座骨神経痛をご存じでしょうか?
日本人口1憶2000万人のうち約3000万人が腰痛持ちで、そのうちの2割は座骨神経痛に悩んでいると言われています。
座骨神経痛とは腰から足にかけて伸びた太い神経が圧迫される事で、痺れや痛み、麻痺などの症状が起きた状態を言います。
症状の出方や出る場所など人によって様々なパターンがあります。
ただ、足にかけて症状が出ていても、症状がある場所に原因があるわけでは無いのです。
また、座骨神経痛は症状であって、病気ではありません。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 筋肉の緊張
- 腫瘍 etc
これらが坐骨神経を圧迫する事で坐骨神経痛が発生します。
例えば発熱があるといっても、風邪による発熱、インフルエンザによる発熱、胃腸炎からくる発熱というように、原因は違えど足にかけて神経症状が現れるものを総じて座骨神経痛と言うのです。
座骨神経痛は自覚的に発症のきっかけが分かるケースと、突然症状が出て自分でも身に覚えのないケースとがあります。
つまり、原因を分析して正しくアプローチしていかないと座骨神経痛の改善は遠のいてしまうという事なのです。
腰の筋肉が硬くなりすぎた事で坐骨神経痛が発生したら、硬くなった筋肉を緩めれば、確かに座骨神経痛の症状は消えるでしょう。
しかし、なぜ筋肉が硬くなってしまったのか、根本から身体を改善させていかなければ再び筋肉が硬くなり、後に座骨神経痛が再発する事は避けられないでしょう。
10年前の情報ではありますが、当時の腰痛診療ガイドラインには腰痛の85%は原因不明であると言われています。
確かに腰痛の改善は非常に難しいし、専門家の間でも頭を悩ませる症状の代表格です。
業界内でも同じような事を言う先生は少なくありません。
有名な医師の診察を受けた方でも「症状が治まらない」と言って私のもとに相談に来ることもあります。
現代、医学が進歩したことで腰痛の原因特定が容易になってきたと言われていますが、現場で患者さんの反応を見ている私はそう思いません。
専門家の私が言うのも変かもしれませんが、腰痛は改善するのがとても難しい症状なのです。
また、そんな改善が難しいとされている腰痛についてもう1つの大事な視点があります。
それは「原因となる部分は人によって異なる」ということです。
当たり前と言えばそれまでなのですが人それぞれ生活習慣は異なります。
普段の癖も違うし、身体能力も違うし、既往例の有無も違います。
それらから考慮すると一人一人の腰痛の原因は絶対に違うはずなのです。さらに、原因が一つだけあることはあまり無く、あらゆる要因が複合的に複雑に絡み合って発症しているケースが大半でしょう。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、累計12,800人程度の腰痛患者と向き合ってきました。そして、腰痛改善率は90%を超えています。
その中には辛い座骨神経痛を抱えた人も数多くいます。
これほどの結果を出すに至った要因は明確です。
座骨神経痛や腰痛の原因が全員同じでは無い事を前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。
今回そんな私だからこそお伝えできる座骨神経痛の話があると思い筆を取りました。
- まず座骨神経痛とは何なのか?
- 座骨神経痛の原因は何なのか?
- 座骨神経痛を改善するために必要な事は?
- 座骨神経痛改善のためにどこに行くべきなのか?
- セルフケアで座骨神経痛を改善して、予防する事は可能なのか?
これらの座骨神経痛にまつわる私がお伝えできることの全てをこれからお伝えしていきます。
本記事を参考に、座骨神経痛から解放される日々を送っていただけますと幸いです。それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.座骨神経痛とは?
座骨神経痛を改善するために、座骨神経痛の基本的な知識から確認していきましょう。
1-1.座骨神経痛とは下肢に現れる神経症状の総称
座骨神経痛とは、下肢に現れる痛みや痺れなどの神経症状の総称です。
座骨神経痛と訴える患者の症状は多種多様で次のようなケースがあります。
- 太ももの痛み、痺れ
- すねの痛み、痺れ
- 足の麻痺
- 足の張り感
- 足の動かしにくさ
座骨神経痛自体は病気ではありません。
座骨神経痛はあくまでも症状ですから、座骨神経痛が発生する原因は人によって異なります。
隠れた病気が原因の可能性もありますし、筋肉が過緊張していたり、関節の可動域が狭くなっている事が原因かもしれません。
さらに、筋肉や関節が今の状態になった事の原因が生活習慣などの日常生活動作にある可能性もあります。
座骨神経痛発症の原因は単一では無く、様々な要素が複雑化している事がほとんどだと考えた方が自然です。
だから座骨神経痛を改善するためには患者さん一人一人の生活習慣や癖と向き合う必要があるのです。
1-2.座骨神経痛は根本から改善されていない?
病院や整骨院に受診すると
- 腰やお尻のマッサージ
- 電気や温熱などの物理療法
- ブロック注射
- 筋弛緩剤 etc
坐骨神経を圧迫している部分に対して、何かしらの治療法を実施する事が多いです。
坐骨神経が圧迫されなくなるように適切な処置をすれば、症状はそこまで時間が掛からずに落ち着いてくるでしょう。
しかしそれだけの処置では、なぜ坐骨神経は圧迫されてしまったのか、という根本的な部分まで改善されたわけではないので、今後再び座骨神経痛が起きてしまう可能性はあります。
実際に、整形外科を受診後に私たちのもとにいらっしゃる患者様のお話をきいてると次のような事をよく聞きます。
- とりあえず湿布と電気治療
- 痛くなくなったなら様子をみて
- 痛みがあるうちは無理をしないで
つまり整形外科をはじめとした専門家の技術と知識があっても、座骨神経痛を根本から改善させるのは難しいという事です。
表面に出ている神経痛という症状だけをみれば単純かもしれませんが、そこに隠れる原因は複合的に絡み合っているため明確にするのは難しいのです。
それでも、患者さん一人一人と向き合って一つずつ可能性を追っていけば、ほぼ間違いなく座骨神経痛の改善に近づける事は可能です。
1-3.座骨神経痛を引きおこす代表的な2つの疾患
座骨神経痛を引き起こすものは様々ありますが、その中でも特に座骨神経痛を起こしやすい疾患が2つあります。
その代表例が「椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」です。
その他にもあらゆる疾患があるのですがここではその2つを例に挙げて解説していきます。
なお、座骨神経痛は何かしらの疾患を患っていなくても座骨神経痛が生じる事はあります。
座骨神経痛の根本原因は単純なものではなく、あらゆる要素が複雑に絡み合っている可能性を模索すべきです。
そういった前提を踏まえて解説を進めていきます。
椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
背骨は24個あり、その全ての間に椎間板というクッションの役目をする軟骨があります。この椎間板が変化し飛び出して近くにある神経や血管に触れ、足や腰に激痛・痺れ等の症状を起こすことを椎間板ヘルニアと呼びます。
ヘルニアは「脱出」という意味を持った言葉です。椎間板が元々ある場所から「脱出」するから椎間板ヘルニアと呼びます。
椎間板にはいつも通り日常生活を送っているだけで相当の圧力がかかっています。
立ち上がる際に前屈するだけで体重の2.5倍の力がかかると言われています。またくしゃみをすると瞬間的に7倍の力がかかるとも言われています。こういった衝撃の蓄積こそが椎間板ヘルニアの原因なのです。
ただし、実は腰痛患者の中で本当にヘルニアを患っている方はかなり少数です。「腰が痛くて足に痺れがあるからヘルニアかもしれない!」と考えている方がかなり多いのですが意外にもそうではないケースが多いものです。
また、面白いことに整形外科で椎間板ヘルニアと診断された方であっても、それ以外の原因によって腰の痛みや足の痺れが増幅しているケースも多いです。ですから、一口にヘルニアと言ってもあなたの腰痛や座骨神経痛が他のアプローチによって改善される可能性は十分にあるのです。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管狭窄症の主な症状に「長時間歩けない」があります。
歩行を続けると腰から足にかけて痛みが走りますが、しゃがんで休むと回復するような症状です。これは脊柱管狭窄症の最大の特徴で、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれます。
脊柱管狭窄症は50代以降に多く見られ、脊髄神経の通っている腰の管(脊柱管)が骨の変形等によって狭くなることで発生します。管の中を通る神経がどこかに触れ、痛みや痺れが出ている状態です。
なお脊柱管狭窄症もヘルニアと同じように、それ以外の要因で腰痛や座骨神経痛が増幅している可能性はあります。そういった可能性を模索しながら普段の生活が送れるように改善を試みることが大切です。
2.自分で座骨神経痛を和らげる3つのストレッチ
自分で痛みを和らげるセルフケアとしてストレッチがあります。
体は4割が筋肉で出来ており、その内の7割が下半身です。
骨盤を支えるうえで下半身にある筋肉は非常に重要な役割があります。
下半身の筋肉が落ちる、または使わなくなると骨盤が不安定になってしまうのです。
それによってバランスが崩れて、歪みとなり座骨神経痛がおこりやすくなってしまいます。
2-1.臀部の筋肉
お尻の筋肉は坐骨神経の通り道であるため、殿筋が緊張すると神経を圧迫しやすくなってしまいます。
- 椅子に座った状態で痛みがある方の足を組みます
- その状態をキープしたまま、上半身を前に倒します
- この時臀部の筋肉が伸びている感覚があればしっかりとストレッチ出来ている証拠です。
2-2.ハムストリングス(太ももの裏)
ハムストリングスは骨盤と膝を結ぶ筋肉なので、この筋肉が緊張すると骨盤に負荷が掛かり座骨神経痛が生じる要因となります。
- 立ったままで患側の足を少し高さのある棚などに乗っけます
- 膝を伸ばしたままで爪先に触れるように上半身を倒していきましょう
- 膝から太ももの裏にかけて張るような感じがあれば、伸ばせている証拠です。
2-3.ふくらはぎの筋肉
この部分の筋肉が緊張する事で骨盤に負荷が掛かったり、血流が滞りやすくなり神経の状態にも影響があります。
- 階段や壁などに伸ばしたい方の爪先を当てて踵立ちになりましょう。
- 膝を伸ばしたまま、徐々に前荷重になっていきます
- ふくらはぎが伸びている感覚があればストレッチ出来ている証拠です。
3.座骨神経痛改善に向けた施術を提供する3つの場所
座骨神経痛改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。
背骨の変形や椎間板の変性によって痺れなどの症状が出ている場合には、レントゲンやMRIで状態を確認する事が非常に大切です。
また、著しく変形していたり、重度のヘルニアによって座骨神経痛をもたらしている場合には手術が効果的なケースもあります。
座骨神経痛に対しての治療法は鎮痛剤や筋弛緩剤、血流を良くする投薬治療や痛みを止めるブロック注射をして痛みを緩和させ、さらに電気での物理療法や運動療法によるリハビリもしていきます。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
座骨神経痛に対しての治療法は、電気や温熱などの物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを取り除いていきます。
また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の場合には、背骨の間隔を広げる牽引療法を行う場合もあります。
病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 時間によって金額の設定されたマッサージ
- 特殊な電気治療器による施術
- カイロプラクティックでの骨格調整
- ストレッチ中心の治療
- 筋膜リリース
というように様々な形があるので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる技術向上を目指している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院における座骨神経痛改善のための施術の進め方
座骨神経痛は痛みや痺れなどの症状が出ている所が原因であるとは限りません。
骨盤や背骨など身体の歪みやずれが原因で身体に負荷がかかってしまい、座骨神経痛が生じている事が圧倒的に多いのです。
症状が出ている所ばかりに着目するのではなく、重要なのは座骨神経痛の原因が何なのか?という事を考え、正確に施術していく事で根本から改善させることが可能です。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、座骨神経痛改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは問診表を記載していただきます。
問診票には、来院動機となる現在の身体の状態を細かく記載してもらいます。(いつ、発症した原因として思い当たることは?、症状が強くなる動きや体勢は?、楽に感じる体勢はあるか?既往歴の有無、職業、運動習慣等の生活環境について)
併せて、他にも出ている症状等があれば、細かくご記入ください。
詳しく書いて頂くことで、様々な論点から原因を突き止め、根本的なところから改善に繋げる事ができます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
座骨神経痛だからと言って腰の検査だけをするのはNGです。前述した通り、座骨神経痛の原因は特定する事が容易ではなく、身体のありとあらゆる箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院では座骨神経痛を改善させる事が出来るのです。
例えば我々が座骨神経痛と聞いて考える主な原因は次の通りです。
- 背骨が歪んでいる
- 肩が前に巻きこんでいる
- 骨盤に歪みがある
- 股関節に左右差がある
- 足首にずれが生じている
- 左右の足の筋肉が過緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記したのはほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
座骨神経痛といっても症状が出ている部位に直接的な原因は無く、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の過緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
- 身体が怠くなる
- 眠気
- 倦怠感
- 動悸
- 呼吸の乱れ
人によりますが、一時的に痛みが強くなったり、今まで痛みが無かった所に痛みが出てくる場合があります。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下するように動きます。
動く際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。可動時にに大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術前に行った検査を施術実施後に再度行います。
そこで筋肉の状態や関節の可動域、ずれの変化を前後で確認していきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その影響で、翌日に筋肉痛みたいな痛みや、張りを感じたりする場合があります。そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格を調整して整った状態ですが、そこに付く筋肉がまだ馴染んでいないので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる行程が必要です。
5.今後座骨神経痛を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.日常生活動作における癖
- 足を組む癖がある
- 座る時に足を開きやすい
- 立っていると左右一方に体重を掛けがち
日常生活の中で無意識にやってしまう癖があると思います。
こういった癖が身体を歪ませて、バランスを崩し座骨神経痛を生じさせる原因となるのです。
しかし、既に身体に歪みが生じているため、無意識に足を組んだりしてしまっている可能性も考えられます。
対策として、普段組みやすい方と逆の足を組む、立っている時もいつもとは逆の方に体重を掛ける事で負荷を左右均等に掛ける事ができます。
今まで使ってない筋肉や関節に負荷が掛かりバランスが変わるので違和感を感じるはずです。
5-2.ウォーキング
ストレッチや筋力トレーニングは確かに大事ですが、それよりももっと基本的で大切なのが「歩く」という事です。
身体には600以上の数の筋肉がありますが、そのうち7割は下半身。
歩いて腕を振る事で全身の筋肉を使い関節を動かす事が出来ます。
しかし、使わなくなると筋力が低下して柔軟性が弱まり、関節の可動域の低下にも繋がってしまいます。
股関節や膝、足首の動きが硬くなる事で骨盤にストレスが掛かり、歪みが生じて座骨神経痛が生じやすくなってしまうのです。
最も基本的な運動の一つなので意識的に歩くようにしていく事が大事ですね。
5-3.コルセットの使い方
普段から腰にストレスの掛かりやすい仕事をしている人はコルセットを使用して、腰に掛かる負担を軽くする事で坐骨神経痛を予防する事が出来ます。
しかし、コルセットを常用してしまうと腰の筋肉が弱まったり緊張してしまったり、関節が固まってコルセットを外したタイミングで腰を痛めてしまう可能性があります。
コルセットを使うのであれば、一時間ごとに外して腰を動かしたり、股関節を動かして筋肉や関節が固まらないようにしましょう。
6.患者様よりいただく坐骨神経痛にまつわる5つの質問とその回答
6-1.父が坐骨神経痛持ちなのですが、私も坐骨神経痛が出る可能性はありますか?
直接的に座骨神経痛が遺伝する事はありません。
しかし、日常生活習慣が似ていると姿勢も似てくる場合があるので、猫背などの前傾姿勢が長い期間続くと身体を歪ませる要因となります。
それによって身体に負荷が掛かり座骨神経痛を起こす原因となる可能性はあります。
6-2.夜中に足の痛みで目が覚めてしまうのですが、何か良い方法はありますか?
座骨神経痛の痛みや痺れによって十分に眠れなかったり、夜中に目が覚めてしまうという方は非常に多いです。
横になれば腰に負担が掛からなそうに思いますが、横向きで寝ると多少なりとも身体が捻じれてしまい腰にストレスが掛かります。
仰向けで寝る場合も、腰が浮いてしまってストレスが掛かり痛みが出てしまうのです。
対策としては、横向きであれば長めの抱き枕を使うと良いでしょう。
抱き枕を使用すれば、肩の位置が安定して膝を乗せる事で身体が捻じれないようにすることが出来ます。
仰向けの場合には、膝の下に三角枕や丸めた座布団等を入れるのが良いです。
膝を立てた状態で寝る事で、腰が浮くのを防ぎ腰にストレスが掛かるのを抑制する事が出来ます。
6-3.坐骨神経痛は完全に治せることが出来ますか?
神経が圧迫される事で神経痛が生じるので、神経の圧迫を取り除けば症状自体は消失します。
しかし、生活習慣や普段の癖によって身体が歪み、バランスが崩れた事が原因で神経が圧迫される状態になってしまっているので、そもそもの身体の状態を整えないと再び座骨神経痛が生じる可能性はあります。
身体そのものの状態を整えれば座骨神経痛が起きない体に改善する事は十分可能です。
6-4.坐骨神経痛を悪化させないためにはどうすればよいですか?
普段の生活で出来る限り腰に掛かるストレスが軽減させる事がとても大切です。
- 長時間歩く事が多い人はジャストサイズの靴を選ぶ
- パソコン作業が長い人はお尻の下に緩衝パッドなどを使用する
- 就寝中仰向けであれば膝下に三角枕、横向きなら抱き枕を使う
道具に頼るのも一つの方法です。
自宅でもストレッチ、特に下半身を中心にしっかり伸ばすと楽になる場合もあるので非常におすすめですね。
6-5.右足に痛みが出ているんですが、左にも同じように痛みが出る可能性はありますか?
右足の坐骨神経が圧迫されたために右足に痛みが生じている状態です。
そのため、現状のままであれば左足に症状が出る事はありません。
しかし、右足を庇って左に過剰に負荷が掛かってしまうと左の坐骨神経がどこかで圧迫されて左足に痛みが出る可能性はあります。
また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによって両側の神経が圧迫された場合にも両足に症状が出るケースがあります。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
坐骨神経痛の原因は、必ずしも腰にあるとは限りません。
頭から足先まで細かく診ないとわからないものばかり。
一時的に症状が引くが時間が経つとまた痛みが戻ってくる、そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
なので必要な治療間隔を提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院指示もしません。 限りあるお時間の中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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