生理痛とは?ひどい生理痛から脱却するために知るべき基礎知識

約8割以上の女性が生理痛に苦しんでいる事を御存じでしょうか?

男性は一生経験する事の無い生理痛
正しく理解している男性は少ないでしょう。

もちろん、痛みの強さや症状の重さには個人差があります。
厚労省の調べによると、約8割の女性が生理痛に苦しんでおり、更に3割が強い生理痛を感じ医療機関を受診していると言われています。

近年、婦人科系疾患の罹患率が上がっているのには晩産化の影響が大きいとされ、晩婚・晩産化によって、昔の人に比べて生涯中の整理回数が増えてきています。

半世紀前と比べると、現在では約10倍に生理回数が増えているというのです
子宮や卵巣への負担が非常に大きくなったことで、内膜症や筋腫など、婦人科機能に影響がある病気に掛かりやすくなっている可能性はあるでしょう。

また、生理痛を重くさせている要因の一つとして、女性自身が自分の身体に対しての意識が不足しているという点があります。

生理のメカニズムについて、まだまだはっきりしていない事も多くありますが、普段の食事や冬でも薄着をしてしまう近年の傾向によって生理痛をひどくさせているという事も可能性として考えられています。

症状を軽減する為にも、生理痛の原因、痛みを重くする要因をご自身で知って置いて損は無いでしょう。

生理痛が強く現れるもので、原因がはっきり分かっているものを器質性月経困難症、病気など具体的な原因が不明なものを機能性月経困難症といいます。

具体的な身体の異常が原因で起こる器質性月経困難症は幅広い年齢でみられ、子宮筋腫、子宮内膜症などの病気が原因となります。
それに対し、30歳前後と比較的若い世代に多いのが機能性月経困難症。

では、具体的な原因がないのになぜ生理痛が強く現れてしまうのか。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 自律神経的な問題
  • 精神的ストレス
  • 生殖器系の機能異常
  • 生活習慣 etc

上記したものだけでも漠然とした原因を挙げられてしまうのが、原因不明と言われる所以です。

しかし、あらゆる検査を実施した結果、異常が見つからないのであれば身体の機能が正常に働いてないことで生理痛が強く出ている可能性があります。
身体に歪みが生じる事で、筋肉が緊張し、内臓の働きが低下して、代謝が下がり、血流が悪くなる。
その過程でホルモンの分泌にも異常が起こりますが、これらは全て神経でコントロールされています。

神経は身体のあらゆる情報を伝達する為に機能していますが、骨格が歪み神経が圧迫される事で身体のあらゆる働きが低下してしまうのです。

肩凝りやギックリ腰で来院した患者さんが

  • 毎月生理痛で鎮痛剤を飲んでいたのに飲まずに済んだ
  • 生理周期が不安定だったのに予定通りくるようになった

と身体の歪みを整える事で多くの女性に身体の変化を感じてもらう事が出来ています。

近年、骨格の歪みによるホルモンバランスの乱れ、生殖器系の機能異常によって、生理痛や不妊症になっている人は少なくありません。

女性は初潮から閉経を迎えるまでの約40年間という長い時間で月に数日、生理がきます。
生理痛が重く28日周期で計算するとしても、およそ3000日は生理痛に付き合っていかなければなりません。

骨盤から背骨まで正しく配列されているかを検査し、正しい位置に調整する事で神経圧迫を取り除き、本来の身体の働きを取り戻すことで、子宮の状態が整い生理痛の痛みを改善する事が可能です。

私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、多くの重い生理痛に悩む患者さんと向き合い症状を改善してきました。
これほどの結果を出すに至った要因は明確です。
身体の歪みは個体差があり、生理痛の原因が一人一人違う事を前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。

前置きが長くなりましたが、今回そんな私だからこそお伝えできる生理痛の話があると思い筆を取りました。

  • そもそも生理痛とは何なのか
  • なぜ症状に個人差が生じるのか
  • どうすれば生理痛を改善できるのか
  • 生理痛改善のためにどこに行くべきなのか
  • 専門家に依存せずに自分で生理痛を予防するために何をすべきなのか

こういった生理痛にまつわる私がお伝え出来る事の全てをこれからお伝えしていきます。
本記事を参考に、つらい生理痛から解放される日々を送っていただけますと幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。

1.生理痛とは?

生理痛改善のためにも生理痛の基本的な知識を身につける事からスタートしましょう。

1-1.生理痛とは経血を排出する時の子宮収縮に伴う痛み

生理痛と訴える患者の症状は様々で次のようなケースがあります。

  • 下腹部痛
  • 下痢
  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい etc

経血を排出するために子宮を収縮させることで生理痛は発生します。

子宮収縮の為に機能しているのが、子宮内膜が産生しているプロスタグランジンというホルモン。
プロスタグランジンは子宮を収縮させる働きの他に痛みを感じやすくする作用があります。
そのため子宮の収縮がスムーズにいかず、必要以上にプロスタグランジンが分泌されてしまうと激しい痛みが起きてしまうのです。

プロスタグランジンが過剰分泌する要因として、身体の冷えや血行不良によって経血の排出がスムーズにいかずに分泌が促進されてしまう事や、ストレスなどの影響でホルモンバランスが乱れてプロスタグランジンが過剰に分泌する事も考えられます。
また、身体の歪みによって神経が圧迫され、神経伝達が正確にいかず身体の不調が現れている可能性もあります。

個人差はもちろんありますが、生理開始の前日くらいから痛みが起きる事が多いです。
軽い痛みは避けられない部分ではありますが、日常生活に影響が出るほどの痛みであれば、月経困難症という病気の範疇になってしまうのです。

1-2.生理痛の原因とは

重い生理痛の中でも、毎月寝込んだり痛み止めを飲まないと動けない、飲んでも痛みが引かないといったように日常生活に影響が出るほどの生理痛を月経困難症といいます。

月経困難症は、具体的な原因が判明している器質性月経困難症と、病気があるわけでは無いのに重い生理痛を伴う機能性月経困難症に分けられます。

それぞれの違いについて詳しくみていきましょう。

器質性月経困難症

具体的に原因となる疾患が存在する場合を器質性月経困難症と言い、3大女性良性疾患(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症)、周辺組織の炎症や卵巣が腫れている場合などが該当します

子宮内膜症

子宮内膜症の特徴的な症状が生理痛の悪化です。
本来、子宮内膜にのみ存在するはずの子宮内膜様の組織が、周辺組織にも存在する疾患を子宮内膜症といい、経血排出・炎症・癒着をすることで増殖し状態が進行していきます。
生理痛が強く現れるのが特徴と言うほど子宮内膜症患者の9割が生理痛を訴え、月経困難症であれば約3割の人に子宮内膜症が見つかり、見つからない場合もその後の経過で子宮内膜症の罹患率が2倍以上増加すると言われています。
排便時の痛みや性交痛、吐き気などの症状を伴う事もあり、不妊症の原因に子宮内膜症が挙げられる事もあります。

子宮筋腫

子宮筋腫の症状で特に多く見られるのが生理の変化です。
経血量が増加し、血が固まりで出てくることもあり、貧血をきたしてしまいます。
子宮内の筋肉は平滑筋という筋肉で構成されており、この平滑筋細胞からなる良性の腫瘍を子宮筋腫と言います。
40歳前後の女性の約半数が子宮筋腫を持っていると言われるほど高頻度でみられる疾患です。
筋腫が出来る要因として女性ホルモンのエストロゲンが影響していると言われている為、閉経後には徐々に退縮していきますが、自然に消滅するものではありません。

子宮筋腫は発生部位によって異なり、サイズや形も米粒程から腹腔を占める巨大なものなど様々です。
経過も様々で小さいまま変わらないもの、少しづつ大きくなるもの、突然巨大化する事もあるので経過を予測する事は非常に困難な疾患です。
子宮筋腫自体は良性腫瘍で悪性化する事はほぼ無いとされていますが、類似する悪性腫瘍の子宮肉腫との鑑別が難しいケースもあります。
子宮肉腫の発生はとても稀ではありますが、急に腫瘍が成長したり画像診断で疑わしい場合には定期的に検査をするべきでしょう。

子宮筋腫では経血量の増加の他に下腹部痛や腰痛、大きな筋腫の場合には便秘や尿管圧迫による排尿障害・水腎症・深部静脈血栓症を起こす可能性があり、不妊や流産の原因となる事もありあす。

子宮腺筋症

子宮腺筋症とは、子宮内膜様組織が子宮筋層内で増え、全体もしくは一部が肥厚して子宮が腫大する疾患です。
子宮腺筋症が全体に広がるびまん型と一部分だけに発生する限局型に分類され、場合によって子宮筋腫を併発する事もあります。
40歳前後に好発し、非常に強い痛みが生理が終わっても数日続いてしまう事や経血量の増加、貧血などの症状が特徴です。
子宮が腫大しているケースが多い為、子宮筋腫と鑑別する必要があり、超音波検査でも見分ける事は可能ですが、MRI検査が最も正確な結果を得る事が出来ます。

子宮内膜症子宮筋腫子宮腺筋症
病態子宮内膜以外への子宮内膜様組織の増殖子宮内膜内での子宮平滑筋細胞による腫瘍子宮筋層内に子宮内膜様組織の増殖
病変部位卵巣・腹膜・ダグラス窩子宮全体・漿膜下・筋層内・粘膜下子宮体部筋層(びまんせい・限局性)
主な症状疼痛・不妊疼痛・経血量増加疼痛・経血量増加
卵巣の腫れ

卵巣は子宮の両隣に存在する臓器で、女性ホルモンを分泌したり、排卵をする器官です。
腫れがあっても生理前~生理痛にかけて痛みが現れて、卵巣自体には症状が出ない事が多い為、検診で偶然見つかるという方も少なくないです。

卵巣が腫れる原因は大きく分けて、腫瘍・女性ホルモン・炎症の三つがあります。

  • 最も多いのが腫瘍。
    卵巣腫瘍は様々な種類がありますが、90%以上は良性腫瘍で水や血液、脂肪などが溜まって腫れている事がほとんどの卵巣嚢腫であると言われています。
    卵巣嚢腫は溜まったものによって漿液性嚢腫、粘液性嚢腫、皮様嚢腫、チョコレート嚢腫などに分類されます。
    小さいサイズの良性腫瘍であれば特に影響はありませんが、5㎝以上のサイズは卵巣に捻じれが生じる茎捻転の危険性があるため、摘出手術を実施する事もあります。
    5㎝以下でも、腹痛・腰痛・頻尿・便秘などの症状がある場合には、手術を検討する事もあります。
    手術も開腹手術だけでなく、腹腔鏡手術で嚢腫部分のみを摘出する方法を選択する事がほとんどです。
    嚢腫の状態や年齢、妊娠の希望などを相談して、卵巣の嚢腫のみを摘出するか、卵巣全摘出か、卵巣と卵管を一緒に摘出するかを決定していきます

 

  • 女性ホルモンの分泌によって卵巣が腫れてしまう事もあります。
    生理周期で、排卵後に形成される黄体で女性ホルモンが分泌されると、黄体内で透明な液体が溜まってしまい、卵巣が腫れたようになる状態を黄体嚢胞やルテイン嚢胞と言い、おなかに張り感や腹痛を伴うことがあります。
    また、妊娠初期に排卵後形成された黄体がhCGというホルモンの影響で黄体嚢胞が起こり、排卵した側の卵巣に発生するので、左右どちらか一方である事がほとんどです。
    黄体嚢胞自体に症状はありませんが、腫れた事で卵巣が捻じれてしまうと激しい痛みが現れてしまいます。
    腫れた側の卵巣が捻じれてしまう為、左右どちらかの下腹部に痛みが生じます。

 

  • もう一つの原因が卵巣の炎症です。
    炎症が起こる原因の多くは性行為によるクラミジア感染や淋菌で、卵管の炎症が卵巣にまで及ぶことで引き起こされます。
    これらの感染症は生理痛様の症状があっても発見されにくい為、検診等で気付いたときには症状が進んでいて、卵巣の摘出が必要な場合もあります。

機能性月経困難症

明らかな病変が確認できない場合を機能性月経困難症と言い、とくにひどい生理痛で悩む人が多く、日常生活に支障がでてしまう事も少なくありません。

女性ホルモンによる子宮収縮

生理時に、子宮が収縮する事で経血を排出していますが、子宮収縮を促しているのが子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという物質。
身体の冷えや血行不良によって経血排出がスムーズにいかない場合などに過剰にプロスタグランジンが分泌されてしまうと、子宮が必要以上に収縮してしまい、強い生理痛を引き起こしてしまいます。

子宮頚管狭窄

肥厚した子宮内膜が剥がれ落ちる事で生理は起こりますが、子宮頚管狭窄によって子宮口が狭まってしまうと、経血を子宮外にスムーズに排出する事が出来ず、生理痛が強く現れてしまいます。

生理痛へのストレス

機能性月経困難症の要因として、月経へのストレスが挙げられます。
生理に対しての心配やストレスから生理痛自体を強めてしまうケースがあります。
痛みの感じ方というのは個人差があるため、同じレベルの痛みでも平気な人もいれば強く感じてしまう人もいます。
精神的な影響から痛み自体を強く感じてしまうケースがあるようです。

機能性月経困難症の検査は画像検査(超音波、CT、MRI)や血液検査(炎症反応)、感染症検査を実施して明らかに原因となる病変が無いかを調べていき、該当するものが無い場合に機能性月経困難症と診断される場合が多いです。

原因がはっきりとしないため、対症療法が中心となり、鎮痛剤、低用量ピル、漢方(芍薬甘草湯、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸)などで痛みの軽減や生理痛を改善させていきます。

月経困難症は婦人科系の病気が隠れている可能性もある為、毎月の痛みを放置しないで正しく検査を受ける事が重要です。
人よりも生理痛がひどいだけ
と耐えてしまうと隠れた病気を悪化させてしまうかもしれません。
早めに専門機関を受診するようにしましょう。

1-3.PMS(月経前症候群)

生理痛と併せて、強く現れてしまうと日常生活に支障をきたしてしまうのがPMS(月経前症候群)。

PMSとは、生理前のタイミングで体調を崩したり、精神状態が不安定になったりと様々な症状の事をいいます。
生理前は、個人差はあるものの身体には変化が生じます。
軽い症状であればそこまで問題視する事はありませんが、会社を休んだり、家事が出来ないなど日常生活に支障が出るほどであれば、PMSであるという事になります。

PMSは、プロゲステロンという黄体ホルモンが優位に働く黄体期に起こり、この女性ホルモンバランスの乱れによってPMSが起こります。

症状や程度も人によって様々で、頭痛や腹痛や目眩、感情が不安定になってイライラや落ち込みなど精神的な変化が現れる事もあります。
生理2週間前から徐々にPMSの症状は現れてきますが、生理が始まるとPMSは急に落ち着きます。
という事は一ヶ月の内、半分はPMSに悩まされる事になるのです。
軽いものであればまだましですが、重い症状の二週間はかなり辛いものがあります。

症状によって対策も異なり、何か原因となるものが隠れている可能性もあります。
生理前だから仕方無い、とあきらめずに一度検査してもらうべきでしょう。

しかし、PMSは未だにメカニズムが解明されていません。
その中でも有力だと言われているのがホルモンバランスと精神的ストレス。

プロゲステロンの活性化

上記した通り黄体期にプロゲステロンという黄体ホルモンが優位に働き、卵胞ホルモンのエストロゲンとのバランスが崩れてしまう事でPMSが強く現れる事が多いです。

プロゲステロンが増加した状態は、妊娠中の状態と非常に似ており、体重の増加、肌の調子が悪くなる、強い眠気に襲われるなどの症状は、妊娠初期でもPMSでもみられる症状なのです。

プロゲステロンの過剰分泌は、水を排出せずに身体に溜め込もうとするために浮腫みやすかったり、身体が重く感じたりします。

PMS中のだるさや浮腫み、身体が重く感じるのにはそういった原因があるとされています。

セロトニンの減少

セロトニンとはいわゆる幸せホルモン。
意欲向上やポジティブになるための脳内ホルモンです。

しかし、黄体ホルモンであるプロゲステロンの増加はセロトニンの分泌を抑えてしまう作用があるのです。(逆に卵胞ホルモンのエストロゲンはセロトニン分泌を促す)

そのため、セロトニンの分泌量が減ってしまうと、気力が低下しネガティブな思考になってしまうのです。

これによって起こるのがPMSの精神状態の乱れ。
イライラしやすかったり、あらゆる物事をマイナスに捉えてしまったり、何てことない言葉に傷付き涙もろくなったり、過剰に不安に煽られるのもセロトニンが減少したことによるものだと考えられます。
さらにセロトニンの分泌量を減らす要因として運動不足が挙げられます。
運動の習慣が無い人では、更にマイナス思考になってしまいます。

ストレスの影響

プロゲステロンの増加がPMSを悪化させると言いましたが、本来プロゲステロンの増加はどんな女性でも起こっているもの。

ではPMSの症状が軽い人と重い人で何が違うのか
それはストレスや生活習慣の乱れ、運動不足によってプロゲステロン増加による身体の反応が敏感になってしまい強いPMSが現れてしまうのです。

プロゲステロンの増加が直接的にPMSの重症化に関係はしていないのですが、そこにストレスなどの要因が加わる事で症状の悪化に繋がってしまうのです。

次にPMSの症状について詳しくみていきましょう。

感情が不安定になる

PMSのメジャーな症状の一つにイライラしやすかったり、不安になりやすかったりと感情が不安定になるというものがあります。

これはセロトニンの分泌量減少によるものと説明させてもらいましたが、セロトニンには他に血糖値を一定状態でキープする働きがあるのです。
プロゲステロン増加の影響でセロトニンが減ってしまうと血糖値が低下しやすくなり、頭が働きにくくボーっとしやすかったり、やる気が無くなったりしてしまうのです。

生理前に食欲が旺盛になる場合がありますが、これは血糖値が低下したことによる反応なので、この場合には生理前に精神状態が不安定になりやすくなってしまいます。

頭痛

精神状態が安定していたとしても、強い頭痛が現れるケースもあります。
頭痛にも影響してくるのがセロトニンの減少。
セロトニンの減少は脳内の血管を拡張させてしまうため、頭痛を起きてしまいます。
頭痛は悪化すると吐き気を伴うようになる事もあります。

むくみとだるさ

プロゲステロンの増加の影響で水分を排出せず溜め込む様になるため、身体が浮腫みやすくなります。
身体のだるさは精神的なものが原因の場合もありますが、身体が浮腫んだことによる重さが原因となっている場合が多いです。

めまい

プロゲステロン増加が原因で水分を溜め込むようになる浮腫みは耳の中にも及ぶようになり、内耳が浮腫み、めまいや立ち眩みなどの症状が現れる事があります。

生理中のめまいは貧血が原因である事がほとんどですが、PMSの場合は内耳の浮腫みによるものが非常に多いです。

下痢、便秘

前述したプロスタグランジンですが、生理前から分泌が始まり子宮を収縮させる物質です。
しかし収縮させるのは子宮だけでなく、腸まで収縮させてしまう為、便中から水分を吸収する前に排出してしまう為に下痢になりやすくなってしまいます。

その反面、プロゲステロンは水分を溜め込みやすくするため、便中から過剰に水分を抜いてしまい便秘になりやすくなるという点もあります。

ホルモンバランスによって症状の出方は異なるケースがあります。

眠気

ひどい眠気もPMSの中では良く見られる症状の一つです。
プロゲステロンの増加が原因で、身体は妊娠と似た状態になり、身体を休ませようと作用する事で生じる症状です。

もちろん個人差はありますが、ひどい場合には一日通して強い眠気に襲われて仕事も十分に出来ず、精神的な影響からやる気も思ったように湧きません。
更に眠気の中、無理に活動しようとしてストレスも蓄積してしまうため、悪循環になってしまうケースがるので注意が必要です。

生理痛もPMSも女性ホルモンのバランスが変化する事で様々な症状が出てしまい、心身共に不調を訴えやすくなってしまいます。

その要因として血行不良や身体の冷えなどが挙げられるため、寒い時期であれば、特に薄着をせず身体を冷やさないようなセルフケアをするべきでしょう。

2.自分で生理痛を和らげる3つの方法

2-1.血流を良くする

骨盤回りや下半身の血流を促してあげる事で症状の緩和が期待出来ます。

  • ブランケットなどを使い足を冷やさない
  • ホッカイロ
  • お風呂でしっかりと温める

タイトな洋服を着ると圧迫される事で血流が悪くなり痛みが強くなる可能性があるため、なるべく締め付けない洋服にする事が大切です。

2-2.身体をリラックスさせる

ストレスが生理痛を悪化させる要因になると言われています。

アロマオイルなどのリラックス効果や軽めのストレッチを行う事で身体をリラックスさせる事が出来ます。

ストレッチで身体全体の血流を促す事でストレスの発散にも有効です。
また、骨盤回りや下半身の筋肉を入念にストレッチする事で下半身の血流が良くなり、更に効果が期待出来ます。

ただし、生理痛の症状が強く出ている場合には無理をしないようにするべきでしょう。

2-3.ツボを刺激する

生理痛の症状緩和に効果があるとされるツボがあります。
それが三陰交というツボです。

内くるぶしの一番高いところから指を上に四本並べた所、筋肉と骨の間に位置しており、押して少し痛みがある部分が三陰交です。

三陰交には全身の血流を促しホルモンバランスが調整され、冷え性にも効果があるとされています。

少し痛むくらいの強さで押したり、蒸しタオルで温める、せんねん灸を使うのも良いでしょう。

3.生理痛改善に向けた施術を提供する3つの場所

生理痛改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。

名称誰がやるか特徴
病院(産婦人科)医師(有資格)
  • 投薬可能
  • 漢方薬
  • 画像検査が可能
  • 手術可能
接骨院、整骨院柔道整復師(有資格)
  • 手術不可
  • 投薬不可
  • 電気療法や温熱などの物理療法は可能
  • 手技療法が中心
整体院柔道整復師や理学療法士(有資格)
※無資格者が経営している場合もあり
  • 手術不可
  • 投薬不可
  • 電気療法などの物理療法も不可
  • 手技療法(関節や筋へのアプローチ)を行う

    それでは一つずつ解説していきます。

    3-1.病院(産婦人科)

    国家資格を所有した医師が治療にあたります。

    病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。
    鎮痛剤や漢方薬を処方する事が多く、痛みの緩和や漢方薬による体質の改善を目的とします。

    鎮痛剤は、子宮収縮作用のあるプロスタグランジンの働きを抑制する効果があるので痛みを和らげる効果が期待出来ます。
    漢方薬も自分に合ったもの続ける事で効果が期待出来ますが、漢方薬は言っても打率5割。
    その人に合ったものを飲む必要があります。

    また、明らかな原因となる病変が確認できた場合には手術を実施する場合もあるので、自分の身体の状態を把握するには最も適した医療機関です。

    3-2.接骨院、整骨院

    接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています

    しかし、接骨院では生理痛に対しての治療は保健適応外となる為、実費となります。
    基本的には、物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて全身の血行を良くしていきます。
    また、治療院によっては鍼灸治療や治療院オリジナルの治療メニューを掲げている場合もあります。

    病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。

    3-3.整体院

    整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。

    病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。

    治療法はその整体院によって様々で、

    • 時間によって金額の設定されたマッサージ
    • 特殊な電気治療器による施術
    • カイロプラクティックでの骨格調整
    • ストレッチ中心の治療
    • 鍼灸治療

    というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。

    しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。

    4.がじゅまる整体院における生理痛改善のための施術の進め方

    整体治療といえば揉んだり矯正して肩凝りを良くする、というイメージがあるかもしれませんが、がじゅまる整体院の施術は違います。

    筋肉の状態、内臓の働き、血液循環、新陳代謝、ホルモンバランスにいたるまで身体の全ての機能は神経によってコントロールされていますが、あらゆる情報を伝達する神経が骨格の歪みによって圧迫される事で、身体のあらゆる機能が低下します。

    がじゅまる整体院では、骨盤~背骨の状態を丁寧に検査して、一つ一つずれを取り除いていく事で神経伝達を正常化し、婦人科系の働きを取り戻していく事で子宮・卵巣の状態を整える事が可能です。

    原因がはっきりしない機能性月経困難症の場合でも身体のバランスを整える事でつらい生理痛などの症状を改善させることが出来ます。

    がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、生理痛改善のために以下のような流れで施術を行なっています。

    1. 問診
    2. 検査
    3. 施術前の説明
    4. 施術
    5. アフター検査
    6. 施術後の説明

    それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。

    4-1.問診

    まずは問診表を記入していただきます。

    現在の身体の状態について詳しく教えてください。

    • いつから生理痛が強くなったのか?
    • 症状が強くない時はあるか?
    • 既往歴の有無
    • 職業
    • 運動習慣等の生活環境について

    併せて、PMS・生理痛以外の症状等あれば、細かくご記入ください。
    身体の状態を詳しく教えて頂くことで、様々な角度から原因を突き止め、根本的なところから改善に繋げる事ができます。

    4-2.検査

    がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。

    全身のバランスが崩れると神経が圧迫されて、筋肉の状態、内臓の働き、血液循環、新陳代謝、ホルモンバランスなど身体の機能が低下して、生理痛などあらゆる身体の不調が現れるようになります。

    病院で検査してもはっきりとしない生理痛は原因を特定するのが難しい上に、体中のありとあらゆる箇所に原因が隠れている可能性がある為、頭からつま先までくまなく状態を確認していきます。
    こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院では生理痛の症状を改善させる事が出来るのです。

    例えば私たちが生理痛と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。

    • 背骨が歪んでいる
    • 肩の位置が左右で異なる
    • 骨盤に歪みがある
    • 股関節が捻じれている
    • 足首がずれている
    • 左右の足の筋肉が緊張している
    • 内臓が本来の位置と異なる

    これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。

    ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
    生理痛は、全身のバランスを整え長期間歪み続けていた身体を正常な状態に戻し、歪みの癖を抜いていかなければ改善されていかないのです。

    4-3.施術前の説明

    施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。

    身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなってくる事があります
    人によっては一時的に症状が強く出たり、 今まで痛みが無かった所に痛みが出てくる事があります。

    痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。

    4-4.施術

    施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。

    昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。

    4-5.アフター検査

    施術前に実施した検査結果を元に、施術後に再検査を行います。
    そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節のズレの変化を施術前後で確認していきます。

    4-6.施術後の説明

    施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。

    その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。そのため、そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。

    骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる行程が必要になってきます。

    5.今後生理痛の症状を防ぐために知っておくべき3つのこと

    5-1.日常生活の癖を改善する

    • 足を組む癖がある
    • 立つ時に片方に体重を掛けやすい
    • 左右決まった方の肘掛ばかりを使う

    日常生活で無意識のうちにとってしまう癖があると思います。
    その癖は身体の歪みを生む要因となり、身体のバランスを崩してしまいます。

    子宮は骨盤に覆われている臓器。
    骨盤が歪む事で子宮の位置がずれたり圧迫されて、血流が悪くなり不調に繋がってしまいます。

    骨盤の歪みというのは内臓に大きなストレスを掛ける事になってしまい、PMSや生理痛を強くさせる原因になってしまうのです。

    身体の歪みを改善する簡単なセルフケアに普段の癖とは逆の事をする方法があります。

    • 組みやすい足と逆の足を組む
    • 立つ時に体重を掛けやすい方と逆の足で立つ
    • いつも使わない方の肘掛けを使う

    癖とは逆の動きをするので強い違和感があるかもしれません。
    使ってない筋肉や関節に負荷が掛かることによる違和感です。
    すぐに変化が出るものではありませんが、すこしずつ身体のバランスに変化が出るはずです。

    5-2.同じ姿勢を長時間続けない

    座っている時間が長くなると関節や筋肉が硬直して身体に負荷を掛ける事になってしまいます。

    骨盤の関節の動きが悪くなる事で全身のバランスが崩れて、内臓への血流が滞りやすくなり生理痛などの不調に繋がりやすくなってしまいます。
    また、身体のバランスが崩れる事で上半身にも負荷が掛かり首や肩も凝りやすくなってしまうのです。

    座っている時間を短くする事が一番ではありますが、仕事だとそういう訳にもいきません。
    タイミングをみて定期的に立ち上がり、動かせる範囲で身体を動かしたり、少しで良いので歩くようにしましょう。

    5-3.気を付けるべき食べ物

    種類によっては生理痛を強くさせてしまう食べ物があるため、注意する必要があります。

    まず控えるべきはカフェイン。
    コーヒーやエナジードリンクなどに多く含まれており、カフェインは生理痛を強くさせる可能性があると言われています。

    また、動物性食品も摂り過ぎないようにするべきです。
    動物性食品は痛みの物質であるプロスタグランジンを生成して痛みを強くしてしまうからです。

    身体を冷やさないようにするためにも、冷たい飲み物などもなるべく避けるようにするべきでしょう。

    6.患者様よりいただく生理痛にまつわる質問とその回答

    6-1.どうすれば良い整体院を選ぶ事が出来ますか?

    整体院を選ぶ上で事前に確認しておくべきポイントがあります。

    • 口コミ(異常に多い口コミ数や悪い評価が多くないか)
    • ホームページは定期的に更新されているか
    • 予約制である(しっかり時間をかけて施術してくれます)
    • 施術担当者が毎回同じ(非常に大事です)

    ホームページ管理が行き届いており、経営管理もしっかりとしている場合、治療内容もしっかりしている場合が多いので必ず確認しておくべきポイントです。

    6-2.整体で生理痛は治りますか?

    人間の身体は内臓・筋肉・血流・ホルモンバランスなどが正常に機能する事で健康な状態を維持しています。
    しかし、骨格が歪む事で神経が圧迫されると身体のあらゆる機能が低下してしまいます。

    当院では、身体の隅々まで検査する事で骨格の歪みを正確に把握し、骨格のずれを取り除いていく事で神経伝達を正常化する事が出来ます。
    身体本来の機能を取り戻す事で子宮・卵巣の状態を整えて症状を改善する事が可能です。

    そのため、施術を進めていく上でも、まず身体のバランスを調整し身体に掛かる負担を軽くしてあげて、徐々に内臓機能や内分泌バランスを整えていきます。
    その状態をキープする事で身体本来の機能を取り戻し、生理痛に苦しまない体に変化をさせていきます。

    どうせ治らないから。。。と半分あきらめている人も実際施術してみると原因は骨格の歪みによるもので症状がすんなりと良くなるケースもあります。

    絶対良くなるとは言えませんが、マッサージで筋肉をほぐしたり、終わりの見えない投薬治療をするよりも、根本から原因を追究していくので効果が期待できますね。

    6-3.お酒は控えた方が良いですか?

    アルコールは出血量を増やしてしまい、痛みが強くなる恐れがあります。

    また、生理中は肝機能が低下してアルコールが分解出来ず酔いやすくなるため、控えた方が良いでしょう。

    7.まとめ

    がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。

    生理痛は、頭のてっぺんからつま先まで原因様々です。 細かく診ないとわからないものばかりなので、その時は症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。そんな経験あるかもしれません。

    しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。

    なので必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。

    【矢巾駅徒歩5分】腰痛や肩こり等の身体の不調はがじゅまる整体院へお任せください!

    がじゅまる整体院は、岩手県矢巾町の腰痛や肩こりに強い整体院です。以下のような症状に対応しています。

    • 肩こり
    • 頭痛
    • 腰痛
    • 膝の痛み
    • 寝違え
    • 足の痺れ
    • 手の痺れ etc.

    疲労感、倦怠感といった症状であっても、適切な検査や施術を行うことで症状が緩和されるケースもあります。もし身体の不調が一向に良くならないとお困りであればがじゅまる整体院にお任せください!

    まずはがじゅまる整体院について詳しく知っていただきたいと思います。以下のボタンより詳細の確認をお願いします。

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