朝起きたら足の裏に激痛が走ったことはありませんか?
足底腱膜炎はそこまでめずらしいものではなく、日常的にもよく見かける症状です。
とあるアメリカの調査では人口の約1割程度に発症すると言われており、日本でいえば約1200万人が発症している事になります。
足底腱膜炎は、足底腱膜という足の裏にある膜が硬くなって伸び縮みしなくなる事で発症します。
歩行時や走行時に着地の際、足底腱膜が柔らかく伸縮する事で足底にかかる衝撃を軽減させる機能があります。
これがなんらかの原因によって伸縮性が失われ、衝撃を軽減する事が出来ずに徐々に蓄積されて、少しずつ傷が入っていきます。
特に、走る動作の多いハードスポーツで多く見られ、サイズや合わない靴を履き続ける事でも発症する事があります。
しかし、原因はオーバーワークや道具の不適合だけとは言い切れません。
確かに、足底腱膜の傷を回復させれば痛みは消えますが、足底腱膜を痛めてしまう身体そのものを改善させなければ再発のリスクは付きまとってくるでしょう。
業界内でもよく言われているのは「足底腱膜炎は痛みが落ち着いても時間が経つと痛みが再発する」という事です。
これこそが、根本から足底腱膜炎を改善する難しさを物語っています。
医学というのは日々進歩し続けており、身体の構造においても解明が進んでいるかもしれませんが、臨床で患者さんと接している私からすると、解明されているとはとても思いません。
2022年現在、医学の進歩で身体の構造について解明は進んでいるかもしれませんが、現場で実際に患者さんの反応をみていると私はそうは思いません。
専門家の私が言うのもおかしいかもしれませんが、足底腱膜に負担が掛からないように身体を調整するのは簡単な事ではありません。
また、施術を進めていく上で大事な事がもう一つ。
それは原因は人によってバラバラであるという事。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが人それぞれ生活習慣は違います。癖も違うし身長体重も違うし既往歴の有無も違います。
様々な要素を考慮すると人によって原因は絶対に異なるはずなのです。さらに、原因が一つだけであることはほぼ無く、様々な要因が複雑化して発症しているケースがほとんどでしょう。
がじゅまる整体院は開業から5年が経過し、多くの足底腱膜炎患者を改善する事が出来ました。
これほどの結果を出すに至った要因は明確です。
足底腱膜炎の原因が一人一人違うことを前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。
少し前置きが長くなってしまいましたが、今回そんな私だからこそお伝え足底腱膜炎の話があると思い記事を書かせてもらいました。
- まず足底腱膜炎とは?
- 足底腱膜炎が発症したのはなぜか?
- 足底腱膜炎改善のためにどうすべきか?
- どこにいけば足底腱膜炎を改善出来るのか?
- 足底腱膜炎の予防に必要なセルフケアはなにか?
私がお伝えできる限りの足底腱膜炎にまつわる情報を綴っていきます。
本記事をご覧いただいて、足底腱膜炎が改善される日々を送っていただけますと幸いです。
それでは一つ一つ確認していきましょう。
1.足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎を改善するためにも足底腱膜炎の基本的な知識を身につけていきましょう。
1-1.足底腱膜炎とは、足の裏の膜に炎症が起きた状態
足底腱膜炎とは、足の裏の足底腱膜に負荷が掛かりすぎて炎症が起きた状態の事を言います。
足底腱膜炎を発症すると次のような症状を訴えるケースがあります。
- 歩行時痛
- 起床時の一歩目が特に痛む
- 圧痛
- 足の裏の違和感
- 立ちっぱなしで足の裏に痺れる感覚 etc
足底腱膜炎の発症には必ず原因があります。
それは疲労の溜め込みすぎや足底腱膜が硬くなったからという事では無く、なぜ疲労が溜まってしまって、なぜ足底腱膜が硬くなってしまったのかという事です。
関節の動きが狭くなっていることに起因するかもしれません。
さらには、それらの原因が日常生活などの普段の動きにあるかもしれません。
足底腱膜炎の原因はシンプルではなく、あらゆる要素が絡み合っているケースが大半だと考えるべきでしょう。
だから根本から足底腱膜炎を改善するためには一人一人のライフスタイルや癖と向き合う必要があるのです。
1-2.足底腱膜炎は対症療法が多い?
専門の医療機関に受診しても多くの場合
- 足のマッサージ
- 電気や温熱などの物理療法
- 超音波治療器で炎症を抑える
- 痛み止め
- 筋弛緩剤
患部に対しての対症療法が中心となる事が多いです。
患部の炎症や損傷を抑えるように適切な処置をすれば、症状自体は時間が掛かる事なく抑え込む事が出来ます。
しかし、これだけの処置では結局、足の裏に掛かる負担が変わったわけでは無いので時間の経過とともに再発してしまう可能性が高いです。
整形外科を受診した患者さんのお話を聞いていると次のような事をよく聞きます。
- とりあえず湿布と電気治療
- 痛みが出なくなったから、痛くなったらまた来てください
- 痛いうちは練習を控えて
つまり整形外科のドクターをはじめとした専門家の知識があっても、足底腱膜炎の原因を根底から特定するのは簡単では無いのです。表面に出ている症状だけをみれば単純かもしれませんが、そこに隠れる原因は複雑に絡み合っているため明確化することは難しいのです。
ただ、可能性を一つずつ追っていけば、ほぼ間違いなく足底腱膜炎を改善させる事が可能です。
1-3.足底腱膜炎を発生させる要因
足底腱膜炎はハードスポーツや立ちっぱなしの仕事を続ける事で、足の裏に負担が掛かり足底腱膜の伸縮性が無くなった結果、傷や炎症を起こす事で痛みが生じます。
では何が足底腱膜に負荷を掛ける要因となるのか見ていきましょう。
運動不足
運動のし過ぎも身体に疲労が溜まりますが、全く運動しない人が突然走ったり、長時間歩く事で慣れない足裏への衝撃に耐えられず痛みなどの症状がでるケースがあります。
偏平足
先天的、もしくは後天的に足裏の内側縦アーチが浅い(偏平足)場合には、足裏の衝撃を緩和させることが出来ない為、足底腱膜炎の症状が出やすいです。
加齢
足底腱膜炎はスポーツ障害と言われる事が多いですが、40代以降にも好発する病気です。
加齢によって足の筋肉が低下してしまうと、内側縦アーチ(土踏まず)が下がり、偏平足となって歩き方が変わるようになってしまいます。
その影響で重心が後方に偏るようになり、踵部分に負荷が掛かりやすく足底腱膜を痛めやすくなってしまうのです。
また、老化が進む事で足底腱膜が硬くなり足裏の筋肉も低下してきます。
伸縮性の低下や筋肉が落ちる事で、足底腱膜のテンションが強くなり、より負荷が掛かるように痛めるリスクが上がってしまうのです。
筋緊張
ふくらはぎの筋肉が緊張する事でアキレス腱にも負荷が掛かり、アキレス腱の伸張性が弱くなって足底への負担が大きくなってしまいます。
靴
靴の履き方一つで身体にとってプラスに働くか、マイナスに働くかは全然変わってきてしまい、足底腱膜炎発症の要因になってしまいます。
- 靴紐を結ぶときに足を爪先に合わせて結びがちですが、靴を踵に合わせる
- 下から2番目の紐をしっかりと締める
- 一番上をしっかりと締めて足首を固定する
正しく結ぶ事で靴の機能を十分に発揮して、足裏への負担を軽減する事が出来るでしょう。
また、サイズの合わない靴を履いている場合も、足底腱膜炎のリスクが上がってしまいます。
身体の歪み
身体の歪みは、全身の循環を滞らせて疲れが溜まりやすい身体にしてしまいます。
そうする事で身体の柔軟性は失われて、足底にかかる衝撃を軽減する事が出来ずに傷や炎症を起こしやすくなってしまうのです。
2.自分で足底腱膜炎を和らげる3つの方法
2-1.ストレッチ
まず基本的なセルフケアとして自宅で出来るストレッチがあります。
ふくらはぎやハムストリングス(太ももの裏)が硬くなると足の裏にストレスが掛かり痛みが強くなる場合があります。
アキレス腱を伸ばしてふくらはぎのストレッチや前屈のストレッチでハムストリングスを伸ばすと効果が期待出来るでしょう。
また、人の体は4割が筋肉で出来ており、その内の7割が下半身に集中しています。
下半身の筋肉は骨盤を支える必要があるので非常に重要です。
筋肉が落ちる、または使わなくなるとあらゆる不調の原因となります。
血流が悪くなる事による血圧の上昇、糖尿病、脳梗塞。骨盤内には内臓があり、内臓への血液の流れが悪化し腎機能、排泄の機能低下も起こりやすくなります。
そして下半身の筋肉が落ちる事で骨盤が不安定になりバランスが崩れ、歪みとなり足底腱膜炎が発症しやすくなります。
2-2.足に合った靴を選ぶ
足底腱膜炎を予防する意味でも痛みを和らげる意味でも靴選びは非常に重要です。
極端ではありますが、散歩する時にウォーキングシューズを履かずにサンダルで歩いてしまっては足に大きな負担が掛かってしまいます。
疲労が蓄積する事で足底腱膜炎が悪化してしまう可能性があります。
大きすぎず小さすぎずジャストサイズであり、スムーズに動くために必要な機能を備えた靴を選ぶ事が重要です。
- ヒールカウンター(踵~アキレス腱を覆う部分)がしっかりと硬く作られているか
踵がしっかりと固定される事で横ブレを抑制して、身体に掛かる負担を軽減します。
- シャンクと呼ばれる板が靴底に入っているか
シャンクが入っていると歩行時に地面からの力を上手く足に伝えてくれるため余計な力を入れず歩く事が出来ます。
- 本当にジャストサイズ?
靴屋でサイズについて尋ねると、ジャストサイズよりも少し大きめのサイズをすすめられることがほとんどです。
また、改めて足のサイズを測ってみると今まで履いていた靴のサイズとは全然違う事もあるので、測りなおしてみるといいでしょう。
サイズは、長さの他に幅と足囲があるので(B~6E)併せて確認してください。
2-3.アイシング
炎症が起きている時には、第一に炎症を抑える事を考えましょう。
そのために大切なのがアイシング。
左右比べて触ると腫れ感や熱感を感じる事が出来ると思うので、保冷剤や氷嚢などでしっかり冷やしましょう。
20分冷やして10分休んでを最低3回、可能であれば何回も。
というのも、足の裏は立っている時に常に負荷が掛かっているので炎症が落ち着きにくいという難点があります。
そのため、しつこくアイシングする必要があるのです。
手が離せない場合は湿布でも構いませんが、湿布では奥まで冷却する事が出来ないので、可能であれば氷のような物で直接冷やすべきです。
3.足底腱膜炎改善に向けた施術を提供する3つの場所
足底腱膜炎改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。
足底腱膜が変性して骨棘して痛みを起こしている場合などには、画像診断で発見する事が可能です。
基本時には保存療法を採用することがほとんどですが、あまりにも痛みが強く日常生活に支障が出る場合には手術を検討するケースもあります。
足底腱膜炎に対しての治療法は、湿布や痛み止めなどの薬物療法、疼痛緩和のための電気や温熱による物理療法、マッサージで周囲の筋肉を緩めるなどして安静にするよう指導される事が多いです。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
画像診断や手術は出来ませんが、組織の損傷具合を超音波で検査する事が可能です。
しかし、施術者の熟練度に大きく左右されるので信憑性に欠ける場合があり、注意が必要です。
足底腱膜炎に対しての施術は、物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて、超音波治療器などで患部の炎症を抑えて痛みを取り除いていきます。
営業時間も病院に比べて遅くまでやっているため、夜の時間でも治療に行くことが出来、また保険が適用される事も多いので一回あたりの金額を抑えることが出来ます。
病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 時間によって金額の設定されたマッサージ
- 高周波治療器による施術
- カイロプラクティックでの骨格調整
- ストレッチ中心の治療
- オステオパシー
というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院における足底腱膜炎改善のための施術の進め方
身体に歪みが生じて、骨盤や背骨がずれると身体のバランスは崩れてしまい、血液の流れや神経の伝達など身体全体の循環が滞りやすくなってしまいます。
その影響で、身体に疲労が溜まって筋肉が硬くなってしまいます。
結果、身体を支えたり、足底の衝撃を分散する機能も正常に働かなくなって、足底腱膜に負荷が掛かり傷が入ったり炎症が起きて痛みが生じやすくなってしまうのです。
がじゅまる整体院では、骨盤から背骨のずれを正しく検査する事で正確に把握し、原因となる部分を調整する事で、根本原因を取り除いて身体本来の機能を取り戻していきます。
身体にとって原因となりうる生活習慣も指導していきますので、再発率は非常に低いです。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、足底腱膜炎改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
まずは問診票をご記入いただき、問診をとっていきます。
- いつから
- 原因として思い当たるものは
- どんな動きをすると痛みが強くなるか
- 楽になる体勢はあるか
- 過去にケガをしたことはあるか
- 普段の生活習慣
など、現在症状が出ている身体の状態について詳しくお伺いします。
また、様々な観点から現在出ている症状の原因を追究するため、メインの症状以外で出ている身体の不調についても確認していきます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
足底腱膜炎といっても足だけ検査をするのはNGです。
前述した通り、足底腱膜炎の原因は体中に隠れており、必ずしも足であるとは限らないからです。
これらの検査を慎重に行なっているからこそ、がじゅまる整体院では足底腱膜炎を改善する事が出来ます。
例えば私たちが足底腱膜炎と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 背骨にずれが生じている
- 膝の位置が左右で違う
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 足首がずれている
- 足の筋肉が異常に緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
しかし、今挙げたものは一部であって、もっと詳しく調べなければわからないものばかりです。
足底腱膜炎といっても症状が出ている場所にダイレクトに原因は無く、体幹の歪みや骨盤のずれ、筋肉の過緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
がじゅまる整体院では施術が特殊であるため、施術中・施術後に身体であらゆる反応が出る場合があります。
例えば
- 身体が熱くなる
- 眠くなってくる
- 怠くなってくる
- 動悸がする
- 呼吸が荒れる
また、人によっては一時的に症状が強くなったり、今まで何とも無かった部分に症状が出てくる事があります。
症状が強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不安を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。
ベッドは、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。昇降時に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術実施後、施術前に行った検査を元に再度検査を行います。その際に筋肉の硬さや関節の可動域、関節のズレをビフォーアフターで確認していきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛のような痛みや、筋肉の張りを感じる場合があります。そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格を調整して整った状態ですが、そこにつく筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。
5.今後足底腱膜炎を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.練習量を調整
あまりにも過剰な練習量はどうしてもオーバーワークとなり疲労が蓄積して足底腱膜炎になってしまうリスクがあります。
指導者に相談してメニュー内容の変更や練習量を調整するべきです。
たしかに量をこなす事は当然大事ですが、内容を重視する事も時には必要となります。
完全休養を取る事が身体にとっては良いかもしれませんが、症状と状態をみながら練習を継続できるのが今後を考えると最善と言えるでしょう。
5-2.靴やインソールの検討
前述したように足に合っていない靴を選んでしまうと余計な負荷が足に掛かるようになり足底腱膜炎のリスクを高める事になってしまいます。
併せて、あまりにもソールが薄いような靴は接地時の衝撃が直接的に足に伝わり良くありません。
足を保護するためにも衝撃を吸収してくれる緩衝性のある靴やインソールを選ぶと良いでしょう。
また、インソールもクッション性を高めるものから、足底の形状を整えるものと様々ありますので、状態に合わせて選ぶと良いですね。
5-3.足を整える
靴選びが足底に影響を与えるように、足部(踵から足先まで)が機能していない事によって足底に負担をかけている可能性があります。
歩行中の足部には大きな負担がかかり、歩く際の一歩には地面を押す力と押し返される力が働き、この時足部には体重の約1.2倍の負荷を受けています。
1日平均歩数は8000歩と言われているので、足部は8000回もの衝撃を受けている事になるのです。
- この衝撃を吸収させるための土踏まず
- 踵から着地した時の衝撃を親指で蹴り出し推進力に変える為の安定した構造
これらの機能が働かなくなった状態で過ごすと、足底に負担が掛かるような歩き方になり、痛みや不調の原因になる可能性があります。
- 土踏まずが無く、平らな状態
- 外反母趾もしくは内反小趾
これらに該当する場合、足部の機能が低下している可能性があるため、足部周辺のストレッチ・筋力トレーニングがおすすめです。
足部周辺を鍛えたり整えることで足部全体の機能向上につながります。
例えば、かかと上げを日常的に続けることで足首のトレーニングになり、アキレス腱のストレッチは足部周辺の柔軟性を高めるために非常に有用なので、負担の軽減が期待できます。
負担にならない範囲でやってみるのがおすすめです。
6.患者様より頂く足底腱膜炎にまつわる質問
6-1.足底腱膜炎にサポーターは効果ありますか?
痛みがあまりにも強く出たり、負荷を掛けるような場合にはサポーターをする事で痛みを軽減する事が出来る場合があります。
しかし、常用してしまうとサポーターの圧迫により関節が固まってしまったり、筋肉の血流が悪くなって緊張してしまう可能性があります。
使用するのであれば必要最低限にするか、もしくは、一定時間ごとに外して足首回りを動かすようにしましょう。
関節が固まったり、筋肉が緊張するのを防ぐ事ができます。
6-2.近くの整骨院に行ったら足裏をマッサージされました。マッサージされた時は良かったのですが後から足裏の痛みが強くなりました。これは放っておいて良いのでしょうか?
足裏のマッサージで痛みが引いたのは、刺激が加わることで一時的に筋肉が緩んで血流が良くなったためだと考えられます。
その後、痛みが強くなった原因は、過剰な刺激が加わる事で筋肉などの組織を傷つけてしまった可能性が考えられます。
もしくは、必要以上に緩みすぎてしまい、骨格が不安定な状態となり、そこに過度な負荷が加わって足底の筋肉が耐えられず痛みとして、エラー反応を起こしています。
身体が正常な状態であれば痛みは出てきません。
痛みが出ているという事は身体に異常が起きている証拠です。
異常部位に負荷が入り続ければ、炎症が落ち着くまでに時間が掛かりますし、 違和感が残り続ける可能性が考えられます。
その状態で整骨院に行けば、電気治療や温熱療法、患部のマッサージ等を再度実施するかもしれません。患部に炎症が起きて痛みがあり、組織が傷ついている状態でさらなる刺激を加えたらどうなるでしょうか。
組織はさらに傷つき痛みは強くなります。
当院ではまず崩れている身体のバランスを調整する事で、患部に負担が掛からないように調整し、筋肉、組織の治癒を促進させていきます。
6-3.自分でマッサージしようと思うのですが、どこをマッサージすればいいですか?
足の指を動かす筋肉は足底だけに限らず、ふくらはぎにもあります。
しかし、足の裏は炎症が起きている状態なので、そこをマッサージするのは状態を悪化させてしまうので控えましょう。
そこでほぐすべき筋肉が、ふくらはぎの筋肉です。
テニスボールの上にふくらはぎを置いて、コロコロ転がすようにマッサージすると効果的です。
筋肉が固まっている所は、押した時の痛みが少し強く出るので重点的に刺激すると良いでしょう。
6-4.足を衝くだけでも痛いんですが、本当に足底腱膜炎でしょうか?
高齢である場合、足底腱膜炎の他に骨がもろくなっている事に起因して、足の骨が骨折しているケースがあります。
強く足を衝いた覚えなど、思い当たる事がある場合には病院で画像診断を受ける事をおすすめします。
足底腱膜炎と踵の骨の骨折では治療方法が変わってしまうので、初期段階で正確に鑑別しておくことが非常に大切です。
6-5.温めるべきですか、冷やすべきですか?
確かに炎症が起きている場合にはアイシングが基本ですが、足底腱膜の炎症はかなり詳しく検査をしないと分からないので、とりあえずアイシングというのはやめましょう。
痛みがあるからとアイシングしてしまうと筋力を低下させたり筋肉を緊張させる原因になってしまうので、足裏の血流を良くして回復促進のために温めてあげるのが良いでしょう。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
足底腱膜炎といっても、足底に限らず頭から足先まで原因は様々です。
細かく丁寧に診ないとわからないものばかりなので、原因を解明してもらえず、一時的に症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。
そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
なので必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要以上に通院を促すような事もしません。 限りあるお時間の中で患者さんに来院してもらっているので、最適な間隔と最速での改善をお約束します。
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