腱鞘炎とは何かご存知でしょうか?
言葉だけなら聞いたことある人が多いかもしれません。
腱鞘炎とは、腱の通り道である腱鞘に炎症が起きて腫れてしまい、腱の動きがスムーズでは無くなる事で生じる痛みです。
手首の関節の動きは腱によって曲げたり伸ばしたりの力を伝えており、その筋肉は前腕にあります。
その通り道で手首を動かす力を腱に伝える為に腱鞘と呼ばれるトンネルを通過しているのですが、何らかの原因で腱や腱鞘部分に炎症が起こり腫れると、腱がスムーズに腱鞘を通過する事が出来ず、引っ掛かり弾けるような動きになってしまうのです。
軽症のうちは動かした時の痛みですが、悪化することで安静にしても痛むようになり、動かしにくさやこわばりを感じるようになるケースもみられます。
男性よりも女性に多い傾向にあり、産後の不調として腱鞘炎が生じる事も。
また、手や指を使うような仕事、近年ではデスクワーカーの腱鞘炎が増えています。
他にも、強く何かを握る様なスポーツでも多く見られるのが特徴です。
しかし、手や指を多く使っている人が100人いたら100人全員が腱鞘炎になるわけではありません。
それはつまり、手の使い過ぎ以外にも体質や身体の状態など、腱鞘炎が発症するためのプラスアルファの要因があるという事になります。
また、腱鞘炎自体は、腱や腱鞘の腫れなので腫れを引かせる処置をすれば症状は徐々に引いてきます。
ただし、なぜ腱や腱鞘が腫れてしまったのか、そこまで突き止めて改善させなければスムーズに腫れが引く事は無く、再発のリスクは付きまとってくるでしょう。
同業の先生方の口からもよく聞くのは「重症化した腱鞘炎の痛みは引きにくい」「痛みが引いても使うと再び悪化する」という事です。
これこそが、本当の意味で腱鞘炎を改善する事の難しさを物語っています。
この道を生業とする私がこんな事を言うのもおかしいかもしれませんが、手首に負担が掛からないように身体をバランスを調整する事は、決して容易では無いのです。
また、施術していく上でのもう一つの重要な点。
それは人によって身体の状態は異なり、原因となる部分が全く違うという事です。
当たり前ですが人によって生活習慣は異なります。身長も姿勢も過去に怪我をしてるかどうかも違います。
これらの要素を考えると一人一人の原因は絶対に違うはずなのです。
また、原因が一つだけであることはほとんど無く、あらゆる要因が交錯して発症していると考えて良いでしょう。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、多くの腱鞘炎患者と向き合い改善する事が出来ました。
我々が結果を出す事が出来ているのには理由があります。
腱鞘炎の原因が全員同じでは無い事を前提に丁寧に検査を実行し、その人特有の原因の発見に力を注いでいるからです。
今回そんな私だからこそ出来る腱鞘炎の話があると思い記事にさせて頂きました。
- まず腱鞘炎とは何か?
- どうして腱鞘炎は起きるのか?
- 腱鞘炎を治すためにどうすればよいのか?
- どこに行けば腱鞘炎は治るのか?
- 腱鞘炎を予防するために自分で何をすべきなのか?
腱鞘炎に関する私がお伝えできる限りの情報をこれからお伝えしていきます。
本記事を参考に、腱鞘炎の痛みから解放されますと幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.腱鞘炎とは?
腱鞘炎を改善する上で、基本的な情報から確認していきましょう。
1-1.腱鞘炎とは、腱や腱鞘の炎症で動きが障害された状態
腱鞘炎とは、腱や腱鞘に炎症が起きて腫れ、動作時に動きが障害されて痛みが出ている状態の事を言います。
手首の腱鞘炎と訴える患者の症状は次のようなケースがあります。
- 手首を動かした時の痛み
- 手首の動かしにくさ
- 手首の腫れや熱感
- 朝起きた時の手のこわばり etc
腱鞘炎の発症には必ず原因があります。
それは疲労の溜め込みすぎや手を使い過ぎたからという事では無く、なぜ疲労が溜まってしまって、なぜ手の使い過ぎに身体が耐えられなかったのかという事です。
前述した通り手を使い過ぎたからといって全員が腱鞘炎を発症する事はありません。
関節の可動域が狭くなったことで腱鞘炎が起きているかもしれません。
さらに、可動域が狭くなった原因が普段の生活動作にある可能性も考えられます。
腱鞘炎の原因を一つだけと言い切る事は出来ません。
様々な要因が複雑に混ざり合っているケースが大概であると考えた方が自然でしょう。
だから、根本から改善させるためにはその人のライフスタ椅子や癖を細かく確認していかなければならないのです。
1-2.腱鞘炎の治療はほとんどが対症療法?
専門の医療機関に受診しても多くの場合
- 手や腕のマッサージ
- 電気や温熱などの物理療法
- 超音波治療器による炎症を抑える治療法
- 筋弛緩剤 etc
上記したように症状を抑え込むような治療方法がメインとなります。
たしかに、炎症や腫れが引くように処置をすれば、症状自体は弱める事が可能です。
しかし、症状が引いただけで手首に掛かる負担が変わったわけでは無いので、腫れが落ち着くのにも時間がかかり、後々になって再発してしまう可能性もあります。
実際に、病院を受診後にがじゅまる整体院にいらっしゃる方々にお話を聞くと次のような事をよく聞きます。
- 電気を掛けられて、湿布を出された
- 腫れと炎症は様子をみましょう
- なるべく負担の掛かるような事はしないで
要するに整形外科のドクターをはじめとする専門家の技術があっても、腱鞘炎の原因を根底から改善させる事は難しいのです。
痛みや腫れといった表面部分の症状だけ見れば単純ですが、その裏には原因が隠れているため、はっきりと特定する事は難しいのです。
ただ、その人の身体の状態と向き合って一つずつ可能性を追及していけば、ほとんどの場合で腱鞘炎を根本から改善させる事が可能です。
1-3.腱鞘炎を発生させる要因
腱鞘炎は手や指の使い過ぎによって、腱に負荷が掛かり炎症が起きて腫れた結果、痛みや動きが障害されるようになります。
では何が手首の腱に負荷を掛ける要因となるのか見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
正常な腱の動きを維持するためにエストロゲンという女性ホルモンが機能しています。
エストロゲンは出産や月経のタイミングで分泌量が減少するため、産後に腱鞘炎やばね指などを発症するのは女性ホルモンの乱れが原因であると言われています
加齢
年齢とともに腱や腱鞘に柔軟性が無くなり、動きが硬くなってくると、手首に多少の負荷を掛けただけでも痛みや炎症を引き起こしやすくなります。
使い過ぎ
生活習慣において、仕事や運動などで手や指を使い過ぎて、過剰な負荷がかかると炎症や腫れが生じやすくなります。
肉体労働においてはもちろんですが、近年ではデスクワークやスマホ操作のし過ぎも発症の要因になると言われています。
姿勢
デスクワークやスマホ操作も整った姿勢であれば、身体に掛かる負担も小さく腱や腱鞘を痛めるリスクも低くなります。
しかし、猫背や歪んだ姿勢で長時間作業を続けてしまうと、肩凝りや筋肉の緊張、肩から手にかけての負担も大きく、腱鞘炎を発症させやすくしてしまいます。
身体の歪み
身体の歪みは全身の循環を滞らせて疲れが溜まりやすい身体にしてしまいます。
そうする事で身体の柔軟性は失われて、腕や手・指に掛かる負担が大きくなり、炎症や腫れを引き起こしやすくなってしまうのです。
2.自分で腱鞘炎を和らげる3つの方法
2-1.アイシング
腱鞘炎というのは、字の如く腱鞘に炎症が起きている状態です。
炎症を抑えるために最も重要なのがアイシング。
左右で比べてみると熱感や腫れた感じが分かるかもしれないので、保冷剤や氷嚢などを使ってしっかりと冷やすようにしましょう。
湿布などでも消炎作用はありますが、表面しか冷やす事が出来ないので直接氷のようなもので冷やした方が冷却効果が期待できます。
冷やす時には20分冷やして、10分休憩。
これを最低3セット、出来るのであれば何回でも。
なぜかというと、患部に負荷が掛かって現在の状態になっているので、しっかりと冷やす必要があるのです。
2-2.長時間同じ姿勢でいないようにする
パソコン作業などで同じ姿勢でいる時間が長くなると、手先など末端にかけての血流が悪くなりやすく、痛みが強くなったり、治りが悪くなる場合があります。
同じ姿勢を続けない事が一番ではありますが、場合によってはせざると得ない事もあると思います。
タイミングをみて立ち上がり、身体を動かしたり少し歩くようにしましょう。
同じ姿勢を長時間続けると、全身の関節・筋肉が固まって身体の循環が滞りやすくなってしまいます。
骨盤が固まって動きが悪くなる事で上半身に負担が掛かり、腕の筋肉が緊張して、手がこわばったり痛みが強くなったりしてしまうのです。
2-3.ストレッチ
痛みや動かしにくさがあると、なるべく動かさないようになってしまうので、患部周辺の筋肉が硬くなり、関節の可動域も狭くなって血液循環が悪くなってしまいます。
関節と筋肉をしっかりと伸ばすためにもストレッチが非常に効果的です。
- 手をしっかりと開いて、すべての指を伸ばしましょう
- 次にしっかりと手を握りこみます
- 交互に10回程度続けます
ストレッチをする時は指間が広がる様にしっかりと伸ばし、握る時はぎゅっと握る事を意識しながらやってみましょう。
3.腱鞘炎改善に向けた施術を提供する3つの場所
腱鞘炎を改善するために専門家の力を借りたいのであれば、事前に次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院では手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能です。
腱鞘炎は骨自体に原因がある事は少ないため、レントゲンで原因が見つかる事は少ないです。基本的には超音波検査によって腱や腱鞘の状態を確認していきます。
それでも原因が見つからない場合には、MRI検査をする事で別の可能性を調べていく事があります。
腱鞘炎に対しての治療法は、サポーターで患部の保護やステロイド注射をする事で炎症を抑えたり、電気や温熱での物理療法をしていく事がほとんどです。
また、痛みがあまり引かなかったり、痛みが強すぎて日常生活に支障が出ている場合には、手術を実施する事もあります。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
腱鞘炎に対しての治療法は、電気や温熱での物理療法とマッサージなどの手技で硬くなった周辺の筋肉を緩め、関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを軽減させたり、超音波治療器で炎症を引かせるように治療していきます。
また、超音波で腱や腱鞘の損傷度を検査する事も可能ですが、施術者の技術によって結果が変わってくるため注意が必要です。
整骨院によって治療内容や技術レベルが全然異なるため、事前に口コミ等ある程度の情報は調べておくべきでしょう。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも営業する事が可能ですが、柔道整復師や理学療法士などの国家資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 刺激の強いマッサージ
- 高周波治療器による施術
- 骨格の矯正
- ストレッチ
- カイロプラクティック
というように色々な形があるので一概には言えませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が技術を磨いた上で経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、中には無資格者の場合や技術レベルが低い場合もあるため、口コミや施術内容など事前に調べておく必要があります。
4.がじゅまる整体院における腱鞘炎改善のための施術の進め方
手首に発生する腱鞘炎は、手首に痛みや腱の炎症がおきるため手首自体に原因があるように思いますが、そうでない事の方が圧倒的に多いです。
特に腱鞘炎の原因となりやすいのが、頚椎と胸椎のずれ。
腱鞘炎を患っている人のほとんどが、猫背で頭を前に突き出しているような姿勢です。
背骨のずれによって肩から手にかけての神経に問題が起きているケースもありますし、肘から先の橈骨と尺骨が捻じれてしまって、動かした時に関節同士が衝突して炎症や痛みを起こしているケースもあります。
背骨のずれによって内分泌バランスが崩れて、腱鞘炎を発症しているケースが非常に多いので、背骨のずれを正しい位置に調整し、身体の歪みや緊張している筋肉を整えていきます。
結果、身体全体の循環が良くなって腱や腱鞘の炎症が引きやすくなり、曲げ伸ばしで引っ掛かる症状も消えていきます。
それでも症状が改善されにくい場合には、肩や腕の骨を直接調整していく場合もあります。
併せて、土台となる骨盤や脚全体も調整していくので、元に戻りづらく整った身体づくりをしていくのが特徴です。
注射はあくまで外から体内に足しているだけなので、症状は良くなるかもしれませんが、根本的な原因が改善されたわけではありません。
身体の歪みを調整する事で、再発防止と手術無しで腱鞘炎を改善させることが可能です。
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、腱鞘炎改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは必要な情報を問診表にご記入頂きます。
- いつから
- 原因として思い当たる事
- 症状を感じる動作・体勢
- 身体が楽になる体勢
- 既往歴
- 運動習慣
他にも感じる症状があれば詳しくお伺いします。
主症状以外の様々な不調から原因を解明し、根本からの改善につなげる事が可能です。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
腱鞘炎といっても検査をするのは腕だけではありません。
腱鞘炎の原因は、腕以外の身体のありとあらゆる箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
これらの検査を正確に正しく行なっているからこそ、がじゅまる整体院では腱鞘炎を改善する事が出来ているのです。
まず我々が腱鞘炎と聞いて思い浮かぶ主要な原因は次の通りです。
- 背骨が歪んでいる(特に頚椎と胸椎)
- 片方の肩が上がっている
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 足首にずれが生じている
- 肩甲骨の動きが硬い
- 腕の骨が捻じれている
様々な可能性を考えながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、考えられる原因はほんの一部であって、もっと詳しく検査する事で判明するものも多々あります。
腱鞘炎は腱や腱鞘の炎症や腫れの他に、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張が原因となっている事が非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊なため、施術の前後で身体に様々な反応が出る場合があります。
- 身体が暑くなる
- 眠くなる
- 身体が怠くなる
- 動悸
- 呼吸が荒くなる
人によっては、症状が一時的に強くなったり、普段痛みが無い部分に痛みが出てくる場合があります。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、カイロプラクティックで使用するトムソンテーブルというベッドを使用していきます。ベッドは頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4つに分かれており、4つそれぞれが上下に動きます。
動く際に生じる衝撃と振動で、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。動く際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後、初めに実施した検査を元に再度検査を行います。そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節におけるズレのビフォーアフターを確認していきます。
4-6.施術後の説明
施術において、関節や筋肉の動きが狭い所に動きをつけるように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛のような痛みや、筋肉に張りを感じる場合があります。そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分程度歩くことを推奨しています。
骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして骨格に馴染ませる必要があります。
5.今後腱鞘炎を防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.スマートフォンの触り方
近年では持っていない人がいない程、普及されているスマートフォンですが、その操作方法次第では手首や指にストレスを掛ける事になってしまいます。
一方の手で持ち、逆の指で操作するのであれば構いませんが、片手で持って親指で操作をしてしまうと手首と指に強いストレスが掛かり腱鞘炎になりやすくなってしまいます。
物を握るように力を入れると自然と指の可動域が狭くなり、非常に強い負荷が掛かってしまうからです。
長時間スマートフォンを触る習慣のある人は操作の仕方を改めてみると良いでしょう。
5-2.物の持ち方
重い荷物を持ったり、何か作業をする際に身体の使い方として、脇をあけてしまうと手首に強いストレスが掛かります。
例えば、離れたところにある荷物を持ち上げる際に、脇を広げて腕だけで持ちあげようとすると力が入りにくく、先端部分である手首や指にストレスが掛かるのです。
逆に、離れたところにある荷物を持ち上げる際に、脇を締めて自分の身体ごと迎えに行くような形で荷物を持ち上げると非常に力が入りやすく、手首への負担も軽く済むのです。
荷物を持つ時に限らず、あらゆる作業に於いて脇を広げてしまうと手首に大きな負荷が掛かってしまうので、意識して脇を締めるようにしましょう。
5-3.イソフラボン
女性の場合、閉経後や産後に腱鞘炎が発症しやすくなるケースがあります。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少してしまったことに影響しています。
エストロゲンは損傷した細胞を回復させる作用がありますが、減少する事で損傷した腱鞘の回復が出来ず、組織自体が硬くなってしまうのです。
それによって腱と腱鞘の動きが悪くなり腱鞘炎が起きてしまいます。
実はこのエストロゲンに似た作用を持つのがイソフラボン。
大豆や大豆食品に多く含まれており、細胞の回復を助けて腱鞘炎を起こしにくくする事が出来ます。
6.患者様より頂く腱鞘炎にまつわる質問
6-1.腱鞘炎の痛みが非常に強くて物を握る事も出来ないのですがどうすれば良いですか?
腱鞘炎とは、腱の通り道である腱鞘に炎症が起きる事で生じる痛みです。
痛みがある状態から更に酷使する事で炎症が悪化して、動かした時の痛みや物を握るなどの動作が困難になる事があります。
痛みがひどく炎症が強い場合には、まずはアイシングが第一。
氷嚢や保冷剤などで患部をしっかりと冷やすようにしましょう。
また、患部のマッサージはNGですが、手首や指を動かす筋肉は前腕部分にあるため、前腕のマッサージをすると痛みが和らぐ場合があります。
6-2.接骨院なら保険が使えて、マッサージもされて良いと思うのですがどうでしょうか?
接骨院なら、確かに保険を使って安価に施術を受ける事が可能です。
しかし、なぜ毎日のように何度も通う必要があるのでしょうか。
恐らく施術直後は良くても翌日にはすぐ戻ってしまう、良くはなってないが悪くもなってない、理由は様々かと思いますが、多くの場合に結果が出ず現状維持であるからではないでしょうか。
がじゅまる整体院では保険適用外で施術させて頂くため、最速最短で結果を出します。
辛い腱鞘炎から一分一秒でも早く解放されると嬉しいですよね。
6-3.腱鞘炎は温めるべきですか?冷やすべきですか?
痛みが強く炎症が起きている場合にはアイシング一択になります。
この状態で温めると、筋肉が一時的に緩み血流が良くなって痛みが和らぐ場合がありますが、あくまで一時しのぎ。
炎症は悪化してしまう為、長引かせる要因となります。
しかし、腱鞘炎を発症しておらず、予防的な意味では温めるのは非常に効果的です。
筋肉を温めて疲労を溜め込まないようにする事で、腱鞘炎を予防することが出来ます。
6-4.腱鞘炎は時間が経てば治りますか?
軽症であれば良くなる可能性はあります。
しかし、それまで通りの負荷を手や指に掛けてしまうと炎症が悪化して、腫れがひどくなり、腱鞘と腱が強く摩擦して痛みが強くなってしまう場合があります。
炎症を引かせるためにはなるべく患部に負荷を掛けないようにする事が大切です。
もし、しばらく様子をみても症状が変わらない場合には、専門の医療機関を受診する事をおすすめします。
6-5.産後はいつから施術することが出来ますか?
産後のケアは1ヶ月後くらいから始めると良いでしょう。
妊娠中からホルモンの作用で骨盤の靭帯が緩み、産後は時間とともに少しずつ閉じていきます。
しかし、非常に不安定な状態なので閉じていく過程で身体に偏った負荷を掛けてしまうと骨盤に歪みが生じて、腰痛や肩凝り、腱鞘炎や美容上の問題が起きてしまいます。
産後に身体を整える事は、妊娠から出産にかけて負荷が掛かった身体を正しい状態に調整し、あらゆる不調を改善する事ができるため非常に大切です。
産後のケアは、1ヶ月検診が無事に終わり、問題が無い事を確認した上で始めるといいでしょう。
ただし、帝王切開の場合は3ヶ月程度時間が必要になってくるので注意が必要です。
また、産後は体調が安定しない事も多いため、体調と相談しながら施術を受けるようにしましょう。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
腱鞘炎だからといって、原因は手首や指にあるとは限りません。
頭のてっぺんからつま先まで様々で、正確に検査しないとわからないものばかり。
一時的に症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる、そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
施術を進めるうえで必要な治療間隔は提案させてもらいますが、強制もしないし過剰な通院指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、適切な通院間隔と可能な限り最短での改善をお約束します。
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