変形性腰椎症という言葉を聞いたことがありますか?
腰と言えば腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症。
変形と聞くと、膝や股関節が思い浮かぶのではないかなと思います。
変形性腰椎症とは、加齢や長期に渡って身体に負荷を掛け続ける事で、背骨や椎間板が変性して神経を圧迫し、痛みや痺れなどの症状が現れる疾患です。
年齢とともに発症する可能性は上がっていきますが、早いと40歳辺りから背骨の変形が始まる人もいるようです。
起きている間は常に圧力が掛かっている椎間板が徐々に弱っていく事で、緩衝材としての役割を果たす事が出来なくなり、椎骨への衝撃が強くなる事で変形し、棘状の骨棘が形成されていきます。
症状に強弱はありますが、就寝時の痛み、起立時、身体をまっすぐに伸ばせないなど様々。
さらに痛みを避けるように庇った動作を続ける事で、別の背骨部分に負荷が掛かり変形の原因となる負のスパイラルが出来上がってしまいます。
一度変形してしまった背骨を元に戻す事は出来ません。
ただし、背骨の変形を進行させないように身体のバランスを調整する事で症状は改善する事が出来ます。
では、一体何が背骨を変形させる原因なのでしょうか?
確かに、加齢による影響は少なからずあるでしょう。
仮に、70歳100人を対象に検査して全員が同様に変形していれば間違いなく加齢によるものでしょうが、個体差があるとしたら必ずしも加齢だけが原因とは言えません。
ただでさえ、腰痛の85%は原因不明と言われています。
レントゲンやMRIで問題が見つからなかった場合に、原因を特定するのは容易ではありません。
そんな中でも特に重要になってくるのが、変形性腰椎症は「人によって原因が全く違うという事」です。
当然ですが、生活習慣が全く同じなんていう人はいません。
癖も違えば、そもそもの身体の能力も違う、既往歴も違います。
これらから考えても変形性腰椎症の原因は一人一人で絶対に違うはずなのです。
また、「変形性腰椎症の原因はこれである」と常識にとらわれるのでは無く、あらゆる要因が絡み合って腰椎を変形させているケースが大半でしょう。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、累計12,800人程度の腰痛患者と向き合ってきました。そして、腰痛改善率は90%を超えています。
その中には変形性腰椎症を抱えた人も多くいます。
これほどの結果を出す事が出来ているのは明確な理由があります。
それは変形性腰椎症の原因がそれぞれ違う事を念頭に入れて検査を行い、その人固有の原因を特定するために力を注いでいるからです。
話が長くなってしまいましたが、変形性腰椎症について私だからこそ出来る話があると思い記事にさせてもらいました。。
- 変形性腰椎症とはどんな病気なのか
- 変形性腰椎症が起きる原因はなにか?
- 変形性腰椎症改善に必要な事はなにか?
- 変形性腰椎症を治すにはどこにいけば良いのか?
- 専門家に依存せずに自分で変形性腰椎症を予防するために何をすべきなのか?
変形性腰椎症について私がお伝えできる限りの情報をお話させて頂きます。
本記事を参考に、変形性腰椎症から解放される日々を送っていただけますと幸いです。
順を追って一つずつ確認していきましょう。
1.変形性腰椎症とは?
変形性腰椎症改善のためにも変形性腰椎症の基本的な知識を身につけることからスタートしましょう。
1-1.変形性腰椎症とは腰椎の変形によって症状が現れる疾患
変形性腰椎症とは、腰椎の変形によって神経や筋肉などが圧迫されたことで痛みや痺れなどの症状が現れる疾患です。
日本では10人に1人が腰痛に悩んでいると言われており、推定4000万人弱が変形性腰椎症であると言われています。
背骨は全部で24個ありその内、下から5つを腰椎と呼び、背骨と背骨の間には椎間板という緩衝材の働きをする組織がそれぞれ存在しています。
この椎間板が長年機能し続ける事で潰れて椎間が狭くなったり、左右に飛び出すなどして変形していきます。
そのため、緩衝材としての働きをすることが出来なくなり背骨自体に衝撃が加わるようになって、背骨の一部が棘状の骨棘を形成してしまうのです。
この骨棘が周辺組織を刺激する事で症状が現れます。
変形性腰椎症と訴える患者の症状は多種多様で次のようなケースがあります。
- 腰の痛み
- 腰の不快感
- 腰の張り
- 足の痺れ
- 足の痛み etc
神経症状は人によってヒリヒリと火傷のようと言ったり、ビリビリと電気が走ると表現する事もあります。
腰椎が変形していると痛みが出るように思っている人が多いかもしれませんが、必ずしも痛みが生じるわけではありません。
変形した腰椎によって神経が圧迫されてしまう事で症状が現れます。
さらに、その症状も神経の圧迫が原因とは限らず、筋肉の緊張によるものかもしれないし、関節の動きが硬くなっているからかもしれません。
変形性腰椎症の症状の原因は一概に言いきる事は出来ず、様々な要因が絡み合っているケースがほとんどだと考えた方が自然でしょう。
そのためにも根本から変形性腰椎症を改善する為には一人一人の生活習慣や身体の癖と向き合う必要があるのです。
1-2.変形性腰椎症の原因は老化がすべて?
変形性腰椎症は、老化現象の一つなんて言われてしまう事もありますが、若い年代にも発症する事を考えると、日常生活動作や体質、身体の使い方の癖によって負担の掛かり方が偏ってしまい、背骨の変形を早めてしまっている可能性も大いにあるのです。
長年続けたスポーツや負担となる動作
若い時に無理をし過ぎた事が原因で…
なんて言ったりしますが、若い時にスポーツや仕事内容で無理な体勢や動きを続けた事が原因で、背骨に負担が掛かり変形の要因となる事があります。
骨棘と呼ばれる棘状の変形をしたり、背骨と背骨の間隔が狭くなってしま事で脊柱管狭窄症を発症してしまう事もあります。
姿勢
長時間の運転やデスクワークなど、日常的に前傾姿勢になる人は注意が必要です。
猫背や反り腰、ストレートネックなどによって背骨に負荷が掛かり徐々に歪みが生じて、変形がしやすくなるケースがあります。
変形が年々悪化していく事で神経は圧迫されやすくなり、年齢を重ねるごとに症状を感じる事は多くなりやすいです。
運動不足
激しすぎる運動は身体に負担となりますが、運動しなさすぎも変形性腰椎症の原因となってしまいます。
長年運動をしていないと関節の可動域が狭まり、筋肉が固まって背骨の関節の動きが小さくなってしまいます。
これにより背骨に掛かる負担が偏ってしまい、変形を起こしやすくなってしまうのです。
予防の為にも適度な運動はする必要がありますね。
たしかに変形性腰椎症は高齢になってから発症する事が多いですが、発症を助長させる要因は若い頃から長年かけて蓄積された負担が原因となっているのは明らかでしょう。
つまり、老化現象だけで腰椎が変形しているのではなく、身体の使い方の癖や歪み、バランスの乱れによって負担の掛かり方が偏ってしまい変形性腰椎症を発症させてしまっているのです。
表面化している症状だけに焦点を当てれば単純なのですが、その裏に隠れる根本的な原因は複合的に絡み合っているため明確な特定は難しいでしょう。
ただ、その人と向き合って可能性を一つずつ潰していけば、ほぼ間違いなく症状改善に近づける事は可能です。
1-3.変形性腰椎症に伴う病気
腰椎が変形する事で発症しやすくなる病気があります。
その代表例が「椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」です。
ほかにもあらゆる疾患がありますが、ここではその二つを例に挙げて解説していきます。
なお、腰痛に関しては何かしらの疾患を患っていなくても腰痛を発症する事があります。腰痛の原因は単純なものではなく、あらゆる要素が複雑に絡み合っている可能性を模索すべきです。
そういった前提を踏まえて解説を進めていきます。
腰椎椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
背骨は24個あり、そのすべての間に椎間板というクッションの役目をする軟骨があります。この椎間板が変化し飛び出して近くにある神経や血管に触れ、足や腰に激痛・痺れ等の症状を起こす事を椎間板ヘルニアと呼びます。
ヘルニアは「脱出」という意味を持った言葉です。椎間板が元々ある場所から「脱出」するから椎間板ヘルニアと呼びます。
椎間板にはいつも通り日常生活を相当の圧力が掛かっています。
立ち上がる際に前屈するだけで体重の2.5倍の力が掛かると言われています。またくしゃみをすると瞬間的に7倍の力が掛かるとも言われています。
こういった衝撃の蓄積こそが椎間板ヘルニアの原因なのです。
ただし、実は腰痛患者の中で本当にヘルニアを患っている方はかなり少数です。
「腰が痛くて痺れがあるからヘルニアかもしれない!」と考えている方がかなりおおいのですが意外にもそうではないケースが多いものです。
また、面白い事に整形外科で
椎間板ヘルニアと診断された方であっても、それ以外の原因によって腰部痛が増幅しているケースも多いです。ですから、一口にヘルニアと言ってもあなたの腰部痛が他のアプローチによって改善される可能性は十分にあるのです。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管狭窄症の主な症状に「長時間歩けない」があります。
歩行を続けると腰から足にかけて痛みが走りますが、しゃがんで休むと回復するような症状です。これは脊柱管狭窄症の最大の特徴で、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれます。
脊柱管狭窄症は50代以降に多く見られる疾患ですが、身体の癖や日常生活動作、負荷の掛かり方次第では若い年齢でも発症するケースがみられます。
脊髄神経の通っている腰の管(脊柱管)が骨の変形などによって狭くなり発症します。
管の中を通る神経がどこかに触れ、痛みや痺れが出ている状態です。
なお、脊柱管狭窄症もヘルニアと同じように、それ以外の要因で腰部痛が増幅している可能性はあります。
そういった可能性を模索しながら普段の生活が送れるように改善を試みる事が大切です。
2.自分で変形性腰椎症を和らげる3つの方法
トレーニングをして筋肉を鍛える事も大事ですが、筋肉から柔軟性が失われても腰痛などの症状を起こしやすくなります。
伸びにくくなった筋肉を柔らかくする事で血流が改善され、可動域が拡大し、腰に掛かる負担を軽減する事が可能です。
2-1.腸腰筋のストレッチ
- 足を前後に開いて、後ろに引いた足は膝立ちになります
- 前に出した膝の上に両手を置いて、徐々に身体を前に出していきます
- 徐々に身体を後ろに戻していきます
- 反対も同じように実施します。
2-2.腰方形筋のストレッチ
- 四つんばいの体勢で、息を吐きながら徐々に背中を丸めるように力を入れます
- 戻ります
- 四つんばいの体勢で、息を吸いながら徐々に背中を反らして腹部とお尻を突き出します
2-3.コルセット
コルセットを着用する事で腰回りの筋肉、関節が圧迫されて固定されるので痛みを軽減させる事が可能です。
しかし、コルセットは常用してしまうと症状を悪化させる要因にもなるので、正しい使い方をしなければいけません。
注意点として、コルセットを付ける際には一時間ごとに外すようにしましょう。
上述したようにコルセットは筋肉と関節を圧迫する事で動きを制限し、痛みが生じないようにしています。
しかし、過剰に圧迫すると筋肉と関節が固まってしまうのです。
例えば、コルセットを5時間つけっぱなしで作業をした後に外すと、5時間分の負担がまとめてきて、そのタイミングで症状が悪化する場合があります。
結果、いつまでも治らなかったり、ぶり返してしまうという事が起きてしまいます。
少し手間ではありますが、正しく使用する事で余計なストレス無く、腰に掛かる負担を軽減させる事が出来ます。
3.変形性腰椎症改善に向けた施術を提供する3つの場所
変形性腰椎症改善のために専門機関を受診したいのであれば、次の3つの場所の違いを確認してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院では画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点が大きな違いです。
変形性腰椎症は加齢に伴い進行しているケースが多いため、保存療法を行う事がほとんどです。
状態把握のためにレントゲン、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアの可能性がある場合には、より精密な状態を確認する為にMRIを撮影する事があります。
変形性腰椎症に対しての治療法は痛み止めや筋弛緩剤、血流を良くするための投薬治療やブロック注射をして痛みを緩和させ、さらに電気などでの物理療法や運動療法によるリハビリもしていきます。
ヘルニアなどで症状が非常に強く出ている場合には、手術の適応になる事もあります。
自分の腰の状態を把握するには最も適した医療機関です。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
画像検査は出来ないので、問診の聞き取りで症状確認、触診によって状態を把握していきます
変形性腰椎症に対しての治療法は、電気や温熱での物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性を付けていきます。
また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアの場合には、背骨の間隔を広げる牽引療法を行う場合もあります。
病院に比べて、治療方法や技術レベルが接骨院によって全然違うので、事前に口コミ等の情報を調べておく必要があります。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業する事が可能です。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
整体院によって施術方法は異なり、
- その整体院独自の矯正術
- 特殊な機械を用いた治療法
- カイロプラクティック
- 鍼や灸など東洋医学
- トリガーポイントを用いた刺激の強いマッサージ
というようにあらゆる施術法があるので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者(柔道整復師や理学療法士)が技術向上を目指して経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、前述したように無資格者が経営している場合や接骨院と同じように技術レベルの差が顕著に表れるため、口コミや施術内容など前もって情報を把握しておく必要があります。
4.がじゅまる整体院における変形性腰椎症改善のための施術の進め方
病院を受診して変形性腰椎症と診断された患者さんの場合、まず問題となるのは背骨の変形と骨盤の状態です。
変形してしまった骨を元の状態に戻すなんてことは、どうやっても不可能です。
また、骨盤の歪みや傾きは腰椎や背骨全体に過剰な負荷が掛かってしまい、その状態で無理な動作や運動を続ける事で腰椎を変形させる要因となってしまいます。
患部だけでなく、骨盤の歪みを調整する事で腰に掛かる負担を減らし痛みや痺れなどの症状を改善させていきます。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、変形性腰椎症改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
まずはご記入いただいた問診票を元に問診をとっていきます。
現在のお体の状態について詳しくお伺いしていきます。
- いつから
- 原因として思い当たるものはあるか
- 何をすると強く症状を感じるか
- どんな体勢だと楽か
- 既往歴
- 職業
- 運動習慣 etc
併せて、現れている症状があれば詳しくご記入ください
併発している症状があれば、あらゆる論点から原因を紐解き、根本的な改善に導く事が可能です。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
変形性腰椎症だからと言って腰だけ検査をするのはNGです。
腰以外の身体のあらゆる箇所に変形性腰椎症の原因が隠れている可能性があるからです。
こういった検査を正確に行っているからこそ、我々がじゅまる整体院の腰痛改善率は9割を超えています。
例えば私たちが変形性腰椎症と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 背骨が歪んでいる
- 肩が前に入り込んでいる
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 足首がずれている
- 左右の足の筋肉が緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記したものはほんの一部であって、更に詳しく検査しなければわからないものが非常に多いです。
変形性腰椎症といっても症状が出ている場所に直接的な原因は無く、背骨の歪みや骨盤のずれ、筋肉の過緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術が特殊なために、施術の前後で身体に様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、倦怠感を感じたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりする事があります。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッドは、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。可動時に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後に再度検査を実施し、施術前の状態と比較して、筋肉の硬さや関節の可動域、ズレの変化を確認していきます。
4-6.施術後の説明
施術では、動きが狭い所に動きを出すように調整していきます。
施術の影響で、次の日筋肉痛のような痛みや、筋肉に張り感を感じたりする場合があります。これらの反応を小さくするために、施術後30分以内に5分〜10分程度歩いてもらう事を推奨しています。
骨格を調整して骨格は整った状態ですが、そこに付く筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる必要があります。
5.変形性腰椎症を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.日常生活動作の癖を直す
- 座っている時に無意識に足を組む
- 長時間立ち続けると自然と片方に体重を掛けている
- 椅子に座ると決まった方の肘掛を使う
普段は意識していなくても無意識にやってしまう癖があると思います。
その癖を続ける事で身体は歪み、バランスを崩して背骨の変形、時には頭痛や肩凝りの原因となってしまうのです。
また、既に身体が歪んでしまって足を組みやすくなっていたり、片方ばかりに体重を掛けやすくなっている可能性も考えられます。
簡単な改善策として、癖とは逆の動きをする方法があります。
- いつもとは逆の足を組む
- 普段とは逆側の足に体重を掛ける
- いつも使わない方の肘掛を使う
癖とは逆の動きをするので強い違和感を感じるかもしれません。使ってない筋肉や関節に負荷が掛かることによる違和感です。継続する事で身体のバランスが変わる事が見込めるでしょう。
5-2.睡眠の質
一日かけて重力の負荷が掛かった椎間板は、睡眠をしっかりととる事で再生します。
また、筋肉が緊張していると腰椎に負荷が掛かり変形を起こす要因の一つとなります。
疲労の蓄積やストレスの溜め込みすぎも筋肉を緊張させてしまうので、しっかりと睡眠をとる事は変形性腰椎症を予防する事に繋がるのです。
出来れば睡眠に入る一時間以上前に湯舟に浸かり、身体を冷ましてから眠りにつくべきです。
寝ている最中は副交感神経が優位となりリラックス状態になりますが、入浴直後の交感神経が優位な興奮状態では上質な睡眠がとれるとは言えません。
6時間程度は睡眠時間をとるべきでしょう。
5-3.基本的な運動
筋トレやストレッチも大切ですが、基本的な運動として歩く事があげられます。
変形性腰椎症の症状に歩くと足に痺れが生じる間欠性跛行というものがあります。
そのため、歩く事が億劫になり控えるようになる人がいますが、それでは筋肉量が低下して腰痛が強まったり、筋肉的な原因で痺れなどの症状が現れる可能性が出てきます。
また、普段からあまり運動や歩く事が少ない人は筋肉が弱まって、関節の可動域が狭まり腰に負担が掛かりやすく、変形性腰椎症を起こす一つの要因となってしまいます。
予防的な意味でも、症状を緩和させる意味でも最低限に歩く習慣はつけるべきでしょう。
6.患者様よりいただく変形性腰椎症にまつわる5つの質問とその回答
6-1.変形性腰椎症が遺伝する事はありますか?
家系に変形性腰椎症患者がいるからといって必ず変形性腰椎症になるとは限りません。
しかし、近年の研究結果で椎間板の変性に影響する遺伝子が確認されているため、変形しやすいというのは事実です。
また、腰椎の変形は日常生活動作の癖や普段の姿勢、歪みなどが影響して発症しているケースもあります
遺伝的に発症する可能性があるという事を踏まえて、予防する事が重要です。
6-2.変形性腰椎症について、日常的に気を付ける点はありますか?
同じ姿勢を長時間続けると、関節・筋肉が硬くなって痛みが生じやすくなるので、タイミングをみて身体を動かす事は大切です。
また、重いものを持ち上げる時は腕だけで持ち上げてしまうと腰にストレスが掛かってしまう為、なるべく近づいて身体に寄せて持つようにしましょう。
持ち上げる際も腰を曲げるのではなく、膝を曲げて腰を落とすようにするべきですね。
6-3.変形性腰椎症は完全に治る病気ですか?
変形してしまった腰椎を元に状態に戻す事は出来ません。
しかし、腰に負荷が掛からないように身体のバランスを変えて、痛みや痺れなどの症状が出ないように調整する事は可能です。
変形してしまった腰椎を治す事よりも、患部に負荷が掛からないように全身を整える事が大切です。
6-4.強い腰の痛みとふとももにかけて痺れがあるのですが変形性腰椎症でしょうか?
症状だけみれば変形性腰椎症の可能性があります。
変形性腰椎症は、腰椎が変形して神経を圧迫し腰から足にかけての痛みや痺れを引き起こします。
しかし、同様の症状が出る原因は他にも多く
- 筋肉の過緊張
- どこかで神経や血管を圧迫している
- 血行不良
- 身体の歪み
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
様々な原因がかんがえられるので一概に変形性腰椎症と決めつける事は出来ません。
原因も一つとは限らず、いくつかが複合的に絡み合っている可能性も考えて、あらゆる検査や身体の状態など正確に把握する必要があるからです。
6-5.変形性腰椎症は老化現象ですか?
完全に老化現象であるとは言い切れません。
確かに、加齢とともに腰椎が変形しやすくなるというのはありますが、40歳前後で変形性腰椎症を発症している人もいれば、70歳を過ぎても発症していない人もいます。
つまり、背骨を変形させる要因として大きく影響してくるのが、普段の姿勢などで身体に偏った負荷を掛け続ける事です。
バランスが整った状態であれば、一部分ばかりに負荷を掛けることなく、変形性腰椎症を予防する事が出来ます。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療を提供します。
変形性腰椎症と名前が付いていても、腰に原因があるとは限らず原因様々です。 頭から足先まで細部に至るまで診ないとわからないものばかり。
一時的に症状は引くが時間が経つと元通り。そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長い時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ分析できる原因と症状があります。
なので必要な治療間隔は提案させてもらいますが、強制もしないし過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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