ご存知でしょうか?
日本人の10人に1人は腰痛に悩んでいると言われており、人口の1%である120万人は腰椎椎間板ヘルニアを患っていると言われています。
腰が痛くて、痺れがあるからヘルニア!と思っている人が結構いますが、違います。
ヘルニアとは突出という意味。
背骨と背骨の間にはそれぞれ軟骨(椎間板)があり、クッションのような役目をしていますが、何らかの影響で変化し、椎間板内の一部が飛び出す事を椎間板ヘルニアと言います。
飛び出した椎間板内の一部(髄核)が周辺組織の神経や血管に触れる事で、腰から足にかけての痛みや痺れなどが起きやすくなってしまうのです。
椎間板ヘルニアは、普段の姿勢や日常生活動作、体質、遺伝、老化などが影響してるのではないかと言われています。
起立状態で腰の椎間板に掛かる圧力を基準に、屈む、椅子に座るという体勢は、腰の椎間板に体重の約2.5倍の圧力が掛かると言われており、何度も前屈み動作を繰り返す事で椎間板に負担が掛かって、ヘルニアになるリスクが高くなってしまうのです。
また、「痛みの無い健康な人」と「ヘルニアがある人」を対象に調査した結果、健康な人の8割以上に椎間板の変性がみられ、7割以上に椎間板ヘルニアが確認されたというデータが存在します。
つまり、椎間板の変性やヘルニアは必ずしも痛みや症状の原因になるとは限らないという事です。
実際、ヘルニアが確認された人の8割は無症状で、ヘルニア自体が症状の原因となっているのは、腰痛患者全体の1%程度。
少ない数字ではありますが、本当にヘルニアが原因で腰の激痛やひどい神経痛、痺れ、感覚麻痺に悩まされている人がいるのも事実。
私たちがじゅまる整体院は開業から年が経過し、累計10,300人程度の腰痛患者と向き合ってきました。そして、腰痛改善率は90%を超えています。
その中には、ヘルニアに悩む患者さんも多くいらっしゃいました。
我々がこれほどの結果を出すに至った要因は明確です。
症状の原因となっているのが、ヘルニアなのか、そうでないのか、原因が一人一人違う事を前提に丁寧に検査を実行し、その人が持つ固有の原因の特定に力を注いでいるからです。
前置きが長くなりましたら、今回そんな私だからこそお伝えできる腰椎椎間板ヘルニアの話ができると思い筆を取りました。
- そもそも腰椎椎間板ヘルニアとは何なのか?
- なぜヘルニアが発症するのか?
- どうすればヘルニアを改善できるのか?
- ヘルニア改善のためにどこに行くべきなのか?
- 専門家に依存せずに自分でヘルニアを予防するために何をすべきなのか?
こういった腰椎椎間板ヘルニアにまつわる私がお伝えできることの全てをこれからお伝えしていきます。
本記事を参考に、腰痛から解放される日々を送っていただけますと幸いです。それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.腰椎椎間板ヘルニアとは
ヘルニア改善のためにも、まずは基本的な知識を身につけることからスタートしましょう。
1-1.腰椎椎間板ヘルニアとは椎間板が突出した状態
腰椎椎間板ヘルニアとは椎間板に負荷が掛かり、中の髄核が飛び出した状態です。
背骨は、椎骨という骨が24個つながっている事でできており、そのうち下から5つを腰椎と呼びます。
椎骨の間にはそれぞれ椎間板という軟骨が存在しており、中央に髄核、周囲を繊維輪、という構造で背骨に加わる負荷を分散させる衝撃吸収材のような役割を担っています。
しかし、老化・日常生活動作・体質などによって椎間板が変性し、髄核が外に突出して神経を圧迫する事で、腰や足に痛みや痺れなどの症状が現れるのです。
さらに、ヘルニアに神経が圧迫された状態が続くと、神経症状は悪化して症状の改善にも時間が掛かるようになってしまうのです。
腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのは20~40歳前後の男性。
高齢になると椎間板自体が変性しやすくなるという点もありますが、比較的若い年代は生活習慣的に前傾姿勢や肉体労働が多く腰に負担が掛かりやすいという要因があります。
人間は直立二足歩行をするために、身体をまっすぐにして上半身を下半身で支えなければなりません。その結果、腰には負担が掛かります。
では、人類全てが腰痛に悩んでいるかというと、そんなことはありません。
生活習慣や仕事、精神的ストレスなどあらゆる要素が関係しているのです。
このように原因がはっきりしない腰痛を非特異性腰痛といいます。
また、レントゲンやMRIなどの画像検査で原因の特定ができる腰痛を特異性腰痛といい、腰椎椎間板ヘルニアも特異性腰痛に該当します。
腰痛はあらゆる要因が絡み合っているため、原因を特定するのが非常にむずかしい症状。
実際、特定出来るのは約15%。
あとの85%は、あらゆる検査をしてもはっきりとした原因がみつからない非特異性腰痛です。
では、ヘルニアが腰痛の原因として特定される場合、一体どんな状態になっているのか。
種類別にみていきましょう。
1-2.ヘルニアの突出する場所・方向
椎間板は中心から、髄核・繊維輪・後縦靭帯という構造です。
腰椎椎間板ヘルニアは、1980年にAAOS(American Academy of Orthopaedic Surgeons)によって、ヘルニアの突出状態から4つに分けられ、
- 髄核膨隆(髄核が中心からズレている状態)
- 髄核突出(髄核が中心から強くズレている状態)
- 髄核脱出(髄核が繊維輪を穿通している状態)
- 髄核分離(髄核が後縦靭帯を穿通し、更に髄核が遊離している状態)
さらに髄核脱出は後縦靭帯を穿通していないものとしているものに分類されます。
髄核脱出と髄核分離は、髄核膨隆や髄核突出に比べて、ヘルニアが自然に退縮しやすく、髄核分離は髄核脱出よりも消失されやすいです。
この事から、髄核が繊維輪から穿通しているヘルニアの方が自然に消失されやすいという事が分かりますね。
また、髄核脱出と髄核分離は髄核突出と比べて、SLR検査が陽性である事や神経の支配領域障害(運動・感覚)が強く出る事が多いです。
腰椎椎間板ヘルニアは突出状態に加えて、突出方向によっても分類されます。
- 後正中型
- 後外側型
- 椎間孔内外側型
- 椎間孔外外側型
腰椎椎間板ヘルニアの内、7~8割は後外側型です。
後正中型の場合、馬尾神経が圧迫されて、両足の神経症状や歩行異常、排尿障害がおきる事があります。ただし、後縦靭帯が他部位に比べて肥厚しているため、後外側型にくらべて発生率はそこまで高くはありません。
椎間孔内外側型は、全体の約10%。発生率はそこまで高くはありませんが、後根神経節(感覚繊維)が圧迫されて、激痛、座骨神経痛、神経細胞損傷などが起きる可能性があります。
ヘルニアの発症から3ヶ月以内に46%が自然吸収されたというデータがあります。
また、韓国のデータでは約一年で9割以上のヘルニアが自然吸収されたというデータもあります。
つまり、治療法としては保存療法が第一候補に挙げられる事がほとんどです。
1-3.ヘルニア再発のリスク
ヘルニアの治療法として、保存療法を選ばれる事がほとんどですが、急を要するような症状やあまりにも強い症状の場合には手術を選択する事も当然あります。
そして、手術で突出したヘルニアを摘出出来たとしても、避ける事が出来ないのが再発のリスク。
- ヘルニアの手術後に腰痛やお尻から足にかけての痺れが現れた
- 病院に行ったら、また腰椎椎間板ヘルニアと言われた
実際、そういった辛い症状を何度も味わっている人がいるのも事実です。
ヘルニアは手術しても再発してしまうものなのか、予防する事は出来るのか
再発する原因をよく理解し、改善するための方法を確認していきましょう。
まず、結論から言わせてもらうと
ヘルニアの手術をしても、再発はします。
術後数か月で再発してしまった場合は、突出前状態のヘルニアが残ってしまった可能性があります。
当然ですが、手術が完了しても椎間板自体の変性が止まる事は無く、その状態で無理な体勢や動きによって椎間板に負荷を掛け過ぎてしまうと、更に変性し再発の可能性が高くなってしまうのです。
再発のリスクをあげる要因として、体重の増加と筋力の低下が挙げられます。
必ずしも体重増加した人が全員ヘルニアになるとは言いませんが、体重を増やさないにこしたことはありません。
また、腹筋と背筋の低下や筋力バランスが悪くても椎間板には、圧迫されるような負荷がかかるため、ある程度の筋力トレーニングが必要になってくるのです。
特に再発予防で重要な事が二つあります。
出来る限り歩く
簡単かつ非常に重要な予防法。
それが「歩く」という事です。
身体の4割は筋肉、その内7割は下半身です。歩かなくなる事で筋肉の柔軟性が低下し、関節の可動域の低下に繋がります。
膝や股関節の可動域が狭くなる事で骨盤に負荷が掛かり、歪み、結果として腰の椎間板の負担となり、ヘルニアの原因となるのです。
様々な方に聞いてみると1日30分歩くという方は多くはありません。歩くことによる効果は非常に多く、例えば次のようなことが期待できます。
- 全身のバランスを取り戻し骨盤と背骨がリセットされる
- 下半身の筋力アップ、骨にも刺激されるため骨粗鬆症の予防に繋がる
- 下半身の血流が改善され血圧が安定する
- 継続する事で持久力が付き心肺機能が向上する
最も基本的な運動の 1 つなので生活に取り入れて習慣化していく事がベストですね。
体重の減少
出来る限りリスクを減らすという意味では、可能な限り体重を落とした方が良いです。
加齢とともに筋力が低下して、代謝が落ち脂肪が燃えにくくなって痩せにくくなってしまいます。
体重を減らすには食事か運動のどちらかしかありません。
しかし、急激に体重を減らしてしまうと高い確率でリバウンドしてしまい、思いつきでスポーツジムに通ってみても続かない事が非常に多い。
ダイエットを続ける為には、出来る限りノンストレスで続けられる食事制限と負担になり過ぎない運動である事が大切です。
まずは食事の量を腹八分目にする事から始めてみましょう。
極端に炭水化物を抜いたり、食べるものを偏らせるのは飽きて、続かない事がほとんどなので、三食しっかりとりながら、全体的に量を減らしてあげれば、ストレス無く続ける事が出来るはずです。
運動がどうしても面倒くさいという人は、消費カロリーを上げる事よりも摂取カロリーを下げてあげる。
出来る事から実施してみるべきですね。
腰椎は全部で5つあります。
その中でも特にヘルニアになりやすいのは、4番-5番間と5番-仙骨間です。
4番-5番間にヘルニアがあり手術をしたとして、今後再発のリスクが高まるのは同じ部分よりも5番-仙骨間です。
手術をしても再発しないという事はありません。
むしろ、してない人にくらべて再発率はあがってしまうので要注意です。
2.自分でヘルニアの症状を和らげる3つの方法
2-1.ストレッチ
まず基本的な予防方法として自宅で出来るストレッチ、筋力トレーニングがあげられます。
上述した通り、身体の4割が筋肉で出来ており、その内の7 割が下半身に集中しています。
体を支える骨盤より下の筋肉は非常に重要な役割があります。
下半身の筋肉が落ちる、または使わなくなると病気のきっかけやあらゆる症状の原因となります。
血液循環の悪化により血圧の上昇、糖尿病、脳梗塞。骨盤内には内臓があり、内臓への血液の流れが悪化し腎機能、排泄の機能低下も起こりやすくなります。
そして下半身の筋肉が落ちる事で体の支えとなる骨盤が支えられなくなりバランスが崩れ、歪みとなり腰に負担が掛かって痛みなどの症状が起こりやすくなります。
2-2.生活の癖の改善
- デスクワークの中で必ず足を組む
- 立つ時に片方の足に体重を掛ける
- 片方の肘掛けばかり使う
普段の生活の中で気がつくとやっている癖がありますね。その癖は歪みとなり、体のバランスを乱しヘルニアの悪化、時には頭痛や肩こりの原因となるでしょう。
また既に歪んでいることによって足を組みやすくなっている、片方の足ばかりに体重をかけやすくなっている可能性もありますね。
簡単なセルフケアとして普段の癖と逆をする方法があります。
- 組みやすい足と逆を組む
- 立つ時に体重を掛けやすい方と逆の足で立つ
- 普段使わない方の肘掛けを使う
癖とは逆の動きをするので非常に違和感を感じる事でしょう。使ってない筋肉や関節に負荷が掛かることによる違和感です。続ける事で今までと体のバランスが変わってくる事でしょう。
2-3.就寝時の姿勢
寝る時の姿勢次第ではヘルニアの症状を緩和させることも、悪化させることも可能です。
まず、うつ伏せは背骨から骨盤にかけて全体的に負担を掛けてしまうので、非常に危険です。うつ伏せで寝てしまうと朝に起き上がれなくなってしまう可能性があります。
腰の負担を軽減する事が出来る寝方は仰向けか横向き。
仰向けであれば膝下に枕。(可能であれば三角枕)
横向きなら、軽く膝を曲げて膝と膝の間に枕のようなものを挟む事で、身体が捻じれるのを防ぐ事が出来るので、腰の負担を軽減させることが出来ます。
また、腰回りが柔らかすぎて沈んでしまうのも負担が掛かってしまうので、バスタオルを腰に巻いて寝るもの効果的ですね。
3.腰椎椎間板ヘルニア改善に向けた施術を提供する3つの場所
腰椎椎間板ヘルニア改善のために専門家の力を借りたいのであれば、次の3つの場所の違いを把握してから探すべきです。
名称 | 誰がやるか | 特徴 |
---|---|---|
病院(整形外科) | 医師(有資格) |
|
接骨院、整骨院 | 柔道整復師(有資格) |
|
整体院 | 柔道整復師や理学療法士(有資格) ※無資格者が経営している場合もあり |
|
それでは一つずつ解説していきます。
3-1.病院(整形外科)
国家資格を所有した医師が治療にあたります。
病院の大きな違いは手術による治療と画像診断(レントゲン・MRI)が可能という点でしょう。
ヘルニアでは、精密な状態(ヘルニアの程度や状態)を確認するためにMRIでの検査が必要になります。
手術のやり方には、椎間板自体を切除して摘出してしまうやり方と、レーザーを使用して椎間板に掛かる圧力を軽減させてヘルニア自体を引っ込ませるやり方があります。
状態によっては入院が長期化する事もあります。
第一選択として保存療法が選ばれる事が多いため、ブロック注射、コルセット、運動療法などのリハビリで症状が軽減することもありますが、非常に強い症状(痛み、痺れ、麻痺)や排尿障害があり急を要する場合には、手術を検討する事もあります。
しかし、手術後に再発の可能性がある事は否定できません。
あらゆる検査を受ける事が出来るので、自分の体の状態を把握するには最も適した医療機関です。
3-2.接骨院、整骨院
接骨院では柔道整復師という国家資格を所有しています。
柔道整復師とは医師の同意を得れば骨折・脱臼を治療することができ、打撲・捻挫に対して超音波治療や電気や温熱による物理療法で回復を早め、運動療法や手技(マッサージ)でリハビリをすることが出来る資格です。
また、組織の損傷具合を超音波で検査する事も可能ですが、施術者の熟練度に大きく左右されるので信憑性に欠ける場合があり、注意が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアに対しての治療法は、物理療法と手技で固まった筋肉を緩め、周辺の関節に運動療法やストレッチを加えて柔軟性をつけて痛みを取り除いていきます。
また、椎間板の圧力を軽くするために背骨の間隔を広げる牽引療法を行う場合もあります。
しかし、椎間板ヘルニアは接骨院では保健適応外となっているため、注意が必要です。
病院に比べて治療内容や技術レベルの差がはっきりとでる分、事前に口コミ等ある程度の情報は必要になってきます。
3-3.整体院
整体院は規則上、無資格でも問題無く営業出来ますが、柔道整復師や理学療法士の資格を持っている場合が多いです。
病院でも接骨院でもない為、骨折・脱臼の治療や手術・投薬治療も出来ません。
治療法はその整体院によって様々で、
- 時間によって金額の設定されたマッサージ
- 特殊な電気治療器による施術
- カイロプラクティックでの骨格調整
- ストレッチ中心の治療
- 筋膜リリース
というように多様化されているので一概にはいえませんが、もともと病院・接骨院に勤務する有資格者が更なる治療の為に経営している場合が多く、身体の構造を熟知し精練された技術である事が多いです。
しかし、上記したように無資格者の場合や接骨院同様に技術のレベル差が顕著に表れ、整体院の場合治療内容が多様化している為、口コミ、治療方針、施術内容など事前の情報が必要になってきます。
4.がじゅまる整体院における腰椎椎間板ヘルニア改善のための施術の進め方
がじゅまる整体院では国家資格保有者が施術にあたり、ヘルニア改善のために以下のような流れで施術を行なっています。
病院の検査結果でヘルニアと言われても、腰の痛みや足の痺れの原因が必ずしもヘルニアであるとは限りません。
ヘルニアは長年歪んだ状態が続き、椎間板に一方向の偏った負荷が掛かってしまい髄核が飛び出す事で発症します。
しかし、ヘルニアが飛び出しただけでは症状は出ません。
ヘルニアが神経に触れる事で初めて痛みや痺れの症状が出るのです。
- 問診
- 検査
- 施術前の説明
- 施術
- アフター検査
- 施術後の説明
それぞれどのような内容で進めていくのか解説していきます。
4-1.問診
問診を進めていくに当たって、まずは問診表を記載していただきます。
内容としましては、本日来院するきっかけとなった現状の身体機能を細かく記載してもらいます。(いつ、発症した原因として思い当たることは?、症状が強くなる動きや体 勢は?、楽に感じる体勢はあるか?既往歴の有無、職業、運動習慣等の生活環境に ついて)
併せて、主症状以外の部分で気になる症状等あれば、細かく記載していただきます。詳しく記載して頂くことで、様々な論点から原因を突き止め、根本的なところから改善に繋げる事ができます。
4-2.検査
がじゅまる整体院では原因解明のために全身を検査します。
腰椎椎間板ヘルニアだからと言って腰の検査だけをするのはNGです。
ヘルニアと診断されても症状の原因が必ずしもヘルニアであるとは限らないからです。
飛び出したヘルニアが神経に触れていないのに症状があるとしたら、身体に歪みがありバランスが崩れた結果症状が出ているため、腰部以外のありとあらゆる身体の箇所に原因が隠れている可能性があります。
もし、症状の原因がヘルニアによる神経圧迫なのであれば、圧迫が取り除かれるように身体のバランスを変える事で症状は改善されていくのです。
こういった検査を丁寧に行なっているからこそ、私たちがじゅまる整体院における腰痛改善率は90%を超えています。
例えば私たちが腰椎椎間板ヘルニアと聞いて真っ先に思う浮かべる主要な原因は次の通りです。
- 頸の骨が歪んでいる
- 肩の高さが左右で違う
- 骨盤に歪みがある
- 股関節が捻じれている
- 足首がずれている
- 左右の足の筋肉が緊張している
これらの可能性を頭に浮かべながら丁寧に検査を進めていきます。
ただし、上記はほんの一部でしかありませんしもっと詳しく検査しなければわからないものばかりです。
腰椎椎間板ヘルニアの症状の原因は、体幹の歪みや下半身の骨のずれ、筋肉の異常な緊張によるものが非常に多いのです。
4-3.施術前の説明
施術自体が特殊であるために、施術中、施術後、身体の中で様々な反応が出る事があります。
身体が暑くなってきたり、眠くなってきたり、少しだるさを感じてきたり、動悸がしてきたり、呼吸が荒くなったりしてきます。
人によっては、一時的に痛みが強く出たりとか、 普段痛みが出ていないような所に痛みが出てきたりします。
痛みが強くなることは稀ではありますが、万が一調整により不具合を感じた場合はすぐにご相談ください。
4-4.施術
施術は、トムソンテーブルという特殊なベッドを使用し調整していきます。ベッド自体が、頸椎部、胸椎部、腰椎部、骨盤部と4部分に分かれており、それぞれが上下に昇降するように可動します。
昇降する際に発生する衝撃と振動を利用し、ずれた関節、 固まった関節・筋肉を緩ませて、正しい位置に調整していきます。その際に大きな音が発生しますが、痛み自体は大きく伴うことはありません。
4-5.アフター検査
施術後、施術前に実施して検査を元に再検査を実施します。そこで筋肉の硬さや関節の動き、関節におけるズレの変化を前後で診ていきます。
4-6.施術後の説明
施術において、動きが狭かった所に動きを出すように調整していきます。
その関係性で、次の日筋肉痛みたいな痛みが出たり、筋肉に張り感を感じたりするかもしれません。そのため、そういった反応を少なくするために、施術後30分以内に5分〜10分歩くことを推奨しています。
骨格を調整して骨格はいい状態ですが、そこについている筋肉がまだ馴染んでいない状態なので、歩いて筋肉を動かして馴染ませる作業が必要になってきます。
5.今後ヘルニアを予防するために知っておくべき3つのこと
5-1.体幹を中心に筋力トレーニングする
前述した通り筋力トレーニングが非常に効果があり、腰回りや腹筋、背筋をトレーニングするのが良いです。疲労の蓄積による筋肉の緊張は腰痛の原因になりますが、腰回りがしっかり鍛えられる事でコルセットのような役割を果たし、しっかりと支えてくれるようになります。
5-2.くしゃみの瞬間は膝に手をつく
身体のバランスが崩れて、椎間板に偏った負荷が長期間掛かる事でヘルニアになるリスクは高まりますが、瞬間的に大きな負荷が掛かる事でも発症する可能性があります。
例えばくしゃみをきっかけに発症する方がいますが、くしゃみというのは瞬間的に腰椎に体重の7倍の負荷がかかります。
日頃から腰痛があるひとはヘルニアのきっかけになりそうですよね。
7倍の負荷を分散させる為に、くしゃみの瞬間は膝に手をつくように心掛けた方がいいですね
5-3.しっかりと睡眠をとる
重力によって一日中負荷が掛かった椎間板は、睡眠をとる事によって再生します。
また、筋肉の緊張もヘルニアのリスクを高める要因の一つ。
疲労やストレスも筋肉を緊張させる要因の一つなので、十分に睡眠を取る事はヘルニアを予防する事に繋がります。
理想としては、就寝1時間以上前に入浴して体を冷ましてから寝るようにするべきです。
就寝中は副交感神経が優位になり、身体がリラックスしている状態になるため、入浴直後の交感神経が優位な状態では上質な睡眠がとれるとは言えません。
短くても6時間は睡眠時間をとるべきでしょう。
6.患者様よりいただくヘルニアにまつわる5つの質問とその回答
6-1.家の近くの整体に通おうと思っているのですがどうすれば良い整体院に巡り会えるでしょうか?
良い整体院というのはいくつか決まって確認する点があります。
- 口コミが好評か(不自然な口コミや件数ではないか)
- ホームページの記事やブログの内容が詳しく分かりやすいか
- 基本的に予約制(時間をしっかり押さえて治療してくれます)
- 担当制で毎回同じ人が治療してくれる(非常に大事です)
- 問診時に症状の聞き取りと体の状態の確認、施術後に日常生活での注意点等、詳しい説明があるか
ホームページの管理が行き届いていて経営においてもきちんとしている場合、治療内容においてもしっかりしている場合というのが非常に多いので必ず確認した方がいいですね。
6-2.接骨院なら保険適用されるしマッサージも多くてお得だと思うのですが実際どうですか?
接骨院であれば、確かに保険適用され安価であるため何度も気軽に通う事ができると思います。
ただなぜ何度も通うのでしょうか。
恐らくその場で良くても次の日にすぐ戻ってしまう、良くはなっていないけど悪くなっていない、さまざまな理由があるとは思いますが、結果が出ておらず現状維持の状態であるからではないでしょうか。
当院では保険適用外で施術させて頂くため、最速最短で結果を出します。辛い症状から 1日でも早くお別れできると嬉しいですよね。
6-3.職種によって、腰椎椎間板ヘルニアの発症率は違いますか?
腰椎椎間板ヘルニアの発症率を職種ごとに調査した結果では、デスクワーカーに比べて肉体労働者の方が発症率が高いです。
特に男性の長時間ドライバーなどはデスクワーカーに比べて、3倍以上発症率が高いというデータがあります。
女性の場合、主婦が腰椎椎間板ヘルニアになるリスクが最も低いと言われています。
6-4.強い腰の痛みとふとももにかけて痺れがあるのですがヘルニアでしょうか?
症状だけならヘルニアの可能性があります。
ヘルニアは飛び出した椎間板内の髄核が神経に触れる事で、腰痛と足に痺れを起こします。
しかし、同様の症状が出る原因が他にもあり
- 筋肉の過緊張
- どこかで神経や血管に触れている
- 血行不良
- 身体の歪み etc
様々な原因が考えられるので一概にヘルニアと決めつける事は出来ません。
万が一ヘルニアがあったとしても神経に触れていなければ症状は出ない為、いくつかの原因が複合的に絡み合っている可能性が考えられます。
6-5.パパイヤ療法という治療法を聞いたのですが
1980年代頃に北米を中心に実施されていた治療法で、パパイヤの樹液から抽出したキモパパインというタンパク質分解酵素を椎間板に注入して、髄核を溶かすヘルニアの治療法です。
髄核中には、コラーゲンというタンパク質が含まれているので、キモパパインによって一部を分解し、ヘルニアの圧力を弱くするというメカニズム。
確かに効果はあるようですが、アレルギー反応や余計な椎間板まで溶かしてしまうほど副作用が強いので現在は使用されていません。
7.まとめ
がじゅまる整体院は、整体師が受けたいと思う治療法を提供します。
腰椎椎間板ヘルニアといっても、頭のてっぺんからつま先まで原因様々です。 細かく診ないとわからないものばかりなので、その時は症状が落ち着くけれど時間が経つとまた再発してくる。そんな経験あるかもしれません。
しかし問診、検査に長く時間をとっているがじゅまる整体院だからこそ解明できる原因と症状があります。
なので必要な間隔での治療は提案させてもらいますが、強制もしないし必要過剰な通院の指示もしません。 皆さんもお忙しい中来院してもらっているので、最適な間隔と出来る限り最短での改善をお約束します。
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