シンスプリントという言葉を聞いたことがありますか?
和名は「過労性骨膜炎」
過労性と言う名前の通り、使い過ぎや練習のし過ぎによって起こるスポーツ障害です。
膝より下の下腿部は脛骨と腓骨の二本の骨で構成され、周辺の筋肉が疲労し緊張する事で骨の付着部に炎症が起きて痛みが生じるようになります。
症状には個人差があり、軽度の内は動作時のすね部分の痛みだけですが、悪化すると外側やふくらはぎにも痛みが生じるようになり、安静時痛がある事もあります。
特にランナーは発生率が3~4割と比較的高く、ジャンプや走り動作が多い競技では多く見られます。
また、サイズや合わない靴を履き続ける事でも発症する事はあります。
しかし、シンスプリントの原因はオーバーワークや靴の不適合だけとは言い切れません。
確かに、オーバーワークによって疲労した筋肉を緩めて炎症を落ち着かせれば痛みは引くかもしれませんが、筋肉を緊張させている身体そのものを改善させなければ、再発のリスクは避けられません。
施術家たちの中でもよく言われているのは「シンスプリントは一度痛みが引いても時間が経てば必ずまた痛くなる!」という事です。
これこそが、シンスプリントを本当の意味で改善する事の難しさを物語っています。
2023年現在、医学は日々進歩して身体の機能・構造についても少しずつ解明は進んでいるかもしれません。
しかし、実際に患者さんに施術をしてリアクションをみている我々はそうは思えません。
施術家の私が言うのもおかしな話ですが、シンスプリントの患部に負荷が掛からないように身体のバランスを調整する事は簡単ではありません。
また、施術を進めていく上でもう一つ忘れてはならない視点があります。
それは、原因が全員同じでは無く、人によって全く異なるという事です。
当たり前かもしれませんが生活習慣が同じなんて人はいません。
それぞれ癖も違うし、そもそもの身体のスペックも違う、持病があるかどうかも違います。
それだけでも一人一人原因となる部分が同じであるはずは無いのです。
さらに、原因がシンプルに一つだけである事はほとんど無く、様々な要因が混ざり合い複雑化して発症に至っているパターンが大半でしょう。
私たちがじゅまる整体院は開業から5年が経過し、多くのシンスプリント患者と向き合い改善する事が出来ました。
これほどの結果を出す事が出来ている理由は明確です。
シンスプリントの原因が全員同じでは無い事を前提に丁寧に検査を行い、その人固有の原因を特定する事に全力を注いでいるからです。
前置きが長くなりましたが、今回そんながじゅまる整体院だからこそお伝えできるシンスプリントの話があると思い記事を作成させて頂きました。
- シンスプリントとはまず何なのか?
- シンスプリントが発症するのは何が原因か?
- 何をすればシンスプリントを治す事が出来るのか?
- どこに行けばシンスプリントを改善出来るのか?
- シンスプリントを予防するために自分で出来る事は?
シンスプリントに関するあらゆる情報を可能な限りお伝えしていきます。
本記事をご覧いただいて、シンスプリントの症状から解放される日々を送っていただけますと幸いです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.シンスプリントとは?
シンスプリント改善のためにもシンスプリントの基本的な知識を身につけることからスタートしましょう。
1-1.シンスプリントとは、
シンスプリントとは、下腿部に負荷が掛かって脛骨に炎症が起きている状態の事を言います。
シンスプリントと訴える患者の症状は様々で次のようなケースがあります。
- すねの内側部分に痛み
- 非常に強い圧痛
- 悪化してくると骨全体が痛む感覚
- 安静にしても痛む etc
シンスプリントの発症には、必ず原因があります。
それはオーバーワークによる疲労の溜め込みすぎや患部周辺の筋肉が硬くなってしまったからという事では無く、なぜ過剰な負荷が掛かり疲労が蓄積してしまったのかという事です。
関節の可動域が狭くなってしまった事に原因があるかもしれません。
また、可動域が狭くなった原因が普段の癖など、日常生活動作にある可能性も考えれれます。
シンスプリントの原因を一つだけとは決めつけず、様々な要素が複雑に絡み合っている場合が大半と考えるべきでしょう。
だから、シンスプリントを根本から改善するためには一人一人の生活習慣や癖と向き合う必要があるのです。
1-2.シンスプリントは対症療法が中心?
専門の医療機関に受診しても多くの場合
- ふくらはぎのマッサージ
- 電気や温熱などの物理療法
- 超音波治療器
- 痛み止め
- 筋弛緩剤
患部に対しての対症療法が中心となる事が多いです。
患部の炎症を抑えたり、周辺の筋肉をマッサージすれば症状自体は時間が掛かる事無く抑え込む事が出来ます。
しかし、これだけの処置では結局、脛骨部分に掛かる負担を改善させたわけではないので高確率で再発してしまう事でしょう。
実際に、病院を受診後に私たちのもとにいらっしゃる患者様のお話を聞いてると次のような事をよく聞きます。
- まず湿布と電気治療
- とりあえず痛みが弱くなったから、痛くなったらまた来てください
- 痛みが出ているうちは練習を休んで
つまり整形外科をはじめとした専門家の腕があっても、シンスプリントの根本的な原因の特定は難しいのです。
表面化している症状だけをみればシンプルなのですが、その裏に隠れる原因は複合的に絡み合っているため、明確な特定は難しいのです。
ただ、その人と向き合って一つ一つ可能性を追及していけば、ほぼ間違いなくシンスプリントの改善に近づける事は可能です。
1-3.シンスプリントを発生させる要因
シンスプリントはジャンプや走り動作を繰り替えす事で、筋肉に負荷が掛かり過剰に緊張することで、脛骨に炎症が起こって痛みが生じるようになります。
では、何が患部に負荷を掛ける要因となるのか見ていきましょう。
オーバーワーク
筋肉は使い続ける事で少しづつ疲労して、硬くなり伸縮性がなくなっていきます。
この筋肉が脛骨の付着部の骨膜を引っ張る事で、脛骨には常に牽引のストレスが掛かっている状態です。
この状態が長く続くと、骨膜が炎症を起こして痛みが生じるようになるのです。
また、この状態で練習を続けて負荷を掛ける事で疲労骨折を起こしてしまうケースもあります。
不慣れなフォーム
あらゆる競技において重要となってくるのがフォームです。
しかし、始めたばかりの初心者は不慣れなフォームで余計な力が入ってしまい、疲労や負荷が掛かりやすくなってしまいます。
また、筋力的に不足しているなどの理由から軸がブレやすく安定しないというのもフォームの乱れに繋がります。
足のアライメント異常
偏平足(土踏まずが無い)や回内足(立った状態で踵が内側に倒れる)などの異常は、走行中やジャンプで着地した際の衝撃を吸収する事が出来ずダイレクトに負荷が掛かるようになってしまいます。
その結果、筋肉に余計な疲労が溜まりやすく、足全体への負担が大きくなってしまうのです。
身体の歪み
身体に歪みが生じていると、身体には偏った負荷が掛かるようになってしまいます。
例えば、身体の中心部分にある骨盤は、土踏まずのように衝撃を吸収する役割を担っていますが、骨盤にずれが生じていたり、関節の動きが悪くなっているとこの作用が正しく機能せず、大きな負荷が身体に掛かるようになってしまいます。
骨盤に限らず、上半身の歪みによって姿勢が崩れて、下半身に負担となっているケースも多くみられるため、全身のトータルバランスを整える必要があります。
靴
靴の履き方一つで身体にとってプラスに働くか、マイナスに働くかは全然変わってきてしまい、足底腱膜炎発症の要因になってしまいます。
- 靴紐を結ぶときに足を爪先に合わせて結びがちですが、靴を踵に合わせる
- 下から2番目の紐をしっかりと締める
- 一番上をしっかりと締めて足首を固定する
正しく結ぶ事で靴の機能を十分に発揮して、足への負担を軽減する事が出来るでしょう。
また、サイズの合わない靴を履いている場合も余計な負荷が足に掛かり疲労しやすく、シンスプリントのリスクが上がってしまいます。
2.自分でシンスプリントを和らげる3つの方法
2-1.靴の選び方
シンスプリントの痛みを緩和させたり、予防する上で非常に重要となってくるのが靴選びです。
例えば、運動の為にウォーキングといっても、ウォーキングシューズを履かずにサンダルで歩いてしまっては身体に良いどころか、悪影響を与えてしまう要因となります。
スポーツをする上でも、合っていない靴を履いているとパフォーマンスも下がり、足に余計な負担を掛ける為疲労が溜まりやすくなってしまいます。
大きすぎず小さすぎずジャストサイズであり、スムーズに力を伝えてくれる必要な機能を備えた靴を選ぶ事が重要です。
- ヒールカウンター(踵~アキレス腱を覆う部分)がしっかりと硬く作られている
踵が固定されることで走った時の横ブレを抑えて切り返しを早くし、股関節に掛かる負担が軽減する事が出来ます。
- シャンクと呼ばれる板が靴底に入っている
シャンクが入っていないと靴が柔らかい為、歩行時に地面からの力が上手く伝わらず余計な負担となってしまいます。
- 本当にジャストサイズ?
靴屋で店員にサイズの事を聞くと、多くの場合はジャストサイズよりも少し大きいサイズをすすめられることがほとんどです。
また、改めて靴のサイズを測ってみると思っていたサイズとは全然違う事もあるので、測りなおしてみるのも良いですね。
靴のサイズは、長さの他に幅と足囲があるので(B~6E)併せて確認するべきでしょう。
2-2.筋肉を緩める
痛みを起こしている筋肉をマッサージなどで緩めるのも効果的です。
ふくらはぎの筋肉を緩める事も大事ですが、すねの外側部分の筋肉も併せて緩めてバランスを取る事が非常に重要です。
ストレッチも効果的ですが、場合によっては炎症を起こしている患部にストレスを掛ける事になり、逆効果になってしまう事もあるので注意が必要です。
2-3.アイシング
練習後は患部に負荷が掛かり炎症が強くなっている場合が多いので、アイシングをするべきでしょう。
しかし、過剰なアイシングは炎症を抑えると同時に筋力を低下させてしまうので注意が必要。
アイシング効果により炎症が引いて痛みが出なくなっても、筋力が低下していると早々に再発してしまう事が非常に多い為、やりすぎてはいけません。
20分冷やして、10分程度休憩をとるようにしましょう。
3.シンスプリント改善に向けた施術を提供する3つの場所
シンスプリント改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
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整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
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それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院ではレントゲンとMRIによる画像診断と手術による治療が可能という点が大きな違いです。
患部の痛みがシンスプリントなのか疲労骨折なのか、それとも別の何かが隠れているかを鑑別する場合には、画像診断が必要になります。
シンスプリントに対しての治療法は、筋弛緩剤で筋肉を緩めたり、湿布や痛み止めで痛みの緩和、電気や温熱による物理療法、マッサージや運動療法で周囲の筋肉を緩めるなどして症状を緩和させていきます。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
レントゲン撮影や手術による治療は出来ませんが、組織の損傷度を超音波で診ることが出来ます。
しかし、施術者の熟練度によって結果が大きく異なってくるので注意が必要です。
シンスプリントに対しての施術は、マッサージなどで硬くなった筋肉を緩めて、患部回りの関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性を付けていきます。
また、炎症を抑えるために超音波治療器を使用して、痛みを落ち着かせていきます。
接骨院は病院に比べて営業時間が長く、遅くまで営業している所も多いので夜の時間でも治療に行くことが可能です。
また、健康保険を使用して施術を受ける事も出来るので、一回当たりの施術料を安く抑える事が出来ます。
病院と比べて、接骨院は治療の仕方や技術レベルの差がはっきりと出る分、事前に口コミ等の情報は調べておくべきでしょう。
3-3.整体院
整体院を経営するために必要な資格というものは特に無いため、無資格でも営業する事が出来ます。
それでも、柔道整復師や理学療法士などの有資格者が経営している場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の整復や手術・投薬治療も出来ません。
施術の仕方はその整体院によって様々で、
- 全身のストレッチ
- 高周波治療器による電気治療
- カイロプラクティックでの骨格調整
- 長い時間をかけてのマッサージ
- 整体院独自の整体法
上記したのは一部であり、施術方法は数えきれないほど存在しています。
また、国家資格所有者が技術向上のために整体院を営業しているケースが多いため、解剖学など身体の構造を熟知し磨き上げられた技術である場合がほとんどです。
それでも、施術者が無資格であったり知識や技術が伴っていないケースもあるので、口コミや施術方法などについて事前に調べておくべきでしょう。
4.がじゅまる整体院におけるシンスプリント改善のための施術の進め方
身体に歪みが生じて、骨盤や背骨がずれると身体のバランスは崩れてしまい、血液の流れや神経の伝達など身体全体の循環が滞りやすくなってしまいます。
その影響で、疲労が抜けず筋肉も緊張しやすくなってしまいます。
結果、骨盤などで吸収するはずの衝撃がダイレクトに足に伝わってしまい、ふくらはぎやすねの筋肉が緊張したり、関節の動きが悪くなることで炎症が起きて、脛骨に痛みが生じやすくなってしまうのです。
がじゅまる整体院では、骨盤から背骨のずれを正しく検査する事で正確に把握し、原因となる部分を調整する事で、根本原因を取り除いて身体本来の機能を取り戻していきます。
シンスプリントの原因となりうる身体の使い方や動作も指導していきますので、再発率は非常に低いです。
がじゅまる整体院では、国家資格保有者が施術にあたり、シンスプリント改善のために以下のような流れで施術を行っています。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診票をご記入いただいたうえで、問診を進めていきます。
現在出ている症状と身体の状態について詳しくご記入していただきます。
- いつからの症状か?
- 原因で思い当たる事は?
- 症状が強くなる動作は?
- 症状が弱くなる体勢は?
- 過去のケガ
- 現在の仕事内容
- 普段の生活習慣(運動やストレッチなど)
もし、メインの症状以外で現れている症状があれば、細かくご記入ください。
様々な症状の情報から、主症状の原因に結びつけ、根本的な原因から改善に導く事が可能です。
4-2.検査
がじゅまる整体院では全身を検査する事で原因を解明していきます。
足だけ検査してもシンスプリントの原因が見つかるとは限りません。
シンスプリントの原因は、足に限らず身体中の様々な部位に隠れている可能性があるからです。
こうした検査を正確に実施しているからこそ、我々がじゅまる整体院はシンスプリントを改善する事が出来ています。
シンスプリントといえば思い浮かぶ原因がいくつかあります。
- 背骨に歪みが生じている
- 肩の高さが左右で違う
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 膝の骨がずれている
- 足首の骨がずれている
あくまで今挙げたものは一部なので更に詳しく調べなければ分からないものがほとんどです。
シンスプリントの痛みが出ても症状が出ている部位に根本的な原因は無く、体幹部分や骨盤、股関節や膝や足首のずれ、筋肉の過緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
当院の施術方法が特殊なため、身体の中で施術中や施術後に様々な反応が出る場合があります。
- 身体が熱く感じる
- 眠気が襲ってくる
- 軽い倦怠感
- 動悸
- 呼吸の乱れ
場合によっては、
- 一時的に痛みが強くなる
- 今まで何とも無かった部位に痛みを感じる
痛みが強くなる反応は稀ですが、もし調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使い施術していきます。
ベッドは四ヶ所に分かれており、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部の各々が上下に可動する仕組みになっています。
可動時に生じる衝撃と振動を使い、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。
可動する際に大きな音が発生しますが、痛みが大きく伴う事はありません。
4-5.アフター検査
身体の変化を確認するために施術の前後で検査を行います。
そこで筋肉の緊張や関節の動き、可動域、ずれの変化を診ていきます。
4-6.施術後の説明
施術では、動きが狭い部分に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日に筋肉痛のような痛みや、筋肉の張りを感じる事があります。
施術による反応を小さくするために、施術後30分以内に5分〜10分程度歩いてもらう事をお勧めしています。
骨格は調整して整った状態ですが、そこに付く筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて身体を動かして筋肉を骨格に馴染ませる必要があります。
5.今後シンスプリントを防ぐために知っておくべき3つのこと
5-1.フォームの改善
シンスプリントは中学生や高校生に多く見られます。
練習量が急激に増える事でフォームが乱れて足に余計な負荷が掛かり発症しやすくなるのです。
そのため、入部したてのタイミングや始めたばかりの新人選手、久しぶりにハードな運動を始めた人にも発症しやすいです。
自分の中でイメージしているフォームと実際の正しいフォームに相違があると、いつまでも身体に掛かる負荷を軽減する事は出来ません。
指導者に改めて見てもらったり、自分のフォームを動画で撮影して確認してみるのも良いでしょう。
5-2.足のアライメントを整える
骨や関節などにズレや歪みが生じていると過剰なストレスが掛かってシンスプリントが発症しやすくなります。
その中でも代表的なのが偏平足や内反足。
偏平足は土踏まずが無い事で足に衝撃がダイレクトに伝わり、シンスプリントのリスクが高くなりやすいです。
しかし、偏平足も骨が下がって土踏まずが無くなっている場合と、足底の筋肉が発達した事で偽偏平足になっている場合があるので見極めが必要です。
内反足とは足首が内側に入ってしまっている状態。
原因の多くは捻挫の後遺症です。
内返し捻挫をしたときに、ズレた骨を元の状態に戻さず時間が経過した事で、ズレたまま固まってしまった事によるものです。
足のアライメント異常はインソールでもフォロー出来ますが限界があります。
正しく施術出来る専門機関を受診する事をお勧めします。
5-3.靴のサイズの再確認
シンスプリントを予防する上で非常に重要になってくるのが靴です。
足のサイズよりも大きな靴を履いてプレーしていれば、靴の中で足が動いてしまい余計な負荷が掛かってしまうのは明らか。
しかし、今まで履いていた靴のサイズより、足のサイズが思っていたよりも小さいというのは結構よくある話です。
測るべき足のサイズは足長、足幅、足囲の三ヵ所です。
靴には、長さのサイズと併せて、幅のサイズ(D,2Eなど)があるので正しいサイズを選ぶ必要があります。
改めてサイズを測ってみると問題が見つかる事があるので軽視する事は出来ません。
6.患者様より頂くシンスプリントにまつわる質問
6-1.シンスプリントの痛みは無いんですが施術は受けられますか?
施術を受ける事は可能です。
痛みなどの症状が無くても日常生活動作や普段の姿勢、運動時のフォームによって歪みが発生している事がほとんどなので、歪みを整える事でシンスプリントを予防する事が出来ます。
また、身体の関節の可動域や左右差、姿勢の問題などで来院される方も非常に多く、定期的に身体を調整しメンテナンスする事で整った状態を維持されている方も多数いらっしゃいます。
6-2.施術にはどれくらい時間が掛かりますか?
初回は、問診と施術を含めて一時間程度です。
問診時に、身体の状態や症状について詳しくお伺いし、あらゆる検査をして原因を追究した上で施術に入っていきます。
正しく身体の状態を捉えて、正確にアプローチするために初回は一時間程度のお時間を頂戴しています。
また、二回目以降は2、30分程度です。
二回目以降は、身体の状態を診たうえで調整する部位を足したり引いたりしていくので、時間が前後する場合があります。
もしかしたら、前回よりも施術時間が短いと不安に感じるかもしれませんが、必ずしもいろんな部位を調整して長い時間を掛ければ良いというわけでありません。
調整する部位が多いと体も大きく変化するため、身体に掛かる負荷も大きくなってしまうのです。
その時の身体の状態に合わせた、最適な施術を提供させて頂きますのでご安心ください。
6-3.シンスプリントは時間が経てばよくなりますか?
軽度であれば自然治癒も見込めますが、重症化している場合はなかなか改善しなかったり疲労骨折を起こしている可能性もあります。
暫く様子をみても症状が落ち着かない場合には、鑑別するためにもレントゲン撮影をした方が良いでしょう。
適切な治療をしないと長引かせてしまい慢性化の原因となります。
実際に、初期段階で正しい治療をせず治らなくて悩んでいる人が多いのも現状です。
6-4.シンスプリントが良くなるマッサージはありませんか?
ふくらはぎの緊張によってシンスプリントの痛みが強くなる場合が多いので、ふくらはぎをマッサージしてあげるのが効果的です。
特に、内くるぶしからすねの骨の内側に沿ってふくらはぎをマッサージします。
脛骨自体を押して圧痛がある部分は炎症部分なので刺激するのはNGですが、筋肉を押していって痛みを感じる部分は、特に筋肉が硬くなっている部分なので重点的に押してあげるといいでしょう。
6-5.シンスプリントを治すためには、必ず練習を休まないといけませんか?
痛むのが練習後だけであったり、動きに支障が出ない程度の痛みであれば無理に休む必要はありません。
炎症が非常に強く、動けない程の痛みであれば、アイシングをして様子をみながら運動した方が良いでしょう。
また、靴を選びなおしたり(サイズや質)、インソールを使用する事で身体に掛かる負担を軽減させることが出来るので、道具による身体へのフォローも非常に効果的です。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う施術法を提供します。
シンスプリントの原因は足に限らず、頭からつま先まで様々です。
細部まで検査しないと解明出来ないものが多いので、施術後は痛みが引くけれど時間の経過でまた痛くなってくる。
そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長い時間を掛けているがじゅまる整体院だからこそ分析する事の出来る原因と症状があります。
治療を進めるために必要な通院間隔を提案させてもらいますが、強制もしないし必要以上に通院を促すような指示もしません。
皆さん限りあるお時間の中来院してもらっているので、最適な間隔と可能な限り最短での改善をお約束します。
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