あなたはぎっくり腰になったことがありますか?
ぎっくり腰、西洋では別名「魔女の一撃」と呼ばれています。
その由来は諸説あり、魔女狩りが起きていた頃に医学の進化がまだまだ十分では無く、原因不明の腰痛を魔女のせいにしていた、なんて言われています。
ぎっくり腰といえば
- 激しい運動中に突然動けなくなった
- 床から重い荷物を持ち上げようとしたら腰に電気が走った
- あくびをして体を伸ばしたら激痛
といった動作で痛める人がいますが、実は何てことない動作をきっかけに発症してしまうの事もあります。
- 段差につまづく
- 空の段ボールを持ちあげる
- くしゃみをした
このように、腰には負担の掛からなそうな動作を引き金に、ぎっくり腰になってしまう人が意外と多いんです。
では、なぜこんなことで急に腰を痛めてしまうのか?
腰痛の85%は原因不明と言われています。
少し前の情報になりますが、2012年に発行された腰痛診療ガイドラインにそのような記述があるのはたしかです。そして、私が年間11.453人の患者さんと接していく中で気づいたことは「どんなに腕のある専門家でも明確な腰痛の原因を特定するのは難しい」ということです。
それだけ腰痛を改善するのは難しいし、専門家の間でも頭を悩ませる症状の代表格なのです。
一方で、そんな改善の難しい腰痛についてもう1つの重要な視点があります。それは「人によって腰痛の原因が全く違う」ということです。
当然と言えばそれまでなのですが人それぞれ生活習慣は異なります。癖も違うし身体能力も違うし基礎疾患の有無も違います。
そういったことを考慮すると一人一人の腰痛の原因は絶対に違うはずなのです。さらに、原因が単一であることは滅多になく、あらゆる要因が複合的に複雑に絡み合って発症しているケースが大半でしょう。
そこに日常生活においての不良姿勢と、運動不足による筋力低下や関節・筋肉の柔軟性不足が重なり、ちょっとしたことでもぎっくり腰を招いてしまうのです。
私たちがじゅまる整体院は開業から4年が経過し、累計10,300人程度の腰痛患者と向き合ってきました。そして、腰痛改善率は90%を超えています。
これほどの結果を出すに至った要因は明確です。
腰痛の原因が一人一人違うことを前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。
前置きが長くなりましたが、そんな私だからこそお伝えできるギックリ腰の話があると思い筆をとしました。
- ぎっくり腰とは何なのか?
- なぜぎっくり腰になってしまうのか?
- どうすればぎっくり腰を改善できるのか?
- ぎっくり腰改善のためにどこに行くべきなのか?
- 自分でぎっくり腰予防の為に何をするべきなのか?
こういったぎっくり腰にまつわる私がお伝えできる情報のすべてをお伝えしていきます。
本記事を参考に、少しでもぎっくり腰の痛みを軽減、また、ぎっくり腰の予防が出来れなと思います。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰改善のためにも基本的な知識を身に着けることからスタートしましょう。
1-1.ぎっくり腰とは突然起こる激痛の総称
ぎっくり腰とは、急に襲い掛かる耐えがたい程の痛みの総称で、途端に動けなくなってしまいます。
正式名称は「急性腰痛症」といいます。
腰痛を訴える患者の症状は多種多様で次のようなケースがあります。
- 腰の痛み
- 腰の不快感
- 腰の張り
- 腰の痺れ(大抵の場合下肢の痺れも訴える)
- 腰の動きにくさ
ぎっくり腰の場合、慢性腰痛と比べて痛みや、筋肉の張りなどの症状が非常に強くあらわれるのが特徴です。
腰の痛みそのものは病気ではありません。痛みはあくまでも症状ですからぎっくり腰が発生する原因は人によって異なります。病気が原因かもしれませんし、関節の動きが悪くなっていることが原因かもしれません。さらには、それらの原因が生活習慣などの日常生活動作にあるかもしれません。
腰痛の原因は一概には言えず、あらゆる要因が複合的に絡み合っているケースの方がほとんどだと考えた方が自然でしょう。だから腰痛を改善するためには一人一人のライフスタイルや癖と向き合わなければいけないのです。
1-2.ぎっくり腰の痛みの原因
ぎっくり腰は大きく分けて3つのタイプがあります。
筋肉系
長時間座っていたり、腰に負担の掛かる仕事を続ける事で、毎日少しずつ疲労が溜まっていきます。疲労した筋肉は少しずつ伸縮性が無くなり硬直していきます。
本来筋肉というのは、ゴムのように伸縮性があり伸び縮みするものですが、劣化したゴムというのは伸び縮みしなくなり、引っ張ると切れてしまいます。
それと同じく、疲労し固まった筋肉は、腰を伸ばすような動きやぐっと力を入れて筋肉に負荷が掛かっても伸びる事が出来ず、ぶちっと切れて激しい痛みが起きるのです。
靭帯、椎間板
腰部というのは頭~足のつま先のちょうど真ん中に位置しています。
あらゆる角度からの衝撃や負荷に耐える為に、大きな筋肉や靭帯が関節を支えていますが、運動不足や姿勢の影響で、筋肉と同じように靭帯に柔軟性が無くなったり、椎間板を痛める事でぎっくり腰を発症します。
靭帯や椎間板が原因のぎっくり腰は、症状が軽くなり動けるようになるまで時間は掛かりません。
しかし、慢性的に負荷が掛かり続けた結果、靭帯や椎間板が損傷しているので、バランスを整えて負荷が掛からないように身体を調整する必要があります。
骨膜
メカニズムはまだはっきりとしていませんが、骨を覆う骨膜が剥がれる事で非常に強い痛みが走ります。イメージとしてはささくれのように皮が捲れるよう。
骨膜とは骨が十分に栄養を供給される為の膜で、急な外力や筋肉に力を入れた事でテンションが掛かり引っ張られて、骨膜が剥がれて痛みが生じます。
骨膜によるぎっくり腰は、どのタイプよりも痛みが強く、脂汗をかくほど。
また、痛みにより動く事すらままならないのが特徴で、専門機関を受診することも出来ず安静にする事しか出来ません。
症状が落ち着いたら受診して、発症までの経緯や症状を説明し、施術を受けるようにしましょう。
ぎっくり腰の原因を大きく3つに分けて説明させてもらいましたが、実際に現場で患者さんの声を聴いていると次のような事をよく聞きます。
- 整形外科に行ったのに具体的な原因を教えてもらえなかった
- 「とりあえず湿布と電気治療」といった対応がほとんどだった
- 「コルセットを付けて安静にしてください」とだけ言われた
つまり、整形外科をはじめとした専門家の腕があっても、腰痛の具体的な原因の特定は困難であるという事。
表面化している症状だけを見れば単純なのですが、その裏に隠れる腰痛の原因は複合的に絡み合っているため明確にするのは難しいのです。
ただ、その人と向き合って一つ一つ可能性を追求していけば、ほぼ間違いなく腰痛改善に近づけることは可能です。
1-3.再発のリスク
個人差はありますが、ぎっくり腰は再発する場合が多く、発症した人の4人に1人は1年以内に再発すると言われています。
そんな事を言われているのには実は理由があります。
日常生活で腰に負担の掛かる動作をやめていない事や予防の体操・筋トレをしていないというのも理由の一つですが、それ以上に大きな理由があります。
それが、治りきっていない状態で患部を刺激してしまっているという事
前述したように筋肉性のぎっくり腰は、筋肉に限界まで負荷が掛かって筋肉に傷が入り、炎症が起きている状態。
治癒する過程でも、カサブタが出来て、傷口が小さくなって、カサブタが剥がれたら完全治癒といった順序ですが、カサブタの段階で患部のマッサージや傷口を伸ばすようにストレッチをしてしまうと、いつまでも傷口がふさがる事なく、ぶり返してしまうのです。
確かに、痛みが出ている筋肉をほぐしたり伸ばす事で一時的に筋肉が緩み、血流が良くなって痛みを緩和させることは出来ます。
しかし、過剰な刺激は筋肉を傷つけたり、身体を緩ませすぎて不安定になった結果、腰に負荷が掛かり筋肉が耐えきれずエラー反応として痛みが現れてしまうのです。
痛みというのは身体が発する異常反応です。
正常な状態であれば、症状というのは出るものではありません。
筋肉の傷口に負荷が掛かっていては、いつまで経っても治りませんし、違和感が残り続けてしまう可能性がとても高い。
また、症状が消えても身体のバランスが崩れたままでは、慢性的に筋肉や靭帯、椎間板に負荷が掛かってしまい、いずれ再発するのは目に見えていますね。
症状を緩和させる事は出来ても、症状の原因を取り除けていないから、4人に1人は1年以内に再発する、なんて言われてしまう。
しかし、それほどギックリ腰の原因の特定は難しいのです。
2.自分でぎっくり腰の痛みを和らげる方法
2-1.ストレッチ
ストレッチをするとぶり返すと説明したばかりなのにセルフケアでストレッチをするべき、とはどういう事なのか。
腰に直接負担の掛かるようなストレッチはNGですが、腰の負担を軽減する為のストレッチなら是非やるべきです。
特に伸ばすべき筋肉、それがふくらはぎです。
人の体は4割が筋肉で出来ており、その内の7 割が下半身に集中しています。
体を支える骨盤より下の筋肉は非常に重要な役割があります。下半身の筋肉が落ちる、または使わなくなると病気のきっかけやあらゆる症状の原因となります。
また、血液循環の悪化により血圧の上昇、糖尿病、脳梗塞。骨盤内には内臓があり、内臓への血液の流れが悪化し腎機能、排泄の機能低下も起こりやすくなります。
そして下半身の筋肉が落ちたり、使わなくなる事で体の支えとなる骨盤が支えられなくなりバランスが崩れ、歪みとなり強い痛みが生じやすくなるのです。
2-2.コルセットの使い方
コルセットを使用して腰部を固定して、痛みを軽減させることが可能です。
しかし、コルセットは正しい使い方をしないと、かえって痛みが強くなったり、いつまでも痛みが引かなかったりするので気を付けなければなりません。
コルセットを付ける際には、一時間ごとに外す事をおすすめします。
なぜかというと、付けてない部分の関節・筋肉はいいのですが、コルセットを巻いて圧迫している関節・筋肉は働かないので固まってしまうのです。
例えば、コルセットを5時間つけっぱなしで作業をした後に外すと、5時間分の負担がまとめてきて、そのタイミングでぶり返してしまう事があります。
結果、回復が遅れたり、いつまでも痛みが取れないという事が起きてしまいます。
一時間ごとに外して、立ち上がって痛くない範囲で腰を回す。
少し面倒ではありますが、正しくコルセットを使用する事で余計な負担無く、腰の痛みを軽減させることが出来ますよ。
2-3.身体の使い方
日常生活動作において、知らないうちに腰に負担の掛かるような身体の使い方をしてしまっている可能性があります。
それによって痛みを誘発させているかもしれません。
いくつか確認してみましょう。
屈み動作
顔を洗う時や床から物を拾う際に、腰だけを倒して屈むのではなく、膝を曲げたり股関節を使うようにする事で腰の負担をぐっと少なくして、痛みが起きにくくする事が出来ます。
前後に足を広げたり、足元に台を置いて片足を乗せるのも有効です。
上手く身体を使って腰への負担を分散させて、なるべく痛みを誘発させないようにしましょう。
荷物の持ち上げ方
床から重たい荷物を持ち上げる時に、上半身を曲げて持ち上げようとすると腰には相当の負担になってしまいます。
持ち上げる際は、なるべく荷物に近づいて、膝を曲げて腰を落とし、上半身は曲げずに起こした状態で持ち上げましょう。
これだけでも持ち上げる時の負担をかなり軽減させることが出来ます。
長時間の同一姿勢
デスクワークなどで長時間座っていると、立ち上がる時に腰に痛みを伴う可能性があります。
一番良いのは、座っている時間を短くする事ですが、仕事だとそんなわけにもいきません。
合間をみて定期的に立ち上がり、痛まない範囲で腰を動かしたり、少しで良いので歩くようにしましょう。
長時間同じ姿勢でいると、骨盤の関節が固まってしまう原因になります。
3.今後ぎっくり腰を防ぐために知っておくべき事
3-1.適度な運動
ストレッチ、筋力トレーニングももちろん必要ですがもっと簡単で基本的なセルフケアがあります。それが『歩く』です。
前述した通り体の4割は筋肉、その内7割は下半身です。歩かなくなる事で筋肉の柔軟性が低下し、関節の可動域の低下に繋がります。膝や股関節の可動域が狭くなる事で骨盤に負荷が掛かり、歪み、腰痛の原因となるのです。
様々な方に聞いてみると1日30分歩くという方は多くはありません。歩くことによる効果は非常に多く、例えば次のようなことが期待できます。
- 全身のバランスを取り戻し骨盤と背骨がリセットされる
- 下半身の筋力アップ、骨にも刺激されるため骨粗鬆症の予防に繋がる
- 下半身の血流が改善され血圧が安定する
- 継続する事で持久力が付き心肺機能が向上する
最も基本的な運動の 1 つなので生活に取り入れて習慣化していく事が必要ですね。
3-2.生活の癖の改善
- デスクワーク中に必ず足を組む
- 立つ時に片方の足に体重を掛ける
- 片方の肘掛けばかり使う
普段の生活の中で気がつくとやっている癖がありますね。その癖は歪みとなり、体のバランスを乱し腰痛、時には頭痛や肩こりの原因となるでしょう。
また既に歪んでいることによって足を組みやすくなっている、片方の足ばかりに体重をかけやすくなっている可能性もありますね。
簡単なセルフケアとして普段の癖と逆をするという方法があります。
- 組みやすい足と逆を組む
- 立つ時に体重を掛けやすい方と逆の足に体重を掛けて立つ
- 普段使わない方の肘掛けを使う
癖とは逆の動きをするので強い違和感を感じるはず、使ってない筋肉や関節に負荷が掛かることによる違和感です。
続ける事で少しずつ体のバランスが変わってくるでしょう。
3-3.体幹を中心に筋力トレーニングする
前述した通り筋力トレーニングが非常に効果があり、腰回りや腹筋、背筋をトレーニングするのが良いです。疲労の蓄積による筋肉の緊張はぎっくり腰の原因になりますが、腰回りがしっかり鍛えられる事でコルセットのような役割を果たし、しっかりと支えてくれるようになります。
3-4.くしゃみの瞬間は膝に手をつく
ギックリ腰になる時というのは必ずきっかけがあります。
例えばくしゃみをきっかけに痛める方がいますが、くしゃみというのは瞬間的に腰椎(腰の背骨)に体重の7倍の負荷がかかります。
日頃から痛みがあるひとはギックリ腰になりそうですよね。
7倍の負荷を分散させる為にくしゃみの瞬間は膝に手をつくように心掛けた方がいいですね
3-5.ぎっくり腰の前兆に気を付ける
痛める時には多くの場合前兆がみられます。
- 普段よりも疲労がたまっている
- 重労働や座っている時間が長かった
- 腰が重い感じがする
これらに該当する時は身体のケアが必要な時です。
しかし、全ての人に当てはまる訳ではありません。
前兆無しに突然痛める方もいるので、そんな方は日頃からの定期的なケアが必要かもしれませんね。
4.ぎっくり腰改善に向けた施術を提供する3つの場所
ぎっくり腰改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
4-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。重度のヘルニアによる緊急の症状の場合などは手術による治療が効果的です。また分かりづらい原因の発見(ひび程度の骨折・脊椎分離症・すべり症)にはレントゲン、レントゲンよりも精密な状態(ヘルニアの程度や腫瘍の発見)を確認するにはMRIでの検査が適しているでしょう。
また通常の骨折・脱臼は接骨院でも治療可能ですが、皮膚に損傷があり出血を伴う骨折・脱臼は病院での治療対象となります。
ぎっくり腰に対しての治療法は痛み止めや筋弛緩剤、血流と良くする投薬治療や痛みを止めるブロック注射をして痛みを緩和させ、さらに電気での物理療法や運動療法によるリハビリもしていきます。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの重症者には手術の適応もあるので、自分の腰の状態を把握するには最も適した医療機関です。
4-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
また、組織の損傷具合を超音波で検査する事も可能ですが、施術者の熟練度に大きく左右されるので信憑性に欠ける場合があり、注意が必要です。
ぎっくり腰に対しての治療法は、物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを取り除いていきます。
営業時間も病院に比べて遅くまでやっているため、夜の時間でも治療に行くことが出来、また保険が適用される事も多いので一回あたりの金額を抑えることが出来ます。
しかし、病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
4-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 時間によって金額の設定されたマッサージ
- 特殊な電気治療器による施術
- カイロプラクティックでの骨格調整
- ストレッチ中心の治療
- 筋膜リリース
というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
5.がじゅまる整体院におけるぎっくり腰改善のための施術の進め方
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、ぎっくり腰改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
今日痛めたばかり、全然動けない程腰が痛い!
痛めた当日でも、それほどの激痛でも施術する事が出来ます。
軽いぎっくり腰なら当日中に痛みが消え、中程度でも半分以上の痛みを改善させることが可能で、普通に歩けるようになります。
原因の多くは、骨盤、上部腰椎、足、股関節、膝、足首の歪みによるもので、日常的に腰の痛みに悩んでいる人が多く、身体のケアや運動をしていない人に起きやすい傾向がありますね。
痛みが強く横になる事が困難な場合には、椅子に座ったまま、立ったままで施術する事も可能。
痛めてから様子をみるより、可能な限り早めに施術するべきです。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
5-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは問診表を記載していただきます。
内容としましては、本日来院するきっかけとなった現状の身体機能を細かく記載してもらいます。(いつ、発症した原因として思い当たることは?、症状が強くなる動きや体 勢は?、楽に感じる体勢はあるか?既往歴の有無、職業、運動習慣等の生活環境に ついて)
併せて、主症状以外の部分で気になる症状等あれば、細かく記載していただきます。詳しく記載して頂くことで、様々な論点から原因を突き止め、根本的なところから改善に繋げる事ができます。
5-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
ぎっくり腰だからと言って腰の検査だけをするのはNGです。前述した通り、ぎっくり腰の原因を特定するのが難しい上に、腰部以外のありとあらゆる身体の箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院ではぎっくり腰を改善することが出来ます。
例えば私たちがぎっくり腰と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 背骨が歪んでいる
- 肩の高さが左右で違う
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 足首がずれている
- 左右の足の筋肉が緊張している
- 膝の関節の状態が左右で異なる
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
ぎっくり腰といっても痛む場所に直接的な原因は無く、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いのです。
5-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
5-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
5-5.アフター検査
施術後、施術前に実施して検査を元に再検査を実施します。そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節におけるズレの変化を前後で診ていきます。
5-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。そのため、そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。
6.患者様よりいただくぎっくり腰にまつわる5つの質問とその回答
6-1.家の近くの整体に通おうと思っているのですがどうすれば良い整体院に巡り会えるでしょうか?
良い整体院というのはいくつか決まって確認する点があります。
- 口コミが好評か(不自然な口コミや件数ではないか)
- ホームページの記事やブログの内容が詳しく分かりやすいか
- 基本的に予約制(時間をしっかり押さえて治療してくれます)
- 担当制で毎回同じ人が治療してくれる(非常に大事です)
- 問診時に症状の聞き取りと体の状態の確認、施術後に日常生活での注意点等、詳しい説明があるか
ホームページの管理が行き届いていて経営においてもきちんとしている場合、治療内容においてもしっかりしている場合というのが非常に多いので必ず確認した方がいいですね。
6-2.ぎっくり腰になってしまい全く動けないのですがどうすれば良いでしょうか?
ぎっくり腰になると腰に強いダメージが加わり、激しい炎症状態になります。なのでまずは安静に。そして患部をアイシングして炎症を抑えるようにしましょう。
炎症が落ち着いてくると痛み自体は引いてきます。ひどいものでは痛みが引いてきても原因が無くなっておらず再発のリスクが非常に高いので、なるべく早く専門の治療を受けるようにしましょう。
6-3.近くの整骨院に行ったら腰をマッサージされました。マッサージされた時は良かったのですが後から腰の痛みが強くなりました。これは放っておいて良いのでしょうか?
腰をマッサージされた時に良かったのは、刺激が加わることにより一時的に筋肉がほぐれ血液の流れが良くなったためだと考えられます。
その後、痛みが強くなった原因としては、必要以上の刺激が加わり筋肉、組織を傷つけてしまった可能性が考えられます。
あるいは、必要以上に緩みすぎてしまい、骨格が不安定な状態となった結果、過度な負荷が加わり腰の筋肉が耐えられず痛みとして、エラー反応を起こしています。
正常であれば痛みは出てきません。
異常が起きているから痛みの反応が出ているのです。異常部位に常に負荷が乗っていれば、もちろん治りは遅いですし、 いつまでも違和感が残る可能性が考えられます。
それこそ、整骨院に行けば、電気治療や温熱療法、患部のマッサージ等を再度実施するかもしれません。急性的に痛みが出ており、組織が傷ついている状態でさらなる刺激を加えたらどうなりますか?
組織はさらに傷つき痛みは強くなります。
当院ではまず崩れてしまった身体のバランスを調整していきます。異常部位に負担が掛からないように調整し、筋肉、組織の治癒を促進させていきます。
6-4.接骨院なら保険適用されるしマッサージも多くてお得だと思うのですが実際どうですか?
接骨院であれば、確かに保険適用され安価であるため何度も気軽に通う事ができると思います。
ただなぜ何度も通うのでしょうか。
恐らくその場で良くても次の日にすぐ戻ってしまう、良くはなっていないけど悪くなっていない、さまざまな理由があるとは思いますが、結果が出ておらず現状維持の状態であるからではないでしょうか。
当院では保険適用外で施術させて頂くため、最速最短で結果を出します。辛い症状から 1日でも早くお別れできると嬉しいですよね。
6-5.痛みを増幅させないためにどんなことに注意して生活すれば良いですか?
日常生活において
- 歩く時間が長い人はジャストサイズの靴を選ぶ
- デスクワークの人はお尻の下にクッションを敷く
- 就寝中仰向けであれば膝下に三角枕、横向きなら抱き枕を使う
道具にフォローしてもらうのも一つの方法です。
自宅でも軽いストレッチ、特に下半身をメインにしっかり伸ばしてあげると楽になるものもあるので非常におすすめですね。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
ぎっくり腰といっても、頭のてっぺんからつま先まで原因様々です。 細かく診ないとわからないものばかりなので、その時は症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
なので必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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