股関節は骨盤と大腿骨を結ぶ関節で、そもそもがしっかりとはまっている構造なので先天的な異常があったり、骨折でもしない限り他の関節に比べて不具合が出る可能性は少ないでしょう。
ただし、老化によって股関節の動きが狭くなったり、軟骨がすり減り安定性に欠けた状態で長期間動かすことで徐々に関節が変形していきます。
日本人口1億2千万人のうち100万人~500万人(約1%~4%)が変形性股関節症を患っていると言われており、男性に比べ女性の方が多いというデータがあります。
症状の強弱はもちろんありますが全体のデータを見ると意外と多いな、とびっくりすると思います。
股関節が変形してくることで、関節部分の痛みや運動障害、更には臀部や足全体に症状が現れてくる事もあります。
また、動かすことで痛みが発生する為、なるべく動かさないようになり健側にくらべて筋肉量の低下が認められる場合があります。
股関節痛が起きる場合というのは
- 関節が変形している(変形性股関節症・臼蓋形成不全等)
- 関節に変形は無く筋肉が緊張している
- 病気による痛み(腫瘍・リウマチ等)
に分けられます。
必要な検査をしてどのような治療が必要なのか、状態に応じて適切な処置をしていくことが大事です。
この記事では
- 股関節痛とは何なのか?原因は?
- 痛みがあらわれたらどこに行って、どんな検査や治療法を受けるべきか?
- 自分で痛みを和らげる方法は?
- 予防法や今後ならない為にどうすればいいのか?
がじゅまる整体院がお伝えできる股関節痛にまつわる全ての情報を記事にさせてもらいました。
痛みに苦しむ人がこの記事を読んで少しでも症状が和らぐことが出来ればと思います。
ではひとつずつ見ていきましょう。
1.股関節痛とは
1-1.股関節痛とは?
股関節は骨盤と大腿骨を連結しており、半円状に窪んだ骨盤部に球体状の大腿骨がはまっているような構造の為、あらゆる方向に対して自由に動かすことが出来ます。
それによって日本人に多いしゃがむという動作も、体を支えながら柔軟に対応することが出来るのです。
また、関節の表面には弾力性のある軟骨があるため、動かしたときの衝撃吸収や関節同士が直接ぶつからずスムーズな動作が出来るようになっています。
しかし、何らかの原因で軟骨がすり減ったり、本来の位置から関節がずれたり、制限された可動域を超えて無理やり動かそうとする事で痛みが発生するのです。
股関節の主な症状は痛みと運動制限です。
痛みは鼠径部に感じる事が多いですが、状態によっては臀部・ふとももに感じる事もあり、動かした時の痛みや体重をかけたときの痛み、人によっては寝ている時にも痛みを感じる事があり睡眠に影響が出る事もあるようです。
日常生活動作においても、日本人は床で作業することが多い為、しゃがむ・正座・和式トイレなど不便を感じる点は多いかもしれません。
股関節痛に悩みながら生活することで歩き方や動作、姿勢が痛みを避けるようになり、他の部分に余計な負担が掛かって身体のバランスが崩れた結果、肩こり・頭痛・背部痛・腰痛などあらゆる症状がでる可能性が高いです。
また、家系に膝関節や股関節の変形性関節症を患っている人がいた場合、遺伝する可能性もあります。
股関節症は症状の進行具合に応じて回復までの速さが大きく変わるので、痛みを感じたら早期に適切な検査を受け、状態を把握し自分に合ったストレッチや生活の癖を見直す事で十分予防することも出来ます。
1-2.股関節痛の原因は?
股関節痛は原因次第ですぐ良くなるものもあれば、非常に時間がかかるものもあります。
今起きている痛みの原因はどれなのか特定していきましょう。
筋肉の緊張
筋肉は、長時間同一姿勢を続けたり、同じ動作を何度も繰り返すことで疲労が溜まり徐々に緊張してきます。
足を組んだり、不自然な体勢を続けるなどの生活の癖によって骨盤が歪み、股関節が本来の位置からズレることで周辺の筋肉に負荷が掛かりやすくなり、常にお尻や太ももの筋肉が無理に引っ張られる為、歪みの無い身体に比べて疲労が溜まりやすくなります。
股関節に痛みを感じて来院される方の8割近くが筋肉の緊張によるものです。
筋緊張による股関節痛の場合、骨盤と股関節の歪み・ズレを調整し、緊張した筋肉を緩める事で痛みの大分部を取り除く事が出来ます。
更に、背骨・膝・足首と細かく見ていき、歪みの癖を取り除き再発を予防する必要があります。
変形性股関節症
変形性股関節症は、関節自体に不具合が生じた状態で長期間使い続けることで、軟骨がすり減り関節自体が変形していく病気です。
この病気には一次性によるものと二次性によるものがあります。
一次性とは、関節そのものに原因が無く股関節に負担となるような動作の繰り返しや老化によって徐々に軟骨がすり減り変形して、痛みが徐々に強くなっていきます。
年齢は40代前後から徐々に増え、肥満体質やしゃがみ動作を繰り返す、重い荷物を持つような肉体労働者に多い傾向にあります。
二次性とは、先天的に関節部分に形成不全がある場合や病気をきっかけに発症する場合です。
特に小児期の臼蓋形成不全の後遺症で発症する場合が多く、男性よりも女性に多いです。
変形の状態はレントゲン写真で確認することが可能です。重症化することで関節の隙間が狭くなったり棘状の変形や、徐々に関節軟骨が薄くなることが確認できます。場合によってはMRI検査によって詳しく診る場合もあります。
症状は動作の初めや体重を掛けた時に股関節の付け根に痛みを感じることが多く、可動域が狭くなっている為しゃがみ動作や屈むといった動きが出来なくなります。また、痛みを避けた動きをする事によって患側の筋肉量が低下し細くなったり、足の長さに左右差が生まれやすくなります。
痛みを避けた動作や日常生活においての姿勢が崩れるため、股関節以外の部分に負担が掛かるような身体の使い方をするようになってしまい、腰痛や肩凝りや頭痛などの原因になりやすいです。
大腿骨頭壊死
股関節は骨盤と大腿骨により構成されていますが、大腿骨側の一部(大腿骨頭)の血流が途絶えて壊死してしまった状態を言います。
組織として死んでしまうため骨代謝がされずに大腿骨頭の形が崩れて、痛みがあらわれます。
原因は血流障害ですが、ステロイドの使用が危険因子に挙げられています。リウマチや膠原病などステロイドはあらゆる病気で使用されることが多いですが。長期的に使用することで大腿骨頭壊死のリスクが上がると言われています。
ほかにもアルコールの多量摂取や加齢、女性よりも男性に好発しやすいなどの影響があります。
症状は階段などで体重を掛けた時の痛みや違和感、関節の可動域が狭まり歩き初めに股関節の付け根に痛みを感じやすくなる為、スムーズに歩くことが困難になります。
症状が進行した状態だとレントゲン検査で容易に診断することが可能ですが、初期状態だとわかりづらいためMRI検査によって診断することが多いでしょう。
骨に対しての血流そのものが無くなってしまっているので投薬治療による効果が期待できない為、手術による治療法がメインになります。
リウマチ性股関節症
関節リウマチでは関節を破壊されることが多くその中でも股関節は障害を受けやすい関節の一つです。
本来、免疫というのは体の中に細菌やウイルスが入り込んだ時に自分を守るために働く機能ですが、リウマチでは誤って自分の細胞や体を攻撃してしまい、関節が炎症を起こしてしまいます。
関節を覆う滑膜に慢性的な炎症が起きたことで血管が増加し、滑膜内に白血球が入り込みます。これにより関節内で自己免疫が起きて骨代謝のバランスが崩れ、骨の破壊が進み軟骨や骨が溶けていってしまうのです。(骨というのは破壊と修復を繰り返すことで常に新しい骨を生み出しています。)その弱った軟骨と骨に体重が乗る事で、さらに関節の破壊が進んでいきます。
リウマチの症状は股関節だけでなく、全身の関節に影響が出るため指・手・肘・肩・足首・膝と股関節以外にも痛みや腫れを伴う場合がほとんどで多くの場合、左右対称で関節が変形していきます。
特徴的な症状に朝起きた時の手のこわばりや、関節以外にも倦怠感や風邪のような症状が起こるため、あらゆる関節に違和感や症状を感じる場合は病院での検査を検討すべきです。
男性に比べて女性に発症しやすく、男女比は1:3と女性に多いというデータがあり、特に30~50歳前後に多い傾向があります。
家系にリウマチ患者がいる場合、遺伝するケースもありますが絶対ではありません。なにかの病気や怪我、喫煙、ストレスがきっかけとなる事も多く、原因が判明していない病気の一つです。
血液検査でリウマチ因子や炎症反応を診ていきますが、検査結果が類似した病気がある為、肝臓・腎臓などあらゆる検査を行うことが多く、レントゲン検査で関節や骨の状態を確認し、エコーやMRI検査で滑膜の状態を確認します。
リウマチの治療法は投薬治療が中心となり、消炎剤・ステロイド薬・抗リウマチ薬、最近では特に生物学的製剤が良く使われています。非常に有効である一方で薬自体が高額であったり、副作用で免疫力が低下する為専門医による治療が必要となります。
また、リウマチの治療においてステロイド薬を使用することが多く、その際に原因不明の突発性大腿骨壊死を発症するケースがあります。
1-3.人工骨頭置換術とは
変形性股関節症の診断が下った患者さんには、痛み止めやリハビリなどの保存療法、接骨院・整体院での手技療法の他に観血療法という選択肢があります。変形した股関節部分を取り除き、新しく人工関節を入れる人工骨頭置換術という手術です。
しかし、手術を行うタイミングや年齢、身体の状態によってはリスクを伴う場合があるので注意しなければなりません。
骨密度が低いリスク
高齢者の人工骨頭置換術は骨自体が弱くなっている可能性があり、人工関節を自分の股関節と入れ替える必要がある為、体内の骨とつながなければなりません。
まず骨セメントを使わないセメントレスで接合すると関節自体が緩む可能性は低いのですが、関節固定が安定するまで半年近く掛かる為、それまでは関節に無理になるような体勢や負荷が掛からないようにしなければなりません。
次にセメントを使用して接合すると、初めは固定力も強く安定していますが、時間が経過するとともに緩んでくる危険性があります。人工関節手術は年々進化し続けていますが、使用する素材によってどうしても良し悪しがあります。手術が成功しても関節自体にゆるみが出てくる可能性があるため、今後再手術というリスクも頭に入れておかなければなりません。
その為、万が一骨密度が低いようであれば、人工関節周りに骨折の可能性がある為、注意が必要です。
免疫力が低下していると危険?
骨ではなく体そのものの免疫力が低下していると、人工骨頭置換術が成功してもその後に感染症に引き起こしてしまえば重症化する危険性があります。
発症してしまうと傷の回復が遅れるため、再び手術で人工関節自体を付け替えなければならないような事になりかねないのです。
注意するのは手術した股関節だけではありません。
術後の感染症予防には水虫や皮膚炎、歯槽膿漏等による細菌の侵入で感染症が起こることもある為、足・口腔内も清潔に保っておく必要があります。
日常生活においての姿勢や動作
人工骨頭置換術を無事終え、リハビリを順調に進めていく事で元の体調に少しづつ戻っていきます。そこで無理になるようなことをしなければ普通の生活が送れるようになるでしょう。
しかし、身体の使い方には気を付けなければなりません。なぜなら股関節にとって無理な方向に動かすことで脱臼の恐れがあるからです。
例えば、股関節を内側に捻る動きは関節が外れてしまう可能性が高いです。
また、日本の生活様式に多い、しゃがむ・あぐら・正座といった動作は手術後に行うと負担が大きく、非常に危険です。
直接床に座って生活することの多い日本ですが、椅子やソファ、ベッドなど股関節を深く曲げなくても過ごせるように家族の理解を得ながら洋式の生活に変えて行く事が必要です。
万が一人工関節が脱臼した場合、再手術になる事もある為やってはいけない動作を頭に入れておかなければなりません。
2.自分で股関節痛を和らげる方法
2-1.ウォーキング
ストレッチや筋力トレーニングももちろん重要です。
しかし、それよりも簡単で基本的な運動があります。
それが『ウォーキング』です。
身体の4割は筋肉、その内7割の筋肉は下半身にあります。
歩く頻度が減る事で筋肉の柔軟性が低下し、関節の可動域が狭まってしまうのです。
膝や股関節の可動域が狭くなる事で骨盤にストレスが掛かりやすくなり、歪みが生じる事で股関節痛の原因となるのです。
様々な方に聞いてみても1日30分以上歩くという方は多くはありません。
歩く事によるメリットは非常に多く、例えば次の効果が期待できます。
- 全身のバランスが整い、骨盤と背骨がリセットされる
- 下半身の筋力維持・向上、骨にも刺激が入るため骨粗鬆症の予防にも繋がる
- 下半身の血流が改善され血圧が安定する
- 継続する事で持久力が付き心肺機能が向上する
最も基本的な運動の1つなので生活に取り入れて習慣化していくと良いでしょう。
2-2.無意識の癖をやめる
- 足を組む
- 立位で左右決まった方に体重をかける
- 片方の肘掛ばかり使う
日常生活中でやってしまう癖があると思います。
その癖が続く事で身体は歪み、バランスが崩れて股関節痛の原因となってしまうのです。
もしくは、既に歪みが生じている事で足を組みやすくなっている、偏った体重の掛け方をしてしまっている可能性があります。
どうしてもやってしまう場合には、すべき対処方法があります。
それが、反対の動きをする事です。
- 組んだ足とは逆の足を組む
- 掛けた方と逆側に体重を掛ける
- 使ってない方の肘掛を使う
普段とは逆の動きをする事で違和感があるかもしれません。
使い慣れていない関節や筋肉を使う事による違和感です。
すぐに変化が出るものではありませんが、継続する事で効果があらわれるはずです。
2-3.ストレッチ
筋肉は骨と骨を繋いでいるもの
まり、筋肉に柔軟性を付ける事で関節に掛かる負荷を軽減させる事が出来ます。
特に、身体の中心にある骨盤を支えている下半身の筋肉は非常に重要な役割があります。
下半身の筋肉が弱くなる、柔軟性が低下すると関節痛を初め、あらゆる病気や症状の原因となります。
血液循環が悪くなる事で血圧の上昇や糖尿病や脳梗塞。
骨盤内には内臓があるので、内臓への血流が悪くなり腎機能の低下、排泄機能の低下も考えられます。
下半身の筋肉が働かなくなると身体の中心にある骨盤が不安定になりバランスが乱れて、歪みとなり股関節痛を初めとした肩凝りや腰痛、頭痛などあらゆる不調が起こりやすくなってしまうのです。
3.股関節痛改善にむけた施術を提供する場所
どこにいけばどんな治療や検査をしてくれるのか、それぞれに特徴や出来る出来ないがあります。
ひとつひとつ詳しく説明していきましょう。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたり、健康保険が適用されます。
病院の一番大きな違いは画像検査と手術が出来るという点でしょう。レントゲン検査やMRI・CTを使う事で骨の変形や股関節の異常、その他の病気を発見、診断することが出来ます。
重度の変形性股関節症で、症状が強い場合には人工関節を入れる人工関節置換術が効果的な場合があります。
骨折・脱臼にも対応しており、高齢者に多い大腿骨頚部骨折という太ももの付け根部分の骨折は、保存療法では安静期間中に認知症や筋肉量の低下が心配される為、手術を選択する場合が多く早期回復を目指します。
その他の治療法は電気などの物理療法や軽いマッサージ、運動療法、薬や湿布の処方をしてくれます。
3-2.接骨院
柔道整復師という国家資格を所有おり、症状によっては健康保険が適用される場合があります。
画像診断は出来ませんが、病院で原因不明と言われた症状に対して、触診によって筋肉の状態を見極め判断していきます。
骨折・脱臼にも対応していますが、股関節周辺の骨折・脱臼は保存療法では不安要素が多い為、病院で治療する場合がほとんです。
股関節痛に対しては電気による物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周りの関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて症状を取り除いていきます。
治療内容は根本治療よりも筋肉に対して施術する対象療法メインの治療院が多いかもしれませんね。
営業時間も病院に比べて遅くまでやっているため、夜の時間でも治療に行くことが出来、また保険が適用される事も多いので一回あたりの金額を抑えることが出来ます。
しかし、病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報が必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で
- 時間で金額が設定されたマッサージ
- 電気治療器による施術(高周波治療器など)
- 骨格調整(カイロプラクティック、強制など)
- ストレッチを中心とした治療
- 筋膜リリース
というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など細かい事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院における股関節痛の施術の進め方
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、股関節痛改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは問診表にご記入頂きます。
本日来院するきっかけとなった現在の身体の状態について詳しくご記入ください。
- いつ
- 発症した原因として思い当たることは?
- 症状が強くなる動きや体勢は?
- 楽に感じる体勢はあるか?
- 既往歴の有無
- 職業
- 運動等の生活習慣について
また、主症状以外で気になる症状等あれば、細かくご記入ください。
身体の状態について詳しく教えて頂く事で、様々な論点から原因を突き止め、根本的な改善に繋げる事ができます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
股関節の痛みだからと言って股関節の検査だけをするのはNGです。股関節痛は原因を特定するのが難しい上に、股関節以外のありとあらゆる身体の箇所に原因が隠れている可能性があるからです。
こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院では、より良い結果を出す事が出来ています。
例えば私たちが股関節痛と聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 背骨がずれている
- 肩の高さが左右で違う
- 骨盤が歪んでいる
- 膝が捻じれている
- 足首の硬さが左右で違う
- 左右の足の筋肉が緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
股関節といっても痛む場所に直接的な原因は無く、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後、施術前に実施した検査データを元に再度検査を行います。
そこで筋肉の状態や関節の可動域、関節のズレの変化を確認し、施術前後の変化を診ていきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。
そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格は調整されて整ったいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。
5.今後股関節痛にならない為に知っておくべき事
5-1.股関節への負担を減らす
股関節の負荷を減らす上で体重管理というのは非常に重要になってきます。
例えば体重が1kg増えた場合、日常生活で股関節に掛かる負担はどのくらい変化するのか
- 歩行時は3倍
- 階段昇降は5倍
- ランニングは7倍
と言われており、体重増加がいかに股関節に影響を及ぼすかが分かるかと思います。
体重管理の基本は食事と運動です。
食事では
- 糖質を制限して血糖値の急上昇を抑える(甘い飲み物を控えて、食事を摂る時は副菜から食べる)
- 間食を控える(なるべく砂糖を使っていないナッツ系や小魚等の方が良い)
- 飲酒する場合は蒸留酒に
- 食べている量を変えずに1日3食から5食にする
- 身体の代謝を上げるために朝食は抜かない
- 水分は1.5リットル~2.0リットル摂るようにする
運動では
- 減量するには基本的に有酸素運動(ウォーキングは30分程度)
- 代謝を上げるために筋力トレーニングで筋肉量を増加させる(痛みが伴わない範囲で行う)
※プールでの運動は、水温で筋肉が冷えてしまい筋肉が落ちてしまう可能性がある為、あまりおススメはしません。
また、減量始めたばかりだと内臓脂肪が消費される為、体型的な変化は見られないことがほとんどです。
体脂肪を減らすためには長い目で見ないといけないのでモチベーションの持続が減量の要になりますね。
5-2.靴の選び方
股関節痛を予防する上で非常に重要となってくるのが靴選びです。
運動の為にウォーキングといっても、ウォーキングシューズを履かずにサンダルで歩いてしまっては良くなるどころか悪化する可能性もあります。
大きすぎず小さすぎずジャストサイズであり、スムーズに歩くために必要な機能を備えた靴で歩く事が重要です。
- ヒールカウンター(踵~アキレス腱を覆う部分)がしっかりと硬く作られている
踵が固定されることで歩いたときに横ブレを抑えて、股関節に掛かる負担が軽減されます - シャンクと呼ばれる板が靴底に入っている
シャンクが入っていないと靴が柔らかい為、歩行時に地面からの力が上手く伝わらず余計な負担となってしまいます。 - 本当にジャストサイズ?
靴屋で店員にサイズの事を聞くと、多くの場合はジャストサイズよりも少し大きいサイズをすすめられることがほとんどです。
また、改めて靴のサイズを測ってみると思っていたサイズとは全然違う事もあるので、測りなおしてみるのも良いですね。
靴のサイズは、長さの他に幅と足囲があるので(B~6E)併せて確認するべきでしょう。
5-3.足を整える
靴選びが股関節に影響を与えるように、足部(踵から足先まで)が機能していない事によって股関節に負担をかけている可能性があります。
歩行中の足部には大きな負担がかかり、歩く時の一歩には地面を押す力と押し返される力が働き、この時足部には体重の約1.2倍の負荷を受けています。
1日平均歩数は8000歩と言われているので、足部は8000回もの衝撃を受けている事になるのです。
- この衝撃を吸収させるための土踏まず
- 踵から着地した時の衝撃を親指で蹴り出し推進力に変える為の安定した構造
これらの機能が働かなくなった状態で過ごすと、股関節に負担が掛かるような歩き方になり、痛みや不調の原因になる可能性があります。 - 土踏まずが無く、平らな状態
- 外反母趾もしくは内反小趾
これらに該当する場合、足部の機能が低下している可能性があるため、インソールや足部周辺のストレッチ・筋力トレーニングがおすすめです。
足部周辺を鍛えたり整えることで足部全体の機能向上につながります。
例えば、かかと上げを日常的に続けることで足首のトレーニングになり、アキレス腱のストレッチは足部周辺の柔軟性を高めるために非常に有用なので、負担の軽減が期待できます。
負担にならない範囲でやってみるのがおすすめです。
6.患者様より頂く股関節痛にまつわる質問
6-1.近所の整体に通おうと思っているのですがどうすれば良い整体院に巡り会えるでしょうか?
良い整体院を探す上で必ずチェックすべきポイントがあります。
- 良い口コミが多いか(過剰な口コミ件数は逆に警戒すべきです)
- 定期的なホームページ更新がされているか
- 予約制(施術に必要な時間を抑えてくれます)
- 施術担当者が毎回同じ(症状経過を追う必要があります)
ホームページ管理が行き届いている整体院は経営においても、施術内容においてもしっかりとしている場合が非常に多いので必ず確認すべきポイントです。
6-2.股関節痛を予防する方法はありますか?
- なるべく負荷を減らす(杖を使用して荷重を避ける etc)
- ダイエット(体重増加は股関節に掛かる負荷が倍増します)
- 軽い運動(筋肉低下を避けるために最低限の運動はするべきでしょう)
- 身体を冷やさない(筋肉が固くなると柔軟性が低下して股関節に負荷が掛かります)
股関節は、違和感がある状態で長期間生活する事で痛みや変形を起こす可能性が高くなります。
気になる場合は、早めに対処する事をおすすめします。
6-3.何回通えば股関節痛は治りますか?
症状・身体の状態・股関節痛がいつからなのかにもよりますが、初回の治療でも変化を感じることが出来ます。
しかし、治すとなると話は別です。
股関節痛は身体に歪みが生じた結果、股関節にストレスが掛かり続け、痛みが出ている状態です。
そのため、改善させるには身体の歪みから正していく必要があります。
身体の歪みは長い時間、生活の癖によって生じたものなので、一度の施術では時間の経過によって元の身体の状態に戻ってしまいます。
生活の癖・身体の癖から改善させていかなければならないので、初めのうちは間隔を詰めての施術を提案します。
もし、一回で治してほしいという依頼であればお断りさせていただく可能性があります。
6-4.股関節が変形したら絶対手術しないと治りませんか?
変形したら必ず手術する必要があるのでしょうか、と良く聞かれますがそんなことはありません。
レントゲンで診た時に変形が進行していても、痛み自体が弱く日常生活に影響が無いのであれば無理に手術する必要は無いです。
人工骨頭置換術の目的は痛みの除去です。なので症状が無い変形をわざわざリスクを負ってまで取る必要はありません。
また、股関節が変形し痛みが強い場合でも、必ずしも痛みの原因が変形であるとは限りません。
筋肉の過緊張や全身のバランスの乱れを整えることで弱くなる痛みもあるので、股関節だけを診るのではなく全身の状態を把握して細かく検査することで見つかる原因もあるのです。
重度の変形を確認し、変形によって日常生活に支障をきたす程の痛みが発生している場合は人工関節手術を選択する事もあります。
6-5.人工関節は一度入れたら一生入れたままですか?
人工関節の耐用年数が20年程度と言われており、一生持たせるために平均寿命が女性87歳・男性81歳である事から60代以上の患者さんが対象となります。
また、骨と人工関節が緩んできた場合には最初の人工関節を外して、新しいものを再び装着する人工関節再置換手術というものもあります。
体重の増加は股関節に大きな負荷が掛かり、1kg体重が増えると股関節には5倍の5kgの負荷が掛かると言われている為、体重の増加は再置換手術までのタイミングを早める一つの要因となっている為、気を付けなければなりません。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
股関節痛といっても、頭のてっぺんからつま先まで原因様々です。 細かく診ないとわからないものばかりなので、その時は症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
なので必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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