
つまり、老化現象によって脊柱管が狭まっているのではなく、身体の使い方の癖や歪み、バランスの乱れによって負担の掛かり方が偏ってしまい脊柱管狭窄症を発症させてしまっているのです。
症状にだけ焦点をあてればシンプルですが、それだけでは原因を特定する事は難しいでしょう。
なぜなら、根本的な原因は絡み合い一筋縄ではいかないからです。
ただ、患者さんと向き合う事で可能性を一つずつ潰していけば、ほぼ間違いなく症状を改善させていく事が出来ます。
1-3.手術のリスク
緊急性の高い症状の場合には手術が選択肢として挙げられる事もあります。
しかし、当然ながら手術にはリスクがつきものです。
手術中に神経を傷つける事で下半身の麻痺や排泄障害
感染症による炎症などのリスクは避ける事は出来ません。
ただ、最も懸念されるのが脊柱管狭窄症の再発です
脊柱管狭窄症の手術を受けた患者さんを対象に、10年後の変化を追跡したところ驚く事に
- 1/4が再手術を受けており
- 1/3が腰痛と下肢痛で悩み
- 半分以上が間欠性跛行を認め長距離歩く事が出来ない
このようなデータがありました。
このデータはあくまで一つの病院内での調査なので、再発しても我慢していたり、マッサージに通っている数を除いた結果です。
実際、症状が再発して悩んでいる方は更に多くいるとみて間違いないでしょう。
再発の傾向としては、手術を施した背骨の上下どちらかで再び狭窄症が発症してしまう傾向があります。
例えば腰椎の3-4番間を手術で固定することで当然動く事は無くなりますが、上下の2番と5番の腰椎が同じように狭窄症を発症してしまって、腰痛や下肢痛、痺れも再発するようになります。
なぜ再発してしまうのか。
それは原因から改善されていないからです。
腰椎は、他の脊椎に比べてそもそもの可動域が狭い構造になっているので、股関節や背中など他の部分で補う必要があります。
しかし、骨盤や背骨の歪み、股関節が硬いなど身体自体に異常が残ったままだと腰に負担が掛かり続け再び狭窄症を再発する事になってしまうのです。
手術で狭窄症部分を固定する事は出来るかもしれませんが、狭窄症は原因では無く身体の歪みがもたらした結果です。
もっと根底まで掘り下げて身体の状態を把握しないと完全に改善させる事は難しいと言えるでしょう。
2.自分で腰部脊柱管狭窄症を和らげる3つの方法
2-1.腰に掛かる負担を軽減させる体操
- 椅子を準備します。仰向けに寝て、膝から上を椅子に乗せる。
- この状態を10分間キープ(血栓が出来ないように時々足首を動かす)
- 10分経過で両膝を抱きかかえるようにして腰のストレッチ
- 1分間ストレッチ後、同様に椅子の上に足を乗せる工程を3回行う
腰部脊柱管狭窄症の人はまっすぐ立ったり、身体を反らすような動作をする事で症状が現れやすくなります。
そのため、腰をしっかり伸ばすストレッチが効果的です。
一日あたり3セット出来ると良いでしょう。
※腰椎椎間板ヘルニアの人は症状が悪化する恐れがあるため実施しないでください。
2-2.下半身の血流を改善させる体操
筋肉というのは伸びたり縮んだりすることでポンプのように働き、血流を促してくれる作用があります。
その中でも下半身は、重力によって下がった血液を送り返すために重要な役割を担っているのです。
とくに大腿四頭筋(太ももの前)やふくらはぎの筋肉は第二の心臓なんて呼ばれたりする事もあります。
下半身の筋肉が低下したり、緊張して硬くなる事でこの機能が弱まってしまうのです。
大腿四頭筋を鍛えるためにはスクワットや、椅子からの起立動作を繰り返しやってみると効果的です。
ふくらはぎのトレーニングには、立った状態でのかかとの上げ下げ(爪先立ちの繰り返し)をやると良いでしょう。
しっかりと足首を伸ばしきる事が重要です。
2-3.なるべく歩くようにする
脊柱管狭窄症の主症状に、歩く事で痺れが生じるようになる間欠性跛行というものがあります。
その影響で歩く事を嫌がるようになり、出来る限り歩かないようになる人がいます。
しかし、歩かなくなる事で脊柱管狭窄症の症状は抑える事が出来ても、筋肉量や体力的には間違いなく弱まってしまうでしょう。
それによって、腰痛が強まったり、別の原因で痺れなどの症状が現れてくる可能性も0ではありません。
また、筋力低下による転倒で骨折や内臓への負担、行動範囲が狭まってしまう事で脳の機能が低下して認知症などのリスクも高まってしまうのです。
無理のない範囲で歩く習慣を付けるようにしましょう。
3.腰部脊柱管狭窄症改善に向けた施術を提供する3つの場所
腰部脊柱管狭窄症改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな特徴は手術が可能という点と画像診断が可能という事でしょう。
緊急性の高い脊柱管狭窄症の症状の場合には手術による治療が効果的です。
また、状態を正確に把握するためにレントゲン撮影、さらに精密な状態を確認するためにはMRIでの検査が適しているでしょう。
腰部脊柱管狭窄症に対しての治療法は筋弛緩剤や血流を良くする投薬治療、痛みを抑えるブロック注射で痛みを緩和させます。
さらに物理療法や運動療法によるリハビリ、牽引療法で腰椎の間隔を広げるようにする事もあります。
自分の腰の状態を把握するには最も適した医療機関です。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
画像検査は出来ないので、問診の聞き取りで症状確認、触診によって状態を把握していきます
腰部脊柱管狭窄症に対しての治療法は、物理療法とマッサージなどの手技で緊張した筋肉を緩めて、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを緩和させていきます。
また、接骨院でも腰椎の間隔を広げる牽引療法を行う場合もあります。
病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもないため、レントゲン撮影や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 鍼治療
- 特殊な機械を使った治療法
- カイロプラクティックでの骨格調整
- 整体院独自の矯正法
- 筋膜リリース
というようにあらゆる形があるので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、様々な治療法があるため、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院における腰部脊柱管狭窄症改善のための施術の進め方
病院を受診して腰部脊柱管狭窄症と診断された患者さんの場合、まず問題となるのは骨盤の状態です。
骨盤の歪みや傾きは腰椎や背骨全体に過剰な負荷が掛かってしまい、その状態で無理な動作や運動を続ける事で画像検査では背骨と背骨が狭まっているという状態になってしまいます。
がじゅまる整体院では患部ではなく、骨盤の歪みを調整する事で腰に掛かる負担を減らし痛みや痺れなどの症状を改善させていきます。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、腰部脊柱管狭窄症改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
施術に入る前に、問診表にご記入頂き問診をとってから施術に入っていきます。
- いつから
- 原因として思い当たるもの
- どんな動きや体勢が痛みが強くなるのか
- どんな動きや体勢が痛みが弱まるのか
- 過去に病気やケガをしたことがあるか
- ご職業
- 運動など生活習慣について
今の症状・身体の状態について詳しくお伺いします。
併せて、メインの症状の他に身体に症状が出ていないか確認していきます。
身体の現状について詳しく情報を頂く事で、あらゆる観点から原因を解明し、根本から改善につなげる事が可能です。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
腰部脊柱管狭窄症といっても検査が必要なのは腰だけではありません。腰部脊柱管狭窄症の原因は腰に限らず、全身に隠れている可能性があるからです。
がじゅまる整体院では、原因を探る為の検査に時間を掛け丁寧に行っているからこそ、90%という高い腰痛改善率を出す事が出来るのです。
まず、我々が腰部脊柱管狭窄症と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 頭が肩よりも前に出ている
- 肩が前に巻きこんでいる
- 骨盤に歪みがある
- 背骨に歪みがある
- 膝が捻じれている
- 足首の可動域が左右で異なる
- 左右の足の筋肉が緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただ、今挙げたものはほんの一部であって、更に詳しく検査していく必要があります。
腰部脊柱管狭窄症で腰に痛みが出ているとしても、痛む部位に直接的な原因は無く、骨盤や背骨の歪み、下半身の筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 今まで痛くなかったところに痛みが生じるようになる場合があります。
痛みが強くなる事は稀ではありますが、もし身体を調整したことで不安に感じる事があればすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルというベッドを使用していきます。
特殊な構造をしており、頚椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と四ヶ所に分かれており、それぞれが上下に可動する構造になっています。
上下に可動する際に発生する衝撃と振動を利用して、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。
可動時に大きな音が発生しますが、痛み自体が大きく伴う事はありません。
4-5.アフター検査
施術完了後、施術前に実施した検査を元に再び検査を行い、筋肉の硬さや関節の可動域、関節のずれを施術前と比較していきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その影響で、翌日筋肉痛のような痛みや筋肉に張り感を感じる場合があります。
こういった反応を小さくするために、施術後30分以内に5~10分程度のウォーキングをお願いしています。
骨格を調整したことで骨格は整った状態ですが、そこに付く筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて身体を動かしてもらう事で筋肉を動かし、骨格に馴染ませる必要があります。
5.腰部脊柱管狭窄症を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.姿勢の改善
腰部脊柱管狭窄症は姿勢が悪いと発症しやすいという要因があります。
背中が丸くなり、前傾姿勢で過ごす事で骨盤から背骨に負荷が掛かり、この状態を長期間続ける事で身体に歪みが生じて、腰椎が変形してしまうのです。
しかし、姿勢は身体に癖ついてしまっている事がほとんどなので、無意識のうちに猫背になってしまう可能性が高いです。
腰やお腹の筋肉をトレーニングする事で、体幹部分が安定して、意識しなくても良い姿勢を維持する事が出来るようになります。
5-2.ストレッチ
筋肉に柔軟性を付ける事は非常に重要です。
筋肉が硬くなってしまうと背骨にも過剰な負荷が掛かるようになってしまい、腰部脊柱管狭窄症の発症や、症状を強くさせる要因にもなってしまうのです。
デスクワークやスマートフォンなど一日を通して前傾姿勢が長い人は、筋肉が硬くなっている事が非常に多いので習慣的にストレッチをするようにしましょう。
その中でも特に伸ばすべき筋肉が下半身。
下半身が硬くなると骨盤や腰も不安定になりやすいため、足の筋肉をしっかりストレッチする事で腰に掛かる負担を軽減する事が出来ます。
お尻から太もも(前後)、ふくらはぎやすねの筋肉を伸ばしてあげると効果が期待できます。
また、血流の悪化は腰部脊柱管狭窄症の痛みを強くさせてしまう事がありますが、筋肉に柔軟性をつけると血液の流れも良くなる為、痛みを緩和させる事が可能です。
5-3.靴の選び方
脊柱管狭窄症を予防する上で非常に重要となってくるのが靴選びです。
普段歩くときにサイズの合っていない靴や歩きにくい靴を選んでしまうと腰に掛かる負担が大きくなり、長い目でみると腰部脊柱管狭窄症が発症する要因となってしまいます。
靴のサイズは長さだけでなく、幅、足囲を正しく計測して自分にあったサイズを選ぶ必要があります。
また、歩く際に余計な負荷が掛からないように必要な機能が備わっていなければいけません。
- ヒールカウンターと呼ばれる踵のパーツが存在するか。
踵がしっかりとホールドされる事で歩行時の横ブレを抑えて、身体へ負担が掛かりにくいようにします。
- 靴底に鉄板が入っているか
シャンクと呼ばれる鉄板が入る事で歩行時の力移動をスムーズにする事が出来ます。
入っていないと地面からの力が足に伝わらず、余計な力を使わなければいけないのです。
- すすめられた靴のサイズは本当にあっているのか
シューズショップで店員に尋ねると、実際の足のサイズよりも1サイズ大きめの靴をすすめられる事がほとんどです。
あらためて足のサイズを測ってみると良いでしょう。
大きめの靴を履いていた人がジャストサイズを履くときつく感じる可能性があります。
それまで大きめの靴を丁度良く感じていたことによる違和感です。
あまりにも違和感がある場合には、ジャストサイズよりも一つ上のサイズにして少しずつ慣らしていくといいですね。
6.患者様よりいただく脊柱管狭窄症にまつわる5つの質問とその回答
6-1.良い整体院を見つけるにはどうしたらよいですか?
実際に行って、当たり・はずれを感じるよりも、事前にインターネットなどで情報が得られれば一番良いですよね。
確認すべきポイントは
- 口コミの件数が異常に多かったり、不自然な口コミは無いか
- ホームページ上に信憑性のある記事や症例が載っているか
- 事前予約性か(時間をしっかりと確保してくれる)
- 担当制か(毎回同じ人が施術しないと経過が分かりません)
- 施術内容が明確化しているか(当日に高額な治療を勧めてくる所もあります)
ホームページがしっかり管理されて定期的に更新されている場合、治療院の経営においてもしっかりしている場合が多いです。
管理が杜撰であると、治療技術の向上においても怠っているケースがあるので、必ず確認しましょう。
6-2.症状が腰部脊柱管狭窄症と似て、見分ける必要がある疾患はありますか?
足に痺れが現れる疾患で有名なものだと糖尿病があります。
また、立ち続けたり歩き続ける事で症状が現れる間欠性跛行は、末梢動脈疾患や閉塞性動脈硬化症などの血流障害で足に痛みや痺れなどの症状があらわれるため、注意が必要です。
6-3.病院でブロック注射と言われたのですが、どんな効果がありますか?
症状を起こしている神経付近に麻酔やステロイド注射をして炎症を抑え、痛みを緩和する治療方法です。
損傷した神経の近くに針を挿入すると、神経自体が損傷していて非常に敏感な状態なので、刺激によって足に痛みが生じます。
そのあとに使用する薬の効果で症状を緩和する事が出来ます。
原因となる神経が明確に分かっていない場合には、原因を特定する目的でブロック注射を実施する場合もあります。
6-4.強い腰の痛みとふとももにかけて痺れがあるのですが腰部脊柱管狭窄症でしょうか?
症状だけみれば腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなる事で神経を圧迫し腰から足にかけての痛みや痺れを引き起こします。
しかし、同様の症状が出る原因は他にも多く
- 筋肉の過緊張
- どこかで神経や血管に触れている
- 血行不良
- 身体の歪み
- 腰椎椎間板ヘルニア etc
様々な原因が考えられるので一概に腰部脊柱管狭窄症と決めつける事は出来ません。
原因も一つとは限らず、いくつかが複合的に絡み合っている可能性も考えて、あらゆる検査や身体の状態など正確に把握する必要があるからです。
6-5.腰部脊柱管狭窄症は治りますか?
病院で脊柱管狭窄症と診断されても、症状の原因は別にある可能性があります。
異常に筋肉が緊張したり、関節の動きが悪くなる事で腰痛や痺れなどの症状が出ているケースが非常に多いです。
また、腰椎が強く変形して神経を圧迫している場合、変形してしまった腰椎を元に戻す事は不可能です。
変形した骨を戻す事は出来ません。
しかし、身体全体のバランスを整えて、患部に負荷が掛からないよう調整して神経圧迫を取り除くことで症状を改善する事は十分可能です。
様々な治療院に行っても治らない、病院でも手術と言われてしまったその症状、是非ご相談ください。
きっと力になれるはずです。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
腰部脊柱管狭窄症は腰に限らず、身体のあらゆる所に原因が存在する可能性があります。
正確に検査しなければ判明出来ないものが非常に多いです。
今まで腰のマッサージを受けて一時的に楽になるけど時間が経つとまた元通り、そんな経験ありませんか?
しかし、身体の状態を正確にとらえるために問診・検査に時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ分析できる原因と症状があります。
そのために必要な通院間隔を提案させて頂きますが、一切強制はしませんし、過剰な通院指導もしません。
貴重なお時間を頂き来院してもらってるので、可能な限り最速最短での改善をお約束します。
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